護憲派の非論理、非現実性
いわゆる護憲派と言われる人たちの、最重要視している憲法の条文は第9条に違いありません。このブログでも度々取り上げてきましたが、その骨子は「戦争の放棄」そのための「戦力の不保持」と「交戦権の否定」です。しかしすでに自衛隊という戦力の存在があり、条文の解釈の如何に拘わらず、違憲状況である可能性が高いと言えます。したがって自衛隊の条項を明記しようというのが、安倍首相を初めとする改憲派の第一の狙いです。
護憲派代表格の共産党の志位委員長は、10月18日の報道番組プライムニュースで、自衛隊の件について「今すぐはなくせない。日本を取り巻く環境が平和になって、9条完全実施しても大丈夫だとなったら着手できる」と言っています。現状自衛隊の存在は認めるが、将来はなくすという意味でしょうね。でも今はなくせないのだったら、憲法違反を認めることになる。これは完全に矛盾しています。もう一つ言えば、共産主義というのはもともと暴力革命を是としているので、自衛隊を共産党軍に改変するのは目に見えていますが。
そして護憲派の9条信者たる所以の「日本の平和はこの平和憲法があるから」そして改正すると「戦争が出来るようになる」「戦前の軍事独裁国家に戻る」というバカの一つ覚えのような理由を挙げています。これらの危惧について、以前にも述べましたが、繰返し以下に反論したいと思います。
1)日本の平和が続いたのは、憲法のおかげではなくて、日米安保条約での米軍の抑止力と、自衛隊の存在のおかげというのは、今や通説となっています。
3)戦前の軍事独裁国家に戻る。戦前は第一次大戦後のブロック経済の締め付けの元、資源の確保と人口のはけ口を求めて、満州、支那に出て行かざるを得なかった。そのため軍事行動が必須となった環境が先ずあります。

この点については、現行法の下、自衛隊への文民統制がしっかりしかれ、防衛大臣の任命、罷免権は首相にあり、統帥権などの制度も廃止されていますので、クーデターでも無い限り、軍(自衛隊)の独走はあり得ません。
これらのことから、護憲派の言うすべてのことが、理屈にも現実にも合っていないことになります。寧ろ見方を変えれば戦前の日本は弱すぎたから、戦争に走ったと言えます。それを次回述べてみます。
(この記事ちょっと気になるなと思われたら、下記バナーの応援クリックをお願いします。)
(お手数ですがこちらの応援クリックもお願いします)
« 安田純平氏拘束解放、帰国へ | トップページ | 弱いから戦争に走ったのかも知れない »
「政治」カテゴリの記事
- 甘い日本の政治、低迷する日本をこの呪縛から解放するには「甘さ」から脱却する必要あり(2022.11.18)
- 最優先すべきは経済対策や安全保障政策 旧統一教会問題に〝前のめり〟過ぎる岸田首相に何よりも重要な大局観(2022.11.11)
- ヒットラー発言の菅元総理、かつて「イラ菅」又の名を「暴走老人」(2022.02.08)
- 党内で嫌われる小泉進次郎氏、要因はその「物言い」(2021.10.19)
- 歩く風評被害 山本太郎の「放射脳」(2021.10.16)