スリランカの爆発テロに思う
スリランカの連続爆発テロで犠牲者は23日現在321人を数えました。日本人の犠牲者も1人出てしまいました。ISが犯行声明を出し、国際的なテロ組織が関与した疑いが強いと言うことです。23日付産経新聞の記事から引用します。
スリランカ政府の防衛担当幹部は、3月にニュージーランドのモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射事件に対する「報復」として今回のテロが起きたことが、初期捜査で判明したと議会に報告した。また、今回のテロに関与したとみられるイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」に他の国内過激派組織も協力していた、との見方を示した。
一方、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は23日、系列のニュースサイトを通じ「スリランカでの攻撃を実行したのはISの戦闘員だ」とする犯行声明を発表した。ただ、詳細には触れておらず、信頼性は不明だ。
その後事件の解明が進み、スリランカが狙われた理由などを紹介しています。以下に24日付け同産経新聞の記事を引用します。
印オンライン誌、ディプロマットは、「スリランカが狙われた理由は(1)相当数のキリスト教徒がいる(2)脅威への認識の程度が低い(3)観光産業が栄えている-の3点だ」とするスリランカの研究者チャルダッタ・エカナエケ氏の分析を掲載した。
ISは声明で、「(米主導の)有志連合諸国の市民とキリスト教徒を狙った」と主張しており、同氏は「観光産業の拡大が、高級ホテルに泊まる外国人、特に欧米人の存在を当然のものにしていた」と指摘。同様の国はISの標的になりかねないといえそうだ。
この犯行犯たちは、もう宗教と言うより殺人カルト集団といった方がいいと思います。即ち自分たちの行いは絶対に正しい、敵対する者たちはすべて戦いの対象であり、どんな手段であっても殲滅する、と固く信じて疑わない。そこには妥協も何もないようです。
話は変わりますが、日本では極左の暴力も厭わない反日活動家や、9条を固く信じて妥協しない「9条信者」たちがいて、このテロリストほどではありませんが、自分は正しい、異なる思想信条を持った人間は間違っている、と言う善悪二元論に陥って日本を貶めています。テロリストほどではありませんが、似通ったものがあるようです。
また朝日新聞や毎日、東京新聞、北海道新聞や沖縄2紙等の新聞のオピニオン、テレビ朝日、TBS等の報道番組も、頑なな姿勢を保持しているという意味では、近いものと言えるかも知れません。韓国の反日姿勢も同様でしょう。
こうした硬直したものの考え方が、ファシズムやコミュニズムの独裁を生み究極には無差別テロへと繋がります。戦前の軍の批判を続けて止まない朝日などのメディアは、戦前は軍の広報機関のような存在だったのに、手のひらを返して時代に迎合している、と言う実態を見ると何とも恥知らずで矛盾したものだと思います。
しかし今の自由主義陣営に属する日本の為政者は、民主主義というポピュリズムに冒され、少数意見を聞き入れなければならない、という野党、マスコミ、左翼知識人の凝り固まった意見に忖度する余り、日本を普通の国にするための様々な取り組みを、邪魔され続けているように感じます。
その最大の取り組みが憲法改正です。どう見ても独立国家としては全くおかしな憲法を、一度も改正できていない、そんな国はどこにもありません。所謂世界の常識が通じない国、残念ながらそれが日本の現状かも知れません。余りにも忖度や気遣いをする風土が、思い切った改善を阻害している。その気がかりをいつ払拭できるか、そう思って止みません。
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