コロナの武漢ウイルス研究所起源説、研究所長が否定するが???
新型コロナウイルスの起源が中国の武漢華南海鮮卸売市場か武漢ウイルス研究所とされていますが、アメリカは武漢ウイルス研究所から誤って漏洩したのではないかと疑っています。その根拠は以前このブログでも取り上げた中国の独立系メディア「財新」の記事や、同研究所に所属していた“コウモリ女”こと石正麗氏が、それをにおわすような発言をしたことがメディアの耳に入ったことなどが発端のようです。
しかし最近になって同氏や同研究所の王延軼所長が、研究所が起源だという説を真っ向から否定する発言をしています。以下に「武漢ウイルス研究所の女性所長、突然の登場背景に米中衝突か」(週刊ポスト 6/03)というタイトルの記事を引用転載します。
「新型コロナの発生源が武漢ウイルス研究所というのはでっち上げだ」。ウイルスの発生源を巡って米中が火花を散らす中、突如口を開いたのがその研究所所長である王延軼(ワンエンイー)氏だった。
5月24日に中国・国営中央テレビに登場し、強い口調と若々しい見た目のギャップが注目を集めた。39歳の若さでトップに就く彼女の素性とは?『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)の著者で経済ジャーナリストの浦上早苗氏が語る。
「彼女は北京大学卒で、2012年に同研究所に入った後、3年で副所長になり、そのまた3年後に所長へ就任。エリートには違いありませんが、同研究所は一地方機関にすぎず、彼女が就任した際もそこまで話題にはならなかった。
ただし、今回のコロナ騒動で彼女に目が向けられ、経歴が明らかになる中で、14歳年上で武漢大学の副学長を務め研究者として名高い夫にも注目が集まっています。彼女が北京大学に入った頃、夫も北京大学大学院に特任教授として在籍しており、その時に教え子として知り合い結婚したとされている。そのことから彼女のスピード出世には、夫による裏の力が働いているのではという批判的な書き込みがネットで出回っています」
中国で感染が拡大した2月には、首都医科大学学長が彼女の夫にSNSで「彼女の研究レベルはまだ低い」「多くの研究者たちも彼女をリーダーとして認めていない」などと苦言を呈している。
そんな女所長がなぜ今になって表に出てきたのか。米中の情報戦を取材する国際ジャーナリストの山田敏弘氏が推測する。
「アメリカは中国によるプロパガンダの一環とみなしています。トランプ米大統領への反撃のメッセージでしょう。
中国メディアには同時期に、同じ研究所でコロナウイルスを研究してきた“コウモリ女”こと石正麗氏が登場し、流出説を否定しました。石正麗氏が『中国から機密文書を持ち出して米国に亡命した』という情報が飛び交っていたため、火消しのためにメディアに登場させたのではないか。
対するトランプ大統領は来る大統領選に向けて対中強硬路線を利用するつもりのため、両国の対立はますます激化していくことが予想されます」
米中衝突は封じ込めならず、拡大の一途を辿ることになりそうだ。
武漢ウイルス研究所の所長や研究者がいくら否定しようが、この研究所が中国共産党の手の内にあることから、その信ぴょう性は全くゼロと言っていいでしょう。拒まれている立ち入り検査が実現しても、物証は恐らく消去・廃棄されているでしょうから、その真偽は確かめようがありません。
ただウイルス研究所であろうが海鮮卸売市場であろうが、中国武漢が起源なのは変わりません。それまで否定し、米軍が持ち込んだなどと強弁している、一部中国報道官には開いた口が塞がりませんが。
WHO総会での習近平主席の「中国は一貫して、透明性をもって、責任ある態度で、WHOや関係国に情報を提供してきた」という発言は、逆にアメリカを始め多くの民主国家を呆れさせました。俗な言葉でいえば「よくもいけシャーシャーと嘘八百を平気で並べられるな」というところでしょう。
事ここに至っては、何とかこの独裁国家を経済面で追い詰め、中華の覇権思想をつぶすべく、民主国家が連携して経済制裁することを望みます。これ以上の覇権と独善を食い止めるためにも。
(よろしければ下記バナーの応援クリックをお願いします。)
(お手数ですがこちらもポチッとクリックをお願いします)
« 世界が注目する死者ゼロの国ベトナム、日本の奇跡などは登場しない | トップページ | 世界一出生率の低い韓国の実態、しかし対岸の火事ではない日本の少子化 »
「感染症と政治」カテゴリの記事
- 中国の春節間近、だが不透明な中国でのコロナ感染実態 世界が恐れる「変異株」と中国人観光客による拡散(2023.01.19)
- コロナ交付金で病院黒字化「幽霊病床」も 知られざる税金の無駄遣いが会計検査院調査で暴かれる(2023.01.15)
- 春節を控えた中国で再び“コロナ感染爆発”が起こっている「2つの根本的原因」 なぜ今「ゼロコロナ政策」をやめたのか(2023.01.12)
- 長谷川幸洋氏:中国・習近平がたくらむ「コロナ感染輸出」の恐ろしすぎる危険性 日本はどうすべきなのか?(2023.01.07)
- 福島香織氏:世界が緊張、中国からまたも世界にばらまかれるかもしれない強毒ウイルス(2023.01.01)