グレンデール市の慰安婦像、なぜ設置された?
今韓国内に限らず、世界の各地で「慰安婦像」が設置されています。米国にも数カ所設置され、2013年カリフォルニア州グレンデール市に最初の慰安婦像が設置されました。その裏にはもちろん人口の5%を占める韓国系住民の強力な設置活動が有り、日本人による反対運動も叶わず、議会を通過してしまいました。
米国在住歴40年のクリス三宅氏によると、今でもグレンデール市の慰安婦像設置は防ぐことが出来たと思っている、と言っています。その理由を次のように述べています。
グレンデール市は5人の市議会議員が持ち回りで1年間市長を務める仕組みになっています。そして、グレンデール市の人口の約35%はアルメニア系が占めておりアルメニア協会が支援した二人の議員が必ずと言っていいほど当選するのです。つまり、アルメニア協会に圧力をかければ、議会の方向性が変わるかもしれなかった。
グレンデール市で慰安婦像が設置されることが決まる数カ月前、城内実外務副大臣はアルメニアを訪問しODA(政府開発援助)の提供を決めています。その時、条件として「グレンデールの慰安婦像を撤去してくれ」と一声かけてくれていれば・・・。政府から、グレンデールのアルメニア協会、そして二人のアルメニア系議員に圧力をかけることができたかもしれません。
当時、グレンデール市議会は市長のみが慰安婦像設置反対の立場を取っており、二人のアルメニア系議員は賛成していました。もしこの二人が反対の立場に回れば、三対二で逆転することができたのです。
城内副大臣がアルメニアに向かう数カ月前には、ロサンゼルスの総領事とゴルフ場で食事を共にし、外務省経由で城内副大臣に伝えてくれと伝えてありました。総領事は「報告する」と約束してくれています。
しかし、その後の城内副大臣の行動を見ていると、話が伝わったとは思えません。またとないチャンスを活かせなかったことは非常に残念でなりません。
結果的には四対一で設置案が可決されてしまいました。城内副大臣になぜ伝わらなかったのか。総領事が伝えなかったのか、伝えたけれども外務省が城内氏に伝えなかったのか、はたまた城内氏が聞き漏らしたのか、真相は分りません。
ただクリス三宅氏はそれに続けて次の言葉も残しています。
慰安婦像設置報告と現状をお知らせするため、当時の文科副大臣と一時間ほど話をしたこともあります。その時、「まあ、現地の日本人が暴動やデモでも起こさない限り、日本政府は何もできない」と言われました。この言葉を聞いて、「こりゃあ、ダメだ」と思ったものです。
大体、日本人は戦争にでも巻き込まれない限り、大々的に暴動やらデモを起こすことは恥だと思っています。そういう日本人の性質もわかないのでしょうか。
このように、日本が慰安婦像の設置を阻止できない理由は、運動家、政治家、官僚が上手く連携できていないことにあります。一方、韓国側は驚くほどに連携がしっかりしています。
以上がこの件に関するクリス氏の見解ですが、私は連携だけではなく、そもそもこう言った韓国側の意図する活動に関し、官僚や政治家の余りにも「無関心」「事なかれ主義」にあると思います。
韓国は捏造でも何でも構わず日本を貶め、その見返りとして「金銭」を要求する、「タカリ」の意図がはっきりしています。その目的のためにがむしゃらに行動する。その意気込みの差がこうして現われているのだと思います。
グレンデール市の慰安婦像設置の後、アメリカ国内では既に6カ所以上設置されています。韓国内はどうでもいい(でもありませんが)けれど、他国への設置は明らかに捏造された旧日本軍の蛮行の拡散です。それをネタに韓国のユスリタカリの魂胆が見え見えです。
こうなってしまったのは直接の原因は吉田清治の捏造小説で有り、世界に拡散した朝日新聞の捏造報道ですが、間接的には「断固とした反論」をしてこなかった、日本の官僚と政治家に原因があると、この件も含めてはっきり言えるのではないでしょうか。
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