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2019年3月 5日 (火)

高齢者の増大と働き手の減少で社会環境は激変する

 最近私の家の近くの人が亡くなりました。その人とは生前よく付き合っていましたので、人ごととは思えません。70才を少し過ぎた年齢、今の常識では少し若すぎる死だとも言えます。ただそれよりも驚いたのは葬儀場が一杯で、亡くなった故人を3日間も家に留めておかねばならなかったことでした。聞くところによると「遺体ホテル」が急増中とか。

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 そうです、亡くなる人が増えているのです。生まれてくる赤ん坊も減っていますので、結果として日本の人口はどんどん減っていきます。昨年の推計では死者数137万人、出生数は92万人ですから、45万人も人口が減っています。中核都市の一つが消えたのと同じ事になります。

 少子高齢化で、人口減少の危機が叫ばれてかなり経ちます。今までは少子高齢化の様々な悪影響も、この先長く生きることのない高齢者にとっては、余り関係ない「逃げ切れる」世代と思っていました。しかし様子は違うようです。

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 冒頭述べたような現状が、高齢者のいる家族にも襲ってきています。葬儀場が足りない、火葬場が一杯、介護施設が足りずに入れない、一人暮らしで孤独死が増える、それに加えて労働者不足等で、バスなどの公共交通機関が減って足が亡くなる、怪我などの手術用の輸血血液が足りなくなる、コンビニや郵便局の働き手が減って近くの店舗が無くなる、配送の運転手が減って物の配達が滞る、等々。

 すなわち高齢者の増大と、働き手の減少のダブルパンチを受けて、高齢者でもこの先生きていけば、上記のような深刻な問題が周りに発生してくるのです。もちろん医療、介護、年金などの社会福祉政策への影響に加え、空屋や空き地が増える、様々なインフラの老朽化が進む、店舗が減り買い物に支障を来す等により、生活環境も不便で不安全になっていきます。

 つまり今までの快適な生活空間に慣れた我々日本人は、やがて来るであろうこのような環境の悪化を受け止められるよう、高齢者であっても覚悟を決めて備えなければならないと言うことですね。

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 以上述べた事柄を参照させていただいた、河合雅司氏の著書「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」に、更にそれに対する我々日本人の必要な取り組みが紹介されています。

【戦略的に縮む】
1、「高齢者」を削減(高齢者に働いて貰う、既に取組中ですね)
2、24時間社会からの脱却(セブン・イレブンで今話題になっています)
3、 非居住エリアを明確化(居住エリアにインフラ集中し、そこに移住して貰う)
4、都道府県を飛び地合併(実現性が?ですね)
5、国際分業の徹底(減った労働力の枠内で出来る産業のみ継続)
【豊かさを維持する】
6、「 匠の技」を活用(日本の伝統工芸品を発展させ、外貨を稼ぐ)
7、 国費学生制度で人材育成(戦略的人材を国費で育成、発想の転換が必要です)
【脱·東京一極集中】
8、 中高年の地方移住推進(過疎地ではなく農業などでの土地利用で地方活性化)
9、セカンド市民制度を創設(空屋などを活用する一つのアイデア)
【少子化対策】
10、第3子以降に1000万円給付(財源が許せばいいアイデアかも知れません)

 効果と実現性を考えれば、それぞれの方法の善し悪しもあるでしょうが、少なくとも今のままでは2040年頃まで高齢者が増え続け、反対に労働人口はつるべ落としのように減っていくのは見えていますから、日本社会のあちこちに大きなひずみが出てくるのは間違いありません。それと同時に高齢者も生きている限り、このひずみの影響を受け続けるという現実があります。

 働き手の減少に対し、単純労働まで範囲を広げて外国人労働者を受け入れようとする法改正が行なわれ、4月から施行されるようですが、焼け石に水の感はあります。第一、年数十万人の規模で減り続ける生産年齢人口をカバーする外国人は、とても受け入れられませんし、他国との取り合いの中で将来は日本に来ない可能性も大きい。

 もっと抜本的な対策について、国会でこの問題を余り取り上げないのは、議員の怠慢で有り、又無知から来るのかも知れません。霞が関の役人の不祥事をダシにした野党の批判の場となっている様な、不毛な国会審議は即刻止めて、この問題に真剣に取り組むことを願ってやみません。

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