異常気象現象に思う
8月に入って、台風が9つも発生しました。24年ぶりだそうです。7月の豪雨の爪痕もまだ残っています。5日連続発生という記録も出ました。この先もまだ多くの台風や豪雨の発生が予想されています。
世界を見渡しても、豪雨やそれに伴う洪水、乾燥による山火事、日本も襲われている熱波、その他マイクロバーストという積乱雲の巨大雲や、大量で大きな雹の発生、北極の氷山の崩壊等々、地球上のすべての地域で異常な気象現象が巻き起こっています。
この原因は確定できませんが、多くの識者が指摘しているように、温室効果ガス(二酸化炭素、メタンや一酸化二窒素など)の増加がその大きな要因のようです。そのうち量の多い二酸化炭素は世界で年間300億トン以上排出されています。
地球上には5.3X10^15トンの空気が有り、その0.032%が二酸化炭素ですから、300億トンと言っても二酸化炭素総量の5千分の1くらい(筆者計算なので不確定)。でも毎年増えていきますから放っておけません。そこで世界的取り組みとして2005年に京都議定書が、2016年にパリ協定が合意されました。
ところがこの合意に参加した米国(世界第2位の排出国)が昨年トランプ大統領の下、離脱を表明し、米国内のCO2排出量とCAFF基準を緩和すると発表し、産業への配慮を示して います。しかしこの動きはせっかく芽生えた世界全体の温暖化ガス排出低減の動きに水を差すと同時に、気象変動の脅威をますます高める恐れを強くします。
地球上には5.3X10^15トンの空気が有り、その0.032%が二酸化炭素ですから、300億トンと言っても二酸化炭素総量の5千分の1くらい(筆者計算なので不確定)。でも毎年増えていきますから放っておけません。そこで世界的取り組みとして2005年に京都議定書が、2016年にパリ協定が合意されました。
ところがこの合意に参加した米国(世界第2位の排出国)が昨年トランプ大統領の下、離脱を表明し、米国内のCO2排出量とCAFF基準を緩和すると発表し、産業への配慮を示して います。しかしこの動きはせっかく芽生えた世界全体の温暖化ガス排出低減の動きに水を差すと同時に、気象変動の脅威をますます高める恐れを強くします。
恐らくトランプ大統領の目論見は、世界一となった石油・天然ガス産業の保護にも有るのではと思われます。規制を厳しくすれば化石燃料の販売に影響が出ると言う懸念があるのではないでしょうか(筆者の憶測です)。アメリかファーストはいいのですがそれにより地球が壊れては元も子もありません。
京都議定書合意の翌年2006年に、当時米国の副大統領だった、アル・ゴア氏が「不都合な真実」という地球環境の危機をテーマにした映画を製作、発表しました。そして一昨年オバマ前大統領も推進役となって合意したパリ協定を、同じ米国人大統領が離脱しようとしているのです。
今年の世界的な異常気象は決して一過性ではないと思います。過去から次第に酷くなってきたように、今後とも今以上に気候変動は起こると思われます。来年のことを言うと鬼が笑うと言いますから、10年後20年後のことはわかりませんが、人間が住めない、と言うより地球上の多くの動植物が、生存を維持するのに困難な環境にならないとも限りません。その覚悟はしておいた方がいいかもしれませんね。
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