今を歴史の転換点にしよう
有史以来、世界と関わりながらの日本の大きな転換点は幾つかあるでしょうが、衆目一致の転換点は「明治維新」、「大東亜戦争」でしょう。この二つとも政治の主役が変わった、また国の目指す方向が変わった、という意味では特筆すべき変換点でしょう。
そしてこの転換点にもう一つ付け加えるとしたら、いやこれから起こって欲しい転換点は「今」だといいたい。それはなぜか、以下に述べて見たいと思います。
大東亜戦争に敗戦後、73年が過ぎました。実は大東亜戦争は、豊臣秀吉の朝鮮出兵時を除けば、初めての国家間戦争での敗戦でした。そして対戦した連合国米、英、支、蘭、ソのうち(ソ連は終戦間際に勝手に参戦してきたわけですが)、米、英、蘭とは1951年のサンフランシスコ講和条約で平和条約を結び、主たる対戦国であった米国と安全保障条約まで締結しています。
戦った相手国の一つ中華民国とはその後締結しましたが、米国の意向で招聘されなかった中華人民共和国(中国)とは締結せず、その招聘拒否を不服として不参加のソ連とも、その後ロシアとなった今でも平和条約は締結されていません。なお中国とは1978年に平和友好条約を締結しています。
そして戦う相手ではなく、当時日本の統治下にあった朝鮮は、戦後の米ソ2大国の冷戦の影響をまともに受け、南北に分断され、朝鮮戦争よって完全に国家分裂してしまいました。
この中国、朝鮮(大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国)、ロシアが戦後70年以上を経た今でも、日本との間に領土問題を抱え(中国とは日本の立場では領土問題は存在しないことになっていますが)、特に北朝鮮とは戦後、国家犯罪である日本人拉致被害をうけ、また中国、韓国とは歴史認識の問題で激しく係争しています。
これらの国との対応、特にロシアとの戦後処理、北朝鮮による拉致被害の解決、中国、韓国との歴史認識問題を解決しなければならない、そう言う意味での転換点が「今」だと言いたいわけです。なぜ今か、それはこの問題の解決が出来る人は、安倍首相、河野外相以外には見当たらないと思うからです。
そしてこの人材以外に大事な点は、憲法の改正による戦後自虐史観の根絶と防衛力の強化でしょう。それが外交力の大きな後ろ盾となり、拉致問題、領土問題にもプラスに働きます。
それと同時に情報力、発進力の強化が必要です。中国、特に韓国の歴史の捏造はとどまるところを知りません。それに加えて協定や合意を、国民の情緒的世論に押されて簡単に反故にする不法国家。これに毅然と対応するための、対外発進力が強く望まれます。
もう既に反省や謝罪の期間は過ぎました。これからは次のステップに進むためにも、この3つ目の転換を是非実現して、真の戦後レジュームからの脱却をはかりたいものです。
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