「ポピュリスト」は野党政治家
「ポピュリズム」という言葉があります。日刊ゲンダイの誌上で慶応大学名誉教授の金子勝氏は以下のように述べています。
ポピュリズムが世界を席巻している。トランプ米大統領が代表格だが、その主張は安倍首相にも通じる。しかし、安倍のポピュリズムは大衆をあおって動員するタイプではない。安倍は弁舌で聴衆を引きつける能力がないからだ。
では、その特徴は何か。自民党の衆院比例代表の絶対得票率は2割に満たず、総得票数は2000万票にも届かない。それゆえ、有権者に政治への期待を放棄させ、投票率を下げることに力を注ぐ。それには2つのやり口がある。ひとつは、人々を諦めさせる強引な手法を続けることだ。いまひとつは、都合の悪い文書やデータを平気でゴマカし、マスコミに圧力をかけて批判を封じることである。(「安倍さんしかいないのかなぁ」は無力化ポピュリズムの罠)
更に続けて安部首相批判をこれでもか、と述べていますが、単なる誹謗中傷としか受け止められません。「政治知新」のニュース記事「英ガーディアン、枝野や山本太郎こそ、ポピュリストだと事実上の指摘」によると、全く違う意見が述べられています。以下に引用します。
先日も、金子勝慶大名誉教授と日刊ゲンダイの珍コンビが、「アベ政治はポピュリズム!」という決めつけデマを延々と述べていた。左翼の皆さんは、いつでも「安倍総理はポピュリスト」という主張をする。
しかし、英国のリベラルな大手新聞ガーディアンは、YouGov-Cambridge Globalism Projectとの「世界のポピュリズムの状況」に関する共同調査を発表し、日本はG7諸国の中でもっともポピュリズムからはほど遠いという興味深い調査結果を報じた。(調査対象主要19カ国中18位、1位はブラジル、2位南アフリカ)
この調査は、各国とも1000人以上のサンプルをとって行われた。日本の反政府勢力や望月記者のような適当な定義ではなく、オランダの政治学者キャス·ムッデの定義に従い調査を行った。ムッデは、ポピュリズムを「一般人とそれらを利用する腐敗したエリートが対立しているという前提に立ち、国民の意思こそが国内政治の最高法規であるべきというイデオロギー」だと定義する。
記事ではこの定義が意味するところは、日本の場合与党や安倍政権ではなく、寧ろ野党がその路線にあると指摘しています。以下に続けます。
なんだか隣国で起きていることや、「99%と1%」を叫んでいる山本太郎参議院議員や、「ボトムアップ」を僭称する立憲民主党が脳裏をよぎるが、話を進めよう。
ガーディアンは、この定義に基づき、一般人とそれらを利用する腐敗したエリートが対立しているか?国民の意思こそが国内政治の最高法規であるべきか?と各国国民にアンケートを取り、強く思うと答えた順にランキングしたのである。なおポピュリズムにはSNSを積極的に利用する傾向も見られたという。
そうしたしっかりした調査で、わが国はスイスに次いで、ポピュリズムが低い国となったのである。これは誇るべき結果だ。しかし、わが国にはとんちんかんなことを喋る教授とメディアがあった。
これに続いて上述の金子教授の日刊ゲンダイでの記事が紹介されています。しかも「金子勝と日刊ゲンダイの赤っ恥」というサブタイトル付きで。更に記事は続きます。
上記のガーディアンの後では、(この金子教授の記事は)粗雑な定義に基づく粗雑な感想文でしかない。金子氏が如何に適当に文章を書いているか、よくわかる。そもそも、ムッデの定義でいえば、枝野幸男代表、おしどりマコ(立憲民主党参議院議員候補・全国比例)、山本太郎参議院議員こそがポピュリストである。
彼らは自分たちがエリートのくせに、一般市民は上級国民によって搾取され、対立状態にあるかのようなデマを放射能やら何やらで拡散し、対立をあおる。枝野代表に至っては、自分は一般市民の側だと自称する始末。そして、彼らはSNS利用が大好きであり、SNSを通じて、民衆を扇動している。
そして、彼らを支持する国民は少なく、安倍政権の支持率が高いという事実は、ある意味、ガーディアンが報じた『日本はポピュリズムから程遠い』という調査結果を証明している。
そしてこの記事は以下の言葉で結んでいます。
今回のガーディアンの共同調査は、安倍総理がいかにポピュリズムから程遠く、枝野代表他こそ真のポピュリスト、つまり扇動政治家だと証明する結果が出た。誰が、わが国内での不幸ないさかいを助長するポピュリストかは明らかだ。
私もこの記事に示されているとおり、野党、とりわけ立憲民主党、社民党、日本共産党の特定野党は「一般人とそれらを利用する腐敗したエリートが対立しているという前提に立ち、国民の意思こそが国内政治の最高法規であるべきというイデオロギー」を確実に持って、マスコミや日弁連、左翼ジャーナリストを巻き込み、口先だけで国民を扇動するポピュリストだと確信します。
自分たちはエリートで上級国民でありながら、一般国民に寄り添うふりをしている、これら口先きポピュリストに日本を貶められないよう、今後とも日本の主権と独立をしっかり守り、国民の財産と生命、安全と安心の生活を、きちんと政策で担保する政治家を、応援していきたいと思います。
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