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2018年12月 2日 (日)

「謝罪」よりその「理由」の明確化を

 遅刻やその他失敗したとき、日本人は一般的には「まず謝る」という行動を取ります。しかし中国では「まずその理由を言う」、と言うことを以前聞いたことがあります。欧米でもそうかも知れません。もともと「反省」という言葉は日本で言う真の意味では、中国語にも英語にも無いようです。「謝罪」はこの「反省」から自然に出てくる行為だと思います。

 ですから日本では、企業の不祥事の会見でも、タレントの不祥事、スポーツ関係者の不祥事、その他いずれの場合でも、頭を下げて「まず謝罪」です。「理由」はそのあとですね。


 これは日本の中では慣習ですから必要ですし、「まず謝罪」することによって関係者、更には何の関係もないテレビ視聴者のような一般の人も、溜飲を下げるのです。場合によっては「理由」や「原因」は余り拘らない場合さえあります。

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 しかしこれが国際関係の中では少し様子が異なります。例えば朝鮮半島の併合、これは主権を奪ったのですから、「まず謝罪」は必要でしょう。それに満州や華北への侵攻、これも他国への領土の侵犯ですから「謝罪」は要るでしょう。またそれ相当の賠償はもちろん必要でしょうし、それは条約交渉において、必然的に負わされる形になります。

 ただそうなった理由をはっきり明確に相手に伝えたか、と言うことです。戦後まもなくGHQの占領下に置かれ、7年弱を経過したその間に、「反省」を習慣、文化として身につけている日本人は、占領政策での柱であるWGIP、所謂「自虐史観」に見事に落とし込まれ、その後のサンフランシスコ平和条約、日韓基本条約、日中平和友好条約で「反省」「謝罪」の込められた、所謂領土、賠償、その他の条項について、ほぼ条約相手国の望む条件のまま締結しました。

 その際、日本の立場の説明や理由、根拠の主張は、敗戦国として十分に述べられたとは思えません。その時点では無理にしても、その後の特に中国、韓国との会談や交渉に於いて、国際関係上不可欠の日本側の立場の主張を十分してきたか、と言えばはっきり「否」と言えるでしょう。

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 むしろあの「河野談話」に見られる、「贖罪」一辺倒の談話が示すように、相手への配慮はあっても日本側の主張はほぼゼロと言えます。歴代首相や要人の「謝罪談話」も30回以上を重ねています。ただし「日本の立場」を伝えた談話など、殆どありません。「すべて日本が悪かった」、戦後の日本は第一次大戦以降の戦闘、戦争をそう総括されてしまっているのです。

 確かに戦争責任はあるでしょう。多くの戦死者を出し、建物を破壊し、領土を踏み荒らした責任は免れません。しかしここまで「謝罪」や「賠償」を要求され、戦争犯罪国という烙印を押されたのは、ただただ「敗戦」した所為です。しかしそれも負けると分っている戦争に、突入した事が一番の原因でしょう。

 ただなぜ負けると分っている戦争に、敢えて突き進んだのか。その「理由」を明確にしているのでしょうか。もう殆ど戦争経験など無い人たちが大半の日本人に、あの戦争は「軍」の独走だ、「軍」を独走させた日本(政府)が悪かったのだ、日本は犯罪国家だったのだ、と言うだけの理由で教え込ませて良いのでしょうか。「反省」が習慣や文化となっている日本人には、飲み込みやすい理由ですが、それで済ませてはならないような気がします。

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 政治体制的には、もう日本は二度と軍が暴走できない、と言うより憲法では「戦力」の保持さえ禁止されているのですから、これはあり得ないでしょう。つまり戦争は出来ません。しかし他国の捏造した歴史やそれを元にした言い掛かりは、きちんと歴史を掘り起し、その根拠をはっきり示して、反論、主張しなければなりません。

 そして戦争相手国に対して与えた損害より、遥かに多くの損害を出し、戦後まで大きな損害を引きずる結果となったあの戦争の、真の歴史を我々はきちんと把握しなければ、そのために亡くなった多くの英霊に申し訳がないと、強く感じる次第です。「謝罪」はもう十分です。

お勧め書籍:「大東亜戦争への道」、中村粲:著、「戦争の昭和史」、小川栄太郎:著、「日本国紀」、百田尚樹:著

 

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