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2020年5月21日 (木)

コロナ収束間近、羽生善治棋士「強制力なくても外出自粛。すごい国」

12  本日関西3府県の緊急事態宣言が解除されるようです。国の示した直近一週間の10万人当たりの感染者数0.5人以内を3府県とも大幅にクリア―しました。関東4都県と北海道は引き続き継続です。関東の千葉、埼玉は0.5人未満ですが東京、神奈川が上回っていて、その影響下にあるからだそうです。残りの3都道県のうち東京、北海道が今一歩、神奈川は残念ながら院内感染が多く、昨日時点で1・08人ともうしばらく解除の基準まで届きません。

 この指標だけではなく、病院の空きベット数や人工呼吸器の数などが参考にされるようですが、いずれにしろ上記2地区を除いた他の地域は、ほぼ収束に向かっているものと思われます。これからのこの感染症に対する焦点は、第2波を防止するためにどうするか、に移っていくものと思われます。

 4月7日に緊急事態宣言が出されたときは、遅すぎたとの批判が多く出され、私もそう感じていました。その後の感染拡大が4月中続いたことから、その批判通りになりました。更には特措法が強制力も罰則もない、休業要請に対しても補償もないと、かなり批判が出され、このブログでも指摘してきました。

 ただここへ来て、ほぼ収束に近い状態を迎えたのは予想を超えたものでした。特に5月の連休時の国民の自粛が、緊急事態宣言の発令効果と相俟って、今の結果につながったのかもしれません。

 ベルギーの病院から一時帰国して、日本の病院で非常勤医師として勤務していた渋谷泰介医師が、医療現場の緊迫した状況を見て、緊急事態宣言下での自粛要請に頼る日本のやり方に疑問を呈しながらも、「他国のように活動制限を強制させられず、個人の自主性に任せられた状態で100年に一度と言われるパンデミックを乗り切ることができれば、それこそ世界に誇ることができるのではないでしょうか」と述べていましたが、第2波、第3波も抑えることができれば十分誇れるのではないかと思います。

 一方気になるのは海外での感染拡大です。アメリカをはじめ、ロシア、ブラジル、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、トルコ、フランス、イラン、インドが10万人以上の感染者を出し、アメリカ、ブラジル、イギリス、スペイン、イタリア、フランスは1万人以上の死者を出しています。

 ここで目立つのは、白人国家の感染者に対する死者の割合が大きいことです。それに対してアジア各国は、中国、インドを除きもともと感染者数もそれほど多くはなく、死者数はマレーシア、フィリピン、韓国、日本など千人以下ですし、シンガポール、タイは百人以下、台湾は一桁、ベトナムはゼロなどなど。

 人種による遺伝子の違いなどと言われてもいますが、欧米の感染爆発と死者の多さは何を物語っているのでしょうか。

 話を戻して、日本国民の自粛対応への賛辞を将棋棋士・羽生善治さんが述べておられるので以下に引用します。タイトルは「日本人の規律の良さを実感」(産経新聞 5/20)です。

2013habu 強制力なくても外出自粛。すごい国

歴史的な出来事 リアルタイムで学ぶ 子供には貴重な経験

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、将棋のタイトル戦をはじめ、一部の対局が中止・延期となっています。史上3人目の中学生棋士となり、七大タイトル同時制覇、史上初の永世7冠達成、将棋界初の国民栄誉賞を受賞した羽生善治さん(49)は、苦しいながらも自粛に耐える日本人の規律の良さを実感しています。一方で、休校など勉学に大きな影響を受けている子供たちに向けては「歴史的な出来事をリアルタイムで学んでいる貴重な経験です」と語り、今回のコロナ禍を機に、子供たちが自ら考え、成長していくことを願っています。(聞き手 田中夕介)

 家にいる時間が長くなりました。対局以外で将棋会館に行くことは基本的にはありません。全く外出しないわけではなく、気分転換のため、人に会わないようにして散歩することはあります。過去、このように動きが制限されることはありませんでした。東日本大震災の際は多少の影響がありましたが、行動そのものに制約はなかったです。

 自粛ムードが続いています。日本は多くの自然災害を経験してきました。そのため、気持ちの準備や備えのノウハウは蓄積されています。今回のような初めてのケースでは、適切なことについて見定めをしている状態だと感じています。

 これまでに震災のような日本だけの危機はありましたが、今回は世界的な危機です。対応の仕方やアプローチの仕方に、お国柄がすごく出るものだと思いました。例えば、いきなり強くロックダウン(都市封鎖)してしまうとか、強制的にやってしまうとか。そのあたりは各国の考え方や法律、歴史などがかなり反映されていると思います。

 日本は少しずつ少しずつやっていく感じですね。仮に収束まで長期間かかるとしたら、強めるにしても弱めるにしても、そういったアプローチはいずれ必要になると思います。短期間で収束するならいいですが、長く続くなら強めたり弱めたりしていくことをしないと、現実的に難しいのではないかと思います。

 ただ、強制力がなくても、これだけの人がまじめに対応している日本はすごい国ではないでしょうか。でなければ、もっと多くの人が外出し、もっと多くの人が働いていると思います。日本人の規律の良さを実感しています。

 将棋界ではタイトル戦も延期になっています。東京所属の棋士同士、関西所属の棋士同士の対局は1日の対局数を絞っています。広い部屋でマスクをして、終局後の感想戦も行わず、細々と続けています。もちろん、感染が爆発したら別ですが。必要があれば対局をなくし、大丈夫であれば対局するという、微妙にコントロールしていく感じで良いのではないでしょうか。ただ、緊急事態宣言の延長で、さらなる影響が出てくると思います。

 収束には長期間かかる可能性があり、社会全体が耐える時期です。未知のウイルスとの闘いにおいて、正しい知識・情報を増やしていくことが大事ではないでしょうか。正しい知識を増やし、接していくことで十分な備えができ、パニックになったり、買いだめをしたりすることも回避できます。

 子供たちも頑張っています。子供たちは自分で勉強していかなければなりません。自力で学習するということを知ることです。歴史的な出来事が起きている今は、リアルタイムで歴史を学んでいる貴重な経験であり、良い機会です。

 これまでの生活について、ありがたいと感じています。これを機に、物事に感謝し、振り返ってみるのも良いことではないでしょうか。

 自粛疲れでDVが増えているという話もあります。又「コロナをばらまく」ととんでもないことを言った人も出てきました。休業していない店に「警察に通報するぞ」と言った、脅迫めいた張り紙が出された店もありました。10万円給付を狙った詐欺もあります。休業要請に応じないパチンコ屋と、自治体側の店名公表の争いもありました。また県をまたいで湘南の海に集まるサーフィン集団もいました。騒音をまき散らすバイカーが高速道路に出没しました。

 100%自粛を守る人たちばかりではありません。数パーセントの跳ねっ返りは必ずいます。こういう輩は今の特措法では、というよりどの法律をもってしても一掃はできないでしょう。警察の能力にも限界はあります。

 ただ総じて日本人はルールを守り、他人には迷惑をかけない、自律の心は他国より優れているのは確かでしょう。またマスク装着や手洗いは日頃から習慣化されていることが、感染防止に役立っているのは間違いありません。今後ともこの感染症の重症者や死者をできるだけ出さないよう、第2波、第3波を如何に抑えていくかが問われるところです。


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