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2020年2月27日 (木)

日本の未来のために、官僚に本来の仕事を

2_20200227113501  昨今資料の改ざんなど官僚の不祥事がよく取り上げられていますが、官僚の主たる業務は行政にかんするもので、政策の実行はもとより、政府閣僚の下での政策の下ごしらえだろうと思います。

 ところが官僚経験者である元厚労相の千正康弘氏は新聞のコラムで「国会質問の答弁作成で膨大な時間を要している」と言う趣旨のことを述べています。特に「各議員が質問内容を事前に政府に伝える『質問通告』や、議員が政府見解をただす『質問主意書』の対応が特に大変だ」と強調しています。

 しかもその『質問通告』の締め切り時間が守られず、かつ断続的に追加質問も来たりするので審議時間に間に合わせるために、どうしても徹夜の連続になりがちだということです。

 ここで私は二つの課題があると考えます。一つは官僚に答弁の作成に十分な時間を与えるよう、質問の締め切り日時をきっちり守らせるよう制度化すること。もう一つは国会改革の重要事項でもありますが、「桜を見る会」の追求のような、直接予算と関連のない事案を予算委員会で審議するような、審議の愚行をやめることです。

 スキャンダル事案の追求をどうしてもやりたければ、休日や夜間に政治家だけでやってもらい、官僚の手からはずすことです。もちろん官僚自身の不祥事もあるでしょう。それはそれで第3委員会を設けて、そこで審査すればいい。何も国会で長時間、時間を浪費してまでやることはありません。

 逆に現在のような超多忙な状況が、官僚の仕事を杜撰にし、結果として手落ちや不祥事につながっている可能性もあります。まず原点に立ち返り本来の仕事を優先にして、その質を上げてもらう必要があるでしょう。

 私も町のある委員として市役所の仕事に絡むことがありましたが、市役所においても彼らの仕事の多くが資料作りで、かつ本当に必要だと思えないものもかなり含まれていたのを記憶しています。工場に比べ、日本の事務ワークの生産性が低いことが指摘されていますが、官僚を含む公務員の仕事はそれ以上かもしれません。日本の未来のために改革待ったなしでしょう。

 

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