自国に厳しく他国に寛容な内弁慶の、メディアやリベラル知識人
昨日CNNが米政府当局者からの情報として、北朝鮮の金正恩委員長が手術を受け重体になっていると報道しました。その後韓国のメディアが青瓦台の報道官のメッセージとして、「現在までに北の内部に特異な動向は確認されていない」と、CNNの報道を否定しています。
ただCNNの報道の前、韓国のデイリーNKは北朝鮮内部の消息筋の話として、「金正恩氏が最近、心血管系の手術を受け、現在も地方の金氏の別荘または一家の専用病院で治療を受けている」と伝えています。北朝鮮の重大なイベントである、祖父の金日成生誕日「太陽節」にも参拝しなかったことから、健康上の問題が発生しているのは事実のようです。妹の金与正氏の最近の動向も注目されています。
いずれにしても、現在世界最大の人権抑圧国家の指導者の動向は気になるところではあります。政治権力を有したトップが世界でも稀な世襲の国、朝鮮民主主義人民共和国と名称だけは立派な国家ですが、実態は中世を彷彿させる皇帝国家、しかも皇帝も暴君で、この国に生まれた国民の大多数は生まれながらの生き地獄を味わっているようです。
その国に拉致された多くの日本人は未だに奪還できていません。政府は毎年のように拉致被害者の帰還への努力を口に出していますが、未だ全く先が見えません。
ここで非常に不思議なことがあります。国内の人権を声高に叫ぶ、野党の国会議員やリベラル知識人、人権派弁護士などは殆ど声を上げないのです。むしろかつての社会党委員長などは、拉致被害者などいないとさえ言いました。このことは拉致被害者に対してだけではありません、北朝鮮で人権抑圧に苦しむ人に対しても、更には中国のチベットや、ウイグル人に対する人権抑圧に対してもだんまりです。
国内で在日朝鮮人や韓国人への差別に対しては、恐ろしいくらい反応するのに、海外の数倍残酷な人権侵害にはなぜか声を上げません。NHK、朝日新聞などのメディアも全く同様です。
そして彼らは国内の政治や社会に少しでも差別や人権に絡む案件を発見したら、これでもかというように書き立てるのに、海外の圧政や人権無視にはことのほか寛容です。以前BBCのライダイハンの報道に関連して韓国軍の戦時の蛮行をNHKも報道して欲しいと書きましたが、それすら全くする気配はありません。
いずれにしてもこうしたメディアや、リベラル陣営は内弁慶のガラパゴス症候群と思えます。またかと言われそうですが、かつて植え付けられた自虐史観から抜け出せない連中です。およそ自国に向けてだけ非を唱え、反日をむさぶるように繰り返す韓国や北朝鮮、そして中国には声を上げません。海外メディアでは、BBCは海外に目を向けていますし、アメリカのリベラル左派系新聞のニューヨークタイムズでさえも、他国、特に日本に対しては厳しい意見を書いています。
表現の自由を楯にして行きすぎた誹謗中傷するのも、日本のメディアやリベラル陣営の特徴です。憲法12条に謳う「自由および権利は濫用せず、公共の福祉に利用する責任を負う」という条文など全く無視しています。あいちトリエンナーレなどまさに憲法違反です。逆に反対陣営の反論には報道しない自由などを駆使して口封じします。
与党政治の良くないところも多々あったにしても、戦後の日本の教育や伝統、文化など、精神的な支柱を毀損し続けてきたのは彼らだと指摘したい。私見ですが強くそう思います。
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