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2020年2月24日 (月)

個人の安全確保のための情報公開を

1_20200224161301  連日新型肺炎の話題で持ちきりですが、中国の死者は本日0時現在で2592人を数え、いまだ終息の域に達していません。中国当局は武漢市の封鎖や、大都市での外出制限など、対策に躍起となっていますが、数日前の新聞に、個人の移動状況をビッグデータなどを駆使して確認管理し、拡散を防ぐ対策を打ち出したようで、一部市民から「裸にされている」との懸念が出ている、と言う記事を見ました。こうした個人レベルまで行動を管理する事のできるのは、さすがに独裁国家のなせる業だという感じがします。

 一方日本では個人情報保護やプライバシーの守護の観点から、国によるこうした管理は殊の外嫌われる傾向があります。今回の感染拡散の事案でも、個人名はおろか立ち寄り先の具体的情報が公開されない場合も多く見られます。風評被害のことも考えてでしょうが、それが明確にならなければ、まだ感染していない一般の人にとって、濃厚接触したかどうかの判断ができません。昨日のテレビで一般の人へのアンケート結果として、立ち寄り先や移動ルートを公開した方がよい、と答えた人が約8割に上ったとの報道がありました。至極まっとうな市民感覚だという気がしました。

 個人の情報の保護の目的は勿論個人のさまざまな利益の保護、そして予期せぬ犯罪や誹謗中傷などの被害から守ることにあります。しかし今回のような緊急性を伴う新たな疫病の感染被害の場合、逆に個人をそうした被害から守るためにも、個人名以外、他の様々な情報は公開した方がいい場合も多いと思います。かたくなに個人情報保護やプライバシー保護を訴えるのではなく、個人の保護と言う基本的な視点に戻って、情報の取り扱いを考える必要があると考えます。

 話は違いますが、これに関連して思うのは、テレビ等で、明らかに犯罪に近い行為をしていると思われる映像や画像に、個人を特定できる部分(顔や車のナンバー)をぼかして報道するのが一般的ですが、それこそぼかしを外してこういう犯罪者(予備群も含め)を警察に早くカクホしてもらう方がいいと思います。折角の撮影による情報提供がもったいないと思うのは私だけでしょうか。

 

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