高校野球1県1校代表制について考える
もうすぐ甲子園球場で夏の高校野球が始まります。正式には「全国高等学校野球選手権大会」と言うそうです。この夏は岩手県予選で大船渡高校が県大会決勝で、163キロ右腕・佐々木朗希を温存し、結果的に花巻東高校に敗戦したため、監督の采配をめぐって賛否の渦が巻いていますね。岩手県大会では、優勝チームの花巻東は5戦戦って甲子園出場を勝ち取りました。
ここで少し疑問がわいてきました。私の住む神奈川では、シード校でなければ7戦戦い勝ち抜かねばなりません。そこで調べてみました。一番人口の少ない鳥取では4回、シードされると3回勝てば甲子園に行けるのです。逆に大阪や愛知はシード校以外では8回と全国一のようです。東京は東西に、北海道は南北に分かれて2校代表になっているので、北北海道は6回その他は7回のようです。
学校数そのものも違います。代表1校当たりの学校数トップは大阪で260校、一番少ない鳥取は32校(2018年調査)、実に8倍強の差があります。県代表だからいいではないかとも思いますが、ちょっと違いすぎはしませんか。せめて200校を超える県は2校出したらという気もします(東京、北海道以外に、大阪、神奈川、愛知、兵庫など6都道府県)。かつて記念大会で試みたこともあったような気がします。
県代表ですから何校も代表なんておかしい、とも言えますし、学校数の少ない県が必ずしも弱いとは言えず、過去に優勝している高校も多いので、今のままで何が悪い、という声も聞こえてきそうです。でも3,4回の予選試合と7,8回の試合数では疲労度がまるで違うと思います。いずれにしろ県によって格差があるのは事実でしょう。
日本人は理よりも情が強いと思いますので、あまり気に留めていないのかもしれませんし、高校野球自体にあまり興味がない人もいます。目くじら立てる必要はありませんが、ただ憲法にうたわれている「平等」に照らしてみた場合、少し気になる点でもあります。
そういえば選挙の一票の格差、最高裁の違憲判決が繰り返された結果、衆議院はおおむね2倍以内、参議院は3倍以内に落ち着いています。しかし2倍や3倍が憲法上許されるというのは、どうしてでしょうか。よく分かりません。もちろん最高裁が決定したことは、憲法に準ずる法と同等の価値があるそうですから、それで決定のようです。しかし理詰めで考えればおかしいと思いますね。
いずれにしろ様々な意見が交錯する日本、大事だということもすんなり決まらないことが多いし、おかしいと思われることも手付かずなところが結構あります。憲法9条の条文も近代国家としては異常ですし、同時に異常この上ない在日特権や特別永住者への制度変更も、まるで議論の対象にすらなっていません。外国人への生活保護支給もまだ行われているようです。とかくの批判はあるにしても、トランプ氏のような真に国益を重視し、手付かずな問題に大胆に切り込める指導者がでてくることを強く望みますね。
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