« 東大入学式、「祝辞」を利用した「持論」のスピーチか | トップページ | 異常!娘を性暴行の父に無罪判決 »

2019年4月18日 (木)

五輪選手、楽しんでプレーを

Th_mv_0907_ol1280x720  一昨日東京オリンピックの競技日程が発表されました。来年の7月24日の開会式から8月9日の閉会式まで、17日間の熱戦が繰り広げられます。早速テレビで競技種目や活躍しそうな選手、またメダルの予想など賑やかになってきました。

 もともと「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」、と近代オリンピックの父と言われるクーベルタンが語ったように(ただ実際には彼が最初に語ったのではなく、ペンシルベニア大主教であるエセルバート・タルボットが米国の選手達に語った言葉を引用した)、最初は参加することが目的でしたが、今や勝つことが目的となっています。

 そして政治をこのスポーツの祭典に持ち込まないことが、オリンピック憲章に謳われていますが、どの競技も選手同士の戦いではあっても、やはりメダルの取得など国別の競争であることから、どうしてもナショナリズムがかき立てられます。私も日の丸が揚がるのを見て、感動が沸き立ちますね。

 ところでオリンピックのようなビッグなスポーツイベントでは、国を代表して戦うという誇りから、予想通りの成績を上げて、メダルを取る選手もいれば、優勝がかなり有望視されたのに、プレッシャーに襲われて、残念ながらそれ以下の成績でとどまる選手もいます。

 リオオリンピックの吉田沙保里選手は、それ以前の圧倒的な期待に反して、銀メダルに終わり、悔しくて泣き崩れる姿が大きな話題になりました。その時彼女は「ごめんなさい」を連発していました。冬のソチオリンピックの高梨沙羅選手も4位に甘んじました。彼女も試合後涙を流しながら「今まで支えてくださった皆さんに感謝を伝えるためにこの舞台に来たので、いい結果を出せなかったのが残念です」と話しています。

 実力以上の力を発揮し下馬評を覆す選手もいますが、一般的に日本選手は大舞台に弱い、そう言う傾向があるように思います。これまでそれはマスコミ等の派手な報道により、あるいは周囲の人々の大きな期待を持った激励などにより、選手に過度のプレッシャーを与えて、本来の力を発揮できずに終わってしまう。それが大きな理由だと思っていました。

 太田肇氏の著書「承認欲求の呪縛」によると、人が他人に認められたいという「承認欲求」は、マズローの欲求五段階説で最高位にある「自己実現の欲求」より、人の行動を動機づける度合いが高いと言います。ですから期待そのものが高ければ、認められたという実感も強くわき、頑張ろうという意欲に繋がります。

しかし「人は認められれば認められるほど、それにとらわれるようになります」。つまり「期待値が上がれば、それに対し期待に応えなければ、と強く思う」ようになるのです。

 そしてここからが大事だと思うのですが、その期待に応えようと思う過程で、それを義務のように感じてプレッシャーとなり、考えすぎたり堅くなったりするか、単にエールだと感じポジティブにのびのびとプレーできるかの差が、結果に大きく作用して行くと想像されます。

 日本人は島国で殆ど同一民族で有り、和を以て尊となす風土、文化が底流にあるため、ひときわ周りの目を気にする民族なので、期待に応えなければと、それを義務のように感じる人が多いのだと思います。そして期待をプレッシャーに感じ、堅くなって本来の力を発揮できずに、残念な結果になる。そう言う傾向が強いのではないでしょうか。

C0244aa25db126e1594fc3ba678e73ea  あるアスリートが試合前に、「結果はどうであれ、ゲームとして楽しみたいと思います」と話をしているのを聞いたことがあります。これこそ、期待をエールとしてのみ捉えて楽しむ。そう言うポジティブな態度だと思います。

 日本選手も皆そうなれば、結果としていい成績を残せるのではないでしょうか。日本人の、周囲を慮り、謙虚になるのは非常にいい文化だと思いますが、こと戦いの場では寧ろ弱点になります。国際社会の中の国同士の関係でも同様ですね。

 戦う選手達は周りの目を気にして自分を追い込む感覚を脱ぎ去り、真にゲームを楽しむ感覚でオリンピックに臨んでいただければ、と思います。応援する側も実力通り選手がのびのびとプレーするのを見れば、非常に楽しい観戦となるでしょう。

(よろしければ下記バナーの応援クリックをお願いします。)


保守ランキング

(お手数ですがこちらもポチッとクリックをお願いします)

にほんブログ村 政治ブログ 保守へ
にほんブログ村



« 東大入学式、「祝辞」を利用した「持論」のスピーチか | トップページ | 異常!娘を性暴行の父に無罪判決 »

スポーツ」カテゴリの記事