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2018年10月24日 (水)

論理的な思考の重要性

 かつて企業内人材育成部門に携わっていたとき、企業戦略やその元になる論理思考の研修の講師をしたことがあります。特に論理思考の観点から、今の日本人の思考の癖について、僭越ながら少し述べてみたいと思います。

 ご承知の通り、論理的なものの捉え方のポイントとなる項目が幾つかあります。その中でも因果関係の明確化と手段と目的の峻別。そして目的や手段の優先順位付けは、かなり重要な位置を占めるでしょう。その点から見て企業の世界は別として、政治や報道の世界においてもこの二つは重要なのに、欠ける面がよく見られます。


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 事例1、ある野党の高官の発言。
「安倍政権下での憲法改正は絶対認められない」 これについて「なぜ」と問えば、安倍首相が鷹派だからだとか何とか言うでしょうが、そもそも憲法改正の賛否を決めるのは国民であって、安倍首相ではない。つまり憲法改正の是非と安倍政権の間には因果関係はないのです。論理破綻しています。

 事例2、今朝の玉川一郎氏の安田純平氏の解放へのコメント。民主主義を守るジャーナリストだ。国民は兵士と同じく彼を英雄として扱うべき」彼だけでなく、日本のジャーナリストは皆民主主義を守ろうとしているのではないのか(玉川氏は共産主義かも知れないが)。戦地に行けば民主主義が守れるのか。また自衛隊派遣を絶対阻止しようとする玉川氏が、「兵士と同じく英雄と扱え」と言えますか。完全に論理が壊れています。

 事例3、これも今日の立憲民主党辻元氏の発言
「今回の国会の争点は、安倍晋三総理そのものだと思う」これなど言っていること自体意味不明ですね。好意的に解釈すれば「モリカケ騒動」を起こしている安倍総理への追求、と捉えられますが、もしそれが目的だとすれば1年以上追求して、証拠も何も出なかった案件を争点にすると言うことは、いかに優先順位を逸脱しているか。国の現在と将来の課題の論議が最優先の目的の筈なのに、論理もへったくれもないお粗末な物言いですね。

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 これらの事例はほんの一端。毎日のように目的や理由のよく分らない発言や枝葉末節の追及が行なわれています。これでは日本はよくならない。理路整然と優先順位をつけた政策提言と運営、そしてそれを補佐する筋が通った論評を政治と報道の世界に求めます。

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