小西洋之議員、ここまで来た低レベル国会質問
「国会」は憲法によると「国権の最高機関」であり「国の唯一の立法機関」で、両議院は「全国民を代表する議員」で組織される、とあります。つまり国民を代表する議員が国民の為の法律を議論し作り上げるための、最高の機関とされているのです。
国会審議でも重要とされる予算委員会。ここでは政府提出の予算について、国のため、国民の為に何がどのくらい必要なのか、それを審議し優先順位を付け、最終的に予算の決定をする会議です。
ところが多くの野党議員がこの場を利用して、議員や官僚のスキャンダルの追及や重箱の隅をつつくような些細な問題を取り上げ、時にはクイズ問題の様なトリックじみたものも交え、長々と質問を繰返し、多くの貴重な時間を無駄に費やしています。
森友学園問題や加計学園問題、最近では厚労省統計不正問題など、重要予算案件はそっちのけで、首相や政府にその責任を負わせようと、時間を奪ってきたのは周知の事実です。
今国会、3月6日の参議院予算委員会で、立憲民主党会派の小西洋之議員が質問に立ちました。ご存じの通りテロ等準備罪いわゆる共謀罪審議の時の「国外亡命」発言や自衛隊の「恐怖の使徒」発言で有名ですが、「クイズ王」と言われるほどクイズ質問が多いのも特徴です。
そして安倍首相に向って「安倍総理、よく『法の支配』とおっしゃいますが、法の支配の対義語は何ですか?法の支配の反対の意味の言葉はなんですか?」と質問します。首相は直接答えず「まさに法の支配による、この国際秩序を維持をし、平和な海を守っていくことが、それぞれの海の繁栄につながっていく、という考え方を示しているところでございます」と答弁しました。
それに対し小西議員は「法の支配の対義語は、憲法を習う大学の1年生が、一番最初の初日に習うことですよ」と煽りつつ、「答え合わせ」をしてみせます。「憲法がよって立つ基本原理すら理解せずに改憲を唱えている安倍総理に教えて差し上げます、法の支配の対義語は『人の支配』です!権力者の専断的行為によってルールを捻じ曲げて、国民の権利や自由を侵害する、そういう時代がかつて人類にあったから、近代立憲主義に基づく憲法をつくる。その近代主義の憲法が基づく理念が、法の支配の原理なんですよ」
更に「安倍総理が対義語を答えられなかったことに国民の皆さんも驚いておられると思いますが、私、予測していたんですが、今から6年前に安倍総理は、日本国憲法で一番大切な憲法13条を1ミリも理解せず、答えることもできず、まさに国民にとって悪夢そのものの答弁をなさったんですね。なので『法の支配』の対義語を知らないのかなー、と思ったら、やっぱり知りませんでした!」
首相は「勝手にいろんな憶測をしたうえで批判をする、あるいは、かなり人格的な批判をするということは、これは、まだ若い議員であられますから、将来を思えば、そういうことは控えられた方がいいのではないか」と反発しましたが、小西氏は「愚直にやってきただけの人間だが、安倍総理に人生を説かれるほど、私は堕ちていない」とやり返しました。(以上ヤフーニュースより引用)
どうでしょうか。これが予算委員会で国民の為に予算を審議する委員会に相応しい質問でしょうか。私はこんな質問はこの委員会では全く必要が無く、完全に時間の無駄、そして税金の無駄だと思います。
小西議員は更に同日首相と次のような応答をしています。DAPPI氏のツイッターから引用します。
小西洋之「安倍総理は不正や改竄の膿!産みの親!」
安倍総理「決算文書改竄は司法も入った。再発防止に努めるのが私の責任」
小西洋之「裸の王様という童話を読め!」
そして小西氏自身のツイッターでこう綴っています。
本日の予算委。安倍総理に対し、「改ざんや隠ぺいなどの「膿の生みの親」の自覚はあるか?」と問いただしたが、へらへらと答弁拒否するだけだった。こうした安倍総理に対し、「アンデルセン童話の裸の王様を読むことを勧める」と言い放っておいた。
東京大学卒業そしてコロンビア大学修士でもある彼は、なぜここまで幼稚な子供に返ってしまったのでしょう。又このような非常識きわまりない人がなぜ国会議員に当選してしまうのでしょう。大きな問題です。
小西議員に限らずこの会派、母体の立憲民主党には以前のブログで述べたように、犯罪者や犯罪疑惑を持った人たちも多く存在します。枝野代表は「まっとうな政治」を掲げていますが、日本を良くしようと言う意図は微塵も感じられません。
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