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2020年4月21日 (火)

安倍首相、自分の言葉で訴求力をもって語ろう

Maxresdefault_20200421120501  今回の新型コロナウィルス感染拡大の最中、安倍首相から様々な形で国民にメッセージが送られていますが、国民に語り掛けるように話されるのはいいのですが、どうも今一つ迫力に欠ける、或いは国民の心に響くようにあまり感じられないのは私だけでしょうか。

 確かにおっしゃっていることは、専門家の意見をよく聞いて内容も理解しておられるし、何も間違っているとは思えませんが、かと言って危機意識がずしんと国民に伝わるかと言うと、批判を恐れずに言うと「ノー」だと思います。

 なぜか、それは命令調になってはいけないという語り口の問題もあるでしょうし、批判を浴びたくないということから教科書的な説明にもなってしまうからではないでしょうか。

 以前このブログで、国のトップは強くあれ、と言いましたが、同時に言葉の訴求力も必要です。つまりいい意味での迫力と、言葉の選び方、そして何より自分の言葉で語ることでしょう。「NEWSポストセブン」に関連記事が搭載されていますので、以下に引用します。タイトルは『コロナ危機、世界各国の指導者が発した「心打たれる演説」』です。

 「我々は岸辺で戦う。野原で街で丘で戦う。我々は決して降伏しない」──第2次世界大戦でイギリス国民を鼓舞したチャーチル首相の演説だ。国家の危機に、国民を勇気づけるか、不安にさせるか、すべてはリーダーの言葉次第である。

 いま、世界の人々に求められているのは「ステイ・ホーム(家にいてくれ)」。この一言をいかに表現するか、世界のトップは苦心している。

 「明日、より情愛をもって抱き合うために、今日は(人との)距離を取ったままでいましょう。明日より早く走るために。みんなが一緒にやれば乗り越えられる」

 そんなロマンチックな表現で国民を説得したのは、死者1万人を超える感染大国となっているイタリアのジュゼッペ・コンテ首相だ。そのお国柄からキスやハグの禁止令も出された中で、3月11日に動画で声明を出した。首相の演説には、日本でも「心を打たれた」という声が上がっている。

 「まだワクチンも治療法もなく、ドイツの人口の60~70%が感染する恐れがある」(3月11日)と会見で語るなど冷静な発言が際立つドイツのアンゲル・メルケル首相が、国内感染者数が1万人を超えた3月18日に行なったテレビ演説のスピーチ動画も大反響を呼んだ。コロナ対応の最前線にいる医療関係者に感謝を述べた後、こう付け加えたのだ。

 「普段めったに感謝されることのない人々にも感謝の言葉を送らせてください。スーパーのレジ係や、商品棚を補充してくださる方々。彼らは現在、最も困難な仕事の1つを担ってくれています。仲間である市民のために、日々働いてくれて、私たちの生活を支えてくれてありがとうございます」

 物資不足と感染リスクでパニック状態になっているスーパーで働く人々にも目を向け、励ましの言葉をかけたのだ。

 イギリスのボリス・ジョンソン首相は、3月12日の記者会見でこう語った。

 「私は英国民に対して正直に言わなければならない。より多くの家族が、彼らの愛する人たちを寿命に先立って失うことになる。しかし、過去数週間にわたって言ってきたように、我々は現在実施している明確な計画がある」

 同27日にはツイッターで、自らが新型コロナに感染したことを公表し、国民に衝撃を与えたが、翌28日に全英の約3000万世帯に送付した書簡で、「事態はよくなるより先に、まずは悪くなる。それは分かっています」「私たちは適切な準備をしています。全員がルールに従えば従うほど、亡くなる人は減り、生活は元に戻ります」と、自宅に留まるよう訴えた。

自分の言葉で話しかけている

 コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子氏は、こう分析する。

 「コンテ首相の言葉は国民に寄り添う姿勢を示す情緒的表現の典型で、欧米で支持される傾向が強い。ジョンソン首相は熱弁タイプで発言のエネルギーが高く、国民にメッセージが届きやすい。

 メルケル首相は正反対で、その冷静さによって国民に安心感を与えていると考えられます。その上で、落ち着いていて国民を包み込むように一人一人に励ましの言葉を語り掛けた。タイプに違いはあれ、国のリーダーがそれぞれのキャラクターと国民性を踏まえて、自分の言葉で話しかけているのが特徴です」

 岡本氏が秀逸だと感じたのは、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相だという。同首相はニュージーランド史上もっとも若い37歳3ヶ月で首相に就任し、現在39歳。

「相談センターの電話番号を書いたパネルの前で会見し、『公衆衛生に携わる官僚や専門家は世界でもトップクラスで、医療施設も十分に準備できています』と何度も『プリペアード(準備はできている)』と繰り返しました。

 さらに25日に国家非常事態を宣言し、外出制限の方針を示すと、フェイスブック上のライブ動画で、国民からの質問に答えた。緑色の普段着で現われた首相は、『カジュアルな服装ですみません。赤ちゃんを寝かしつけるのが大変で、今は仕事着じゃないんです』と説明。国民に寄り添っている姿勢を示したのです」

シンガポール(ゲッティイメージズ)

 シンガポールのリー・シェンロン首相の発言も学ぶべき部分が多いという。

 2月8日の時点でシェンロン首相は「恐怖はウイルスよりも有害です。恐怖は、インターネットでデマを拡散したり、マスクや食料品を買い占めたり、集団感染を特定の人々のせいにしたり、我々をパニックに陥らせ、状況を悪化させる可能性があります」と呼びかけ、「インスタントラーメンや缶詰、トイレットペーパーを買いだめする必要はありません」と国民に優しく語りかけた。

 シンガポールの迅速な対応は海外でも高く評価されている。

 安倍首相は自宅でくつろぐ映像を、星野源氏のミュージック映像と隣り合わせで公開し、「外出せずに自宅で過ごそう」というメッセージを送ったところ、「何様のつもり」だの「政治利用」だの、意図しないところで批判を浴びています。(もちろん賛同する意見も多かったようですが)。このように何をするにしても反安倍勢力の批判が舞い上がるのは毎度のことで、ロマンチックに語ろうが、苦労している人たちに寄り添う形で語ろうが、一定の批判は出るでしょう。

 何か事があれば手ぐすね引いて誹謗中傷しようと虎視眈々と待ち望んでいる反対勢力の輩は、あのトランプ大統領のように無視する勇気が必要です。

 語り口についても「○○する必要があります」というより「○○するよう、切にお願いします」と言って、「自由に解釈してください」ではなく、「是非こうしてください」、と自分の言葉で訴える迫力が必要なのではないでしょうか。また専門家の意見を代弁するような内容では、あまり訴求力がないように思います。

 これからも感染状況は続くと思います。特に今の日本のやり方ではかなり長く続く可能性が高いと思われます。より強い要請の必要性も高いことから、国民を動かす首相の言葉がより重要になると私は強く思います。

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