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2020年6月26日 (金)

望月衣塑子記者に見る「ポピュリズム」手法、マスコミ界にも蔓延

Maxresdefault-1_20200625145701  東京新聞の東京新聞の望月衣塑子記者、記者クラブでの菅官房長官の会見で質問を重ね、その執拗な食い下がりぶりを大方の人はご存じでしょう。その望月記者の実弟がある疑惑を抱えていますが、それに関連して上武大学ビジネス情報学部教授の田中秀臣氏がJBpressに以下のコラムを寄稿していますので、引用します。タイトルは『望月衣塑子記者に贈る「ダブスタ」にならないためのアドバイス』(6/23)です。

 望月記者の「ポピュリズム」手法を明かそう

 東京新聞の望月衣塑子記者の実弟に関する「疑惑」が一部メディアで報じられている。本来なら、家族でも自ら責任を負うのでなければ批判される筋合いはない。だが、望月氏の政治スタンスやその手法を思えば、そうとも言い切れない面がある。しかも、その手法は一種の「ポピュリズム」として表すことができるのだ。

 ツイッターの政治風刺アカウントとして有名で、筆者と同じくアイドル業界にも詳しい「全部アベのせいだBot」をフォローしていると、面白いニュースに気が付くことが多い。6月22日朝、その「全部アベのせいだBot」が東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者に関するニュースをネタに投稿していたが、とても興味深い内容だった。

 それは、「東京新聞『望月衣塑子』記者の弟が“詐欺まがい”オンラインサロン会員から悲鳴」と題する『デイリー新潮』の記事だ。望月記者の実弟、龍平氏の運営する会員制サロンに関するいくつかの「疑惑」が指摘されている。

 この「疑惑」の真偽について、筆者は正直なところ関心外である。ただ、記事に出てくる経済評論家の上念司氏のイラク通貨の「ディナール詐欺」についての解説は参考になるので、ぜひ熟読してほしい。一般的な意味で、オンラインサロンで蔓延(まんえん)するという「外貨詐欺」からの自己防衛として、役に立つことだろう。

 実弟の「疑惑」について、望月記者は弟と連絡をとっていないとした上で「オンラインサロンについての詳しいことは分からないので、コメントは控えさせてください」と答えたと、記事は結ばれている。

 当たり前だが、家族のことであれ誰であれ、本人が責任を負うことがない事例で、他人に批判される筋合いは全くないと筆者は思う。ただ、望月記者の今までの「記者の作法」を思えば、どうしても単純な疑問が沸いてしまう。

 望月記者は安倍昭恵首相夫人について、「花見パーティーに続き、今度は山口に旅行とは。 #安倍昭恵 夫人には誰も何も言えないのか」とツイッター上で批判していた。筆者は、昭恵夫人が新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が強まる中で、大分に行こうが花見パーティーを開こうが、それが公益を侵すことがなければ何の関心もない。望月記者がこのような批判をするのは、昭恵夫人が「首相夫人」であることを抜きに考えることは難しいだろう。

 首相夫人は、政府見解では私人扱いであり、大分に行こうが花見パーティーをしようが、それは正真正銘プライベートな行為でしかない。もし、首相夫人であることが批判の資格になると望月記者が思っているならば、やはり今回の実弟の「疑惑」についても事実を明かし、積極的に答える責任があるのではないか。

 別に筆者はそれを積極的に求めているわけではない。ただ、望月記者の今までの政治批判の姿勢が二重基準に陥ることがないための「アドバイス」である。

 ところで、筆者は望月記者の手法を、以前から「ポピュリスト的なジャーナリズム」によるものだと思っている。ポピュリストとはポピュリズムの担い手を指すが、本稿でのポピュリズムは、米ジョージア大のカス・ミュデ准教授とチリのディエゴ・ポルタレス大のクリストバル・ロビラ・カルトワッセル准教授の共著『ポピュリズム』(白水社)に基づいている。

 彼らはポピュリズムを「社会が究極的に『汚れなき人民』対『腐敗したエリート』という敵対する二つの同質的な陣営に分かれると考え、政治とは人民の一般意志(ヴォロンテ・ジェネラール)の表現であるべきだと論じる、中心の薄弱なイデオロギー」と定義している。

 望月記者の手法は、反安倍陣営を「汚れなき人民」とし、安倍首相や首相夫人を「腐敗したエリート」として対立させている。そして、前者こそ「人民の一般意志」であり、安倍政権のような「腐敗したエリート」を打倒すべきだと考えている。

 この「望月ポピュリズム」の独自性は、安倍首相を「腐敗したエリート」に仕立てるその独特の話法に基づく。望月記者の共著『「安倍晋三」大研究』(ベストセラーズ)には、そのポピュリズム話法が全面に出ている。

 その「腐敗」の象徴が、安倍首相の「嘘」だというのである。今でもインターネットや一部の識者からは、「安倍首相は嘘つきである」というどうしようもない低レベル発言を見かけるが、本著ではその首相の「嘘」を切り口にしている。

 望月記者が一例で挙げるのが、首相が国会で自身を「立法府の長」と言い間違えたことだ。ただの言い間違えなのだが、それが安倍首相の代表的な「嘘」として何度も言及されている。正直、これでは中味スカスカと言っていい。

 だが本著は、この「首相の嘘」をテーマにして、評論家の内田樹氏との対談にかなりの分量を割く構成となっている。また「エリート」部分では、祖父の岸信介元首相との血縁や政治的権威との関係を強調している。

 要するに、「汚れなき人民」を代表して「嘘」つきの総理大臣を批判するという、どうしようもなく単純化された手法が、望月記者の手法のほぼ全てである。だが、本当に望月記者は「汚れなき人民」の代表なのだろうか。

 そもそも、ポピュリズム的手法自体が一種の嘘っぽい単純化された対立図式である。あまり真に受けて考えるのも「イケズ」なのかもしれない。

 ただ、本稿では望月記者もまた「エリート」なのだということを指摘すれば十分だろう。望月記者は、菅義偉(よしひで)官房長官の定例記者会見で執拗(しつよう)に質問を繰り返すことで著名だ。

 だが、そもそもこの記者会見に出席できるのは、記者クラブという「エリート」のメンバーがほとんどである。記者クラブ以外の出席はかなり制限されている。つまりは、記者エリートの「代表」として質問しているのである。

 政府の失敗を質(ただ)すことがジャーナリズムの仕事である、と単純に思い込んでいる人たちがいるのも事実だ。その思い込みが、暗黙のうちに「正義」の側にジャーナリストを立たせてしまっているのである。

 いわば善と悪の対立である。悪=「嘘」をつく首相と、善=「嘘を暴く」記者たち、という安易な二項対立だ。もちろん既存マスコミも十分に腐敗し、そして権威化していることを忘れてはならない。

 東京高検の黒川弘務前検事長と産経新聞記者、朝日新聞元記者との賭けマージャン問題により、マスコミと検察のズブズブな関係が明るみに出た。最近では、河井克行元法相と河井案里参院議員夫妻の逮捕劇が、なぜか先行してマスコミにリークされていたこともある。これもまた検察とマスコミのズブズブな関係を暗示させるものだ。

 ひょっとしたら、検察庁法改正問題から河井夫妻の逮捕劇まで、マスコミと検察の「共作」ではないか、と疑問を抱いたりもする。それだけ情報が検察とマスコミとの間で共有されているようにも思えてくるのだ。

 もちろん望月記者は、河井夫妻の逮捕劇を首相に結び付けようと最近も必死である。だが筆者は、検察とマスコミの国民が知ることもないズブズブな関係にこそ、問題の根があるように思えてならない。

2595227l  一般にポピュリストと言うと、政治家の側のことを言うことが多いように思いますが、田中氏の上記の見解は新鮮で面白いと思います。善悪二元論は「朝日新聞」の特徴であると、以前このブログでも取り上げましたが、確かに田中氏の指摘の通り、東京新聞=善、政権=悪であり、これに東京新聞望月記者が善のヒロインとして登場と言うことになるようです。

 善なる民衆の味方たる望月記者が、権力の象徴たる悪の政権を退治する、つまり「マスコミにとって政権批判が天命」と位置づける根拠がここにありそうです。しかし田中氏も指摘するように全国紙の記者たちはエリート側であり、政治家と同じ側にあるのに、民衆の代表という間違ったイメージを抱いているようです。

 私も以前から疑問であった、地位も名誉もあるはずの知識人、つまり弁護士やジャーナリスト、大学教授や有名タレントが、いかにも大衆の味方で、そのため弱者を守ろうとしない政権を、それを批判するのは我々の責務だ、というような姿勢を見せていることに違和感を覚えていました。中には明らかに日本を批判し近隣諸国に媚を売る人もいます。

 しかし彼らが地位も名誉も得たのは民主国家日本においてであって、今までの政権が運営してきた社会の中で成功したのではないですか。それをすっかり忘却の彼方に追いやって、憲法の謳う「表現の自由」を駆使して、言いたいことを言っているように感じます。このブログで取り上げた室井佑月氏など、その代表格です。

 そういう人はどうしたらこの国をよくしたらいいかという提言はありません。ただただ政権批判を続けるのみで、全く「生産性」のない人たちです。望月記者を始め、こうした人たちはもう十年や二十年もすれば、人口減少やその影響で大きく変わりゆく日本において、その存在価値を真に問われることになるでしょう。

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