有事の際の国家権力の重要性
いつかは忘れましたが、あるテレビ番組で政治権力の監視の必要を指摘したコメンテーターに対し、別のコメンテーターが権力は批判の対象とばかりするのではなく、有事にその権力を発揮して、国民の安全と安心を守らせるという方を考えた方がいい、と発言していたのを記憶しています。
今進行中の新型肺炎の問題初期の段階で、立憲民主党などは「桜を見る会」の追求を第一優先にし、新型肺炎よりも重要と言うスタンスで臨んでいたのは、記憶に新しいと思います。
もちろん権力の暴走を抑えるということは、非常に大事なことでしょう。「桜を見る会」の追求そのものは、一定の権力監視の大義はあると思います。しかし少なくとも選挙制度がしっかりし、国会も正常に開催されている中で、どうして暴走などできるのか。ましてやほとんどのメディアは権力の監視を第一に、様々な表現を駆使できている現状で、独裁的な権力の行使はまず不可能だと思います。
むしろ、それより新型肺炎の拡散時のような有事に、それを抑えるべく国家権力と言うものを有効に使って、様々な対策を立案実行することがより重要になってくるでしょう。例えば都道府県まちまちの対応を統一するとか、医療機関への特別処置の指示とかいろいろあると思います。
しかしそれが今徹底されているかと言えば、やや後手に回っているのではないでしょうか。野党やマスコミの反発を恐れて思い切った手が打てないとしたら、かえって国民の利益に反してしまいます。しっかり権力を行使すべきでしょう。
さらに海外への渡航や入国等の制限にしても、やや甘い感じは否めません。特に中国に対して米国のような中国人全員の入国禁止をしても、国際世論的には批判はされなかったと思います。やはり諸外国に対しての甘い対応が目立ちます。
有事の際の国の内外に対するこうした思い切った対応は、国家権力でなくてはできません。国民もそれを求めているように思われます。また政策や対策は官僚が考えるのでしょうが、その官僚が力を存分に発揮できるよう、余計な資料作りをやめさせて、優先順位の高い課題に専念できるようにするのも、政権の責務だと思います。そうでなければ早晩2流国になり下がるでしょう。
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