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2020年3月 1日 (日)

野党は「自己中」を捨て、国の課題に真摯に向き合うべき

4_20200301164701  新型コロナウィルスによる感染が広がる中、学校の休校処置やイベントや大規模集会の自粛処置がとられるようになりました。検査の迅速化がいまだ道半ばで治療薬も開発されていない現状ではやむを得ないでしょう。

 こんな時ほど与野党一体となって緊急事態を脱する必要があります。そんな中で立憲民主党の枝野代表がツイッターに「緊急に必要な予算や法整備については、最大限の協力を惜しまないつもりだ」と投稿したそうです。それはそれで非常にいいことだと思いますが、「安倍晋三首相が野党からの積極的な提言を無視し続けてきたことは、テイクノートする必要がある」とも述べています。果たして野党からの積極的な提言などあったのでしょうか。

 50年体制と言われる自民党と社会党の2大政党時代が平成に入って一時崩れ、多党化の時代に入り、民主党の発足により再び2大政党時代が来たものの、民主党の崩壊により野党の多党化がまた進んで今日に至っています。

 浮かんでは消える野党の統一はなぜできないのでしょうか。それは恐らくそれぞれが自己中心で他の意見を聞き入れない体質にあるからだと思います。確かに議員一人一人の主義主張には違いがあるのは当たり前でしょうが、自民党のように一体化できないのは、この「自己中」体質が強いからではないでしょうか。

5_20200301164701  もともと野党はいわゆる「リベラル」と自他認めています。このリベラル、そのもととなっているリベラリズムについて、萱野稔人氏は著書「リベラリズムの終わり」の中で次のように述べています。

 リベラリズムの最良の部分とはいったい何だろうか。それはフェアネス(公平さ、公正さ)を重視する点である。なぜ自由を重視するリベラリズムから「フェアネスの重視」ということがでてくるのかというと、それは、「自分の自由を認めてもらいたければ、他の人にも同じように自由を認めなくてはならない」ということをリベラリズムが要請するからである。要するに「パワハラを受けたくなければ、他人にもパワハラをしてはならない」ということだ。「自分だけは許される」ということをリベラリズムはけっして認めない。

 しかし今の野党にこれが当てはまるかと言うと、それは「ノー」でしょう。他党、特に政権与党への批判は限りなくしても、自党が批判されると口角泡を飛ばして反論し認めない。萱野氏はそれに関し同書籍で次のように述べています。

 政治の世界でも、リベラルを標榜している政治家や政党が「他人に厳しく、自分たちには甘い」と言う姿を見せることはよくある。つまり政府や他党に対してはどんなささいなことでも厳しく批判するが、いざ自分たちに同じような批判が向けられると、とたんに居直ったり自己保身に走ったりする、という姿だ。

 こうした「言っていることと、やっていることが違う」という実態がリべラル派への批判を強めていることは否定できないだろう。とりわけリベラルな主張は、権カ批判にせよ、弱者救済にせよ、差別解消にせよ、理想主義的な響きをもちやすい。だからこそよけいに「立派なことを主張しているわりには行動がともなっていない、それどころかそれを裏切っている」というように、言っていることとやっていることの齟齬が目立ってしまうのである。

 まったく的確な指摘だと思います。反社会勢力に近い関西生コンとのつながりや不明瞭会計を取りざたされている辻元議員など、その最先端を行くようなものです。本来の野党の仕事は、政権批判ではないし、ましてやスキャンダル追及ではないはずです。与党と国や国民への課題を共にして協議し、よりよい政策にもっていくことが肝要でしょう。何でも反対ではなく政策が合わないときは真摯に議論し、それでも合わないときは採決にゆだねる。そういう本来の仕事に徹底してもらいたいものです。

 そうしていないからこそ国民にそっぽを向かれて、それぞれ10%以下の支持率しか得られないのでしょう。自己中で他からの意見をとりいれないために、そういう実態とその理由が分からないのかもしれませんが、国民にとっては不幸だというほかはありません。

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