国会の現状は機能不全、改革必至です
明日10月24日秋の臨時国会が召集されます。立憲民主党の福山幹事長の「決裁文書の改ざんなど、財務省で大きな問題があったにもかかわらず、麻生財務大臣が責任を取っていないことも含め、閣僚の資質を問いただしていきたい。国会内では野党の共闘は不可欠であり、安倍政権を倒すためのスタートが、あすからの臨時国会だ」と言う発言にもあるように、自分たちのしたいことは、「自分たちの政策を発信すること」ではなくて「安倍政権の人事や政策を批判すること」に主体を置いています。これは極めて異常なことではないでしょうか。
国会は立法府であり、その真の姿は政策論議であって、その最終段階がその政策を行政にうまく落とし込めるようにするための、法案審議の筈です。ですから与党であれ野党であれ、国民の生活の維持向上や安全保障、災害への対策等、国の様々な現状や将来への課題を提起し、それを解決するために政策を立案し、議論し、よりよい案へ収斂した上で法制化する、それが国会であり、そのための議員であるべきだと思います。
ところが冒頭述べたように、野党は立法府の人間でありながらそれを怠り、政権与党のスキャンダルを掘り出しては、それに多くの貴重な審議時間を浪費して、揚げ足取りに奔走しているのが今までの姿です。場合によっては審議拒否というサボタージュまでします。
これでは法案の中身も質もより充実したものにはならないでしょう。もちろん国民のそれぞれが、皆同じ方向を向いているわけではありません。でもそのためにも野党はただ反対するのではなく、きちんとした対案を以て、より深い議論をすべきなのに、スキャンダルの追及に時間を無駄に費やし、墓穴を掘っているのが現状です。
明日からの臨時国会でも、また同じような光景が繰り返されるでしょう。そうした状況を改善するためには、国会改革が必須ですが、国会議員にそれをやれと言っても限界があるかも知れません。ここは権限のある「国会改革第三者委員会」でも作らないと改革は難しいでしょう。
そして改革の骨子は、「国会は法案作りのための議論の場であり、最終的には憲法を含め国民のための最良の法律の策定」と言う本来の目的に合うよう、国会の制度、組織、議員資格と選挙制度、等を包括的に改革して欲しいと強く願うものです。
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