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2018年9月20日 (木)

日本による朝鮮統治

 明治維新後の日本の近代化の過程において、隣国朝鮮との関係は外交の一番の課題でした。その背景にはロシアの脅威がありました。朝鮮はそのころ排外主義や近代化への抵抗が強く、それにより独立国家としての力が弱く、清国の属国状態を続けていました。そして清国の衰退と共にロシアの脅威が増すにつれ、日本は朝鮮問題に悩まされ続けることになります。その過程を少し振り返ってみましょう。

明治維新は他のアジア諸国には観られない、驚異の無血革命との評判では有りますが、それは大政奉還における江戸城の無血開城のみで有り、そこに至る過程では、尊皇、佐幕、公武合体、攘夷、開国のそれぞれの派閥やその結合体と、それに幕府や各藩の武士達が入り乱れ、それぞれ自説を振りかざして闘争を繰り返して来た経緯があります。

Meijiishin  米国人ペリーの来航後、安政の大獄、桜田門外の変、坂下門外の変、寺田屋事件、生麦事件、イギリス公使館焼き討ち事件、下関外国船襲撃事件、薩英戦争、池田屋事件、蛤御門の変、第1次、2次長州征伐、下関戦争、寺田屋騒動、鳥羽伏見の戦いと言うさまざまな流血事件を経て、ようやく江戸城無血開城となったのです。大政奉還のあとも戊辰戦争が続き、明治2年函館五稜郭の戦いの終焉を持ってようやく収束しました。


 しかし兎にも角にも大政奉還を成し遂げたその背景には、幾つかの要因が有ります。一つには徳川幕府時代、鎖国政策により諸外国との交易の道を閉ざしたことが、却って外国の侵略の盾になったのだろうこと、そしてその間平和が築かれ、文化や学問の隆盛を見たこと。一つには士農工商のトップにいた武士が、所謂武士道という報国と道義に満ちた考え方を持つ人材に育っていたことではないでしょうか。

 中でも西郷隆盛や坂本龍馬、勝海舟などがこの大政奉還への立役者となり、明治維新を成し遂げたのは有名です。
このように幾多の内戦や外国との戦いの後に、明治維新の立役者達(薩長土肥の藩士が殆ど)がこの後日本の政界を舵取りすることなりますが、開港を迫られた米国を始めヨーロッパの多くの先進諸国の軍事力を目の当たりにして、殖産興業、富国強兵を目指したのは当然の成り行きと思います。

Theme_1003  そうした中で近隣諸国に対しては、近隣の清やロシアとの関係、脱亜入欧論や征韓論争(西郷隆盛等が主張、しかしこの考えは幕末からあったと言われる)をはじめさまざまな対外論争がわき起こりました。征韓論は敗れましたが、この後朝鮮との間に江華島事件が発生、この事件をきっかけに朝鮮との間に日韓修好条規が結ばれます。

西郷隆盛を首班とする薩摩軍と官軍の西南戦争が発生し、征韓論者の西郷が死去します(彼の本音は不平士族による武力進撃ではなく、対話重視で有ったと言う意見もありますが)それはさておき、その後の朝鮮は冒頭に述べたように、独立国の体制を取ることよりも、内部の権力抗争に明け暮れていましたから、強国ロシアの侵略が喫緊の課題となり、半島をロシアが占領すれば、日本への脅威は計り知れない、と考えるに至った訳です。

Flash2015090123  そして抗争十数年、日清、日露の戦勝の後、朝鮮内の反日勢力の拒否反応も強かったのですが、親日派を立てて結局1910年に併合することとなります。この併合はその後、特に第2次大戦後、韓国や北朝鮮の排日・抗日運動の大きな原因となります。統治時代朝鮮に対し多くの投資をし、産業を発展させ、教育や社会制度の改善を実施した、という史実がありますが、自尊心が強い民族でかつ戦後の反日教育の影響もあって、現在の韓国人にはその恩恵をありがたく思う人が、殆ど居ないと言うことは大変残念なことです。

 確かに自国への脅威を防ぐために、隣接国を日本の統治下に置くのは、現在の感覚では許されないことではありますが、当時の国際情勢ではやむを得なかったのかも知れません。しかし朝鮮民族は事大主義を取り、また日本民族を蔑視するのが当時でも分っていたとすれば、清からロシアに宗主国を変えた方が、彼らにとってはよかったし、ロシアは日露戦争後一時期日本の敵視政策を後退させたことなどから、日本にとっても良かったかも知れません。

 いずれにしても歴史は元に戻せませんから、朝鮮併合という事実は事実として、認識せざるを得ないし、日韓条約を以て戦後の終止符を打ったというのも、また事実として日韓関係を考えるのは重要です。

 

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