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2020年7月 6日 (月)

大統領揶揄の壁新聞配布に有罪判決 異論許さぬ文在寅政権の非民主体質

0001p1-2  「国のトップを皮肉った壁新聞を配布した青年に有罪判決を下した」。「クマのプーさん」を自分に似ていると揶揄されたとして、ネットから消し去った習近平の国、中国の話ではありません。これが一応民主国家の仲間とされている韓国の事なのです。

 産経新聞のコラム「久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ」から、以下の記事を引用掲載します。タイトルは『大統領揶揄の壁新聞配布に有罪判決 異論許さぬ文在寅政権の非民主体質』(7/04)です。

 韓国で6月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を揶揄する壁新聞を大学構内に貼った若者に有罪判決が言い渡されるという前代未聞の“事件”が起き、世論や法曹界を驚かせている。学生運動出身者が多く、民主化政権を標榜しているはずの文政権が、大学での「表現の自由」にまで手を伸ばした格好だ。北朝鮮に向け非難ビラを散布した脱北者団体への圧力も強まっている。韓国は民主主義国ではなかったのか-。

文大統領を“褒め殺し”

 判決を受けたのは25歳の青年で、保守派の学生グループ「新全国大学生代表者協議会」(新全大協)が2018年末から始めた文政権を風刺する壁新聞運動に参加していた。

 壁新聞は、主に“褒め殺し”で対象を揶揄しており、直接の非難表現は避けてきた。たとえば「王シリーズ」と呼ばれるものでは、文大統領を「雇用王」「経済王」「外交王」などと呼び、「最低賃金の引き上げで小商工人が滅びアルバイトは永遠に休みになった」などと皮肉った。言い回しや書体(フォント)を北朝鮮風にするなどの風刺が効いていて、ファンも多い。

 新全大協は大学だけでなく役所や裁判所など450カ所に壁新聞を貼る活動を展開し、ネットでも人気を博すようになったのだが、これをみた文政権が動き出した。警察当局が捜査に乗り出したのだ。

 青年は昨年11月、文大統領を中国の習近平国家主席の「忠犬」と揶揄する壁新聞の配布に関わった。習主席が架空の書簡の中で、『これから私の忠犬、ムン・ジェアン(ジェアンは〈災害〉の意味で文氏の名前をもじっている)が日米韓同盟を破棄し、米軍を撤退させ、完璧な中国の植民地になるよう準備を整えるはずだ』と述べた-というパロディーだった。

 青年は、中部・天安市にある壇国大学のキャンパスに8枚の壁新聞を貼った。これを受けて、地元警察から壁新聞の通報を要請されていた大学側の報告で捜査が開始され、監視カメラに映っていた車のナンバーから特定されて事件化。容疑は建造物侵入だった。

大学は処罰望まず

 警察は「大学の通報で出動した」と説明したが、裁判で大学側は「依頼があったので報告した。壁新聞で被害を受けたことはなく、男(青年)の処罰は望まない。表現の自由が保障されている国で、(壁新聞が)裁判まで行うほどの問題なのかわからない」と証言した。壇国大はキャンパスの出入りに制限は付けておらず、大学側は「無断侵入の事実はない」とした。

 しかし、青年には6月23日、大田地裁天安支部で、罰金50万ウォン(約4万5000円、求刑100万ウォン)の有罪判決が言い渡された。青年の弁護人は「現政権の実力者は学生運動をやり壁新聞を貼ったのではなかったのか」と憤った。

 韓国の壁新聞は1970~80年代の民主化運動で定着した。文政権には民主化世代の学生運動出身者で逮捕歴もある人物が少なからずいる。自分たちは当時、壁新聞を貼り「表現の自由」を叫んでいたが、いまは「われわれを批判することは許さない」としているのが今回の判決だ-というわけだ。

典型的な「ナロナムブル」

 文政権の誕生後に生まれた流行語に、「ナロナムブル(自分がやったらロマンスだけど、他人がやったら不倫)」がある。ナは〈自分〉、ロは〈ロマンス〉、ナムは〈他人〉、ブルは〈不倫〉を意味する。

 自分のことは棚に上げて他人の不品行をあげつらう自分勝手な態度を指す言葉で、過去の保守政権下で起きた高官の汚職などを非難してきたのに、自分たちに同様の不祥事が発覚しても反省の色を見せない文政権や与党関係者を揶揄する文脈でよく使われている。文政権による今回の壁新聞への過敏な反応は、典型的なナロナムブルといえる。

 実は、青年が加わっていた学生グループ「新全国大学代表者協議会」の名称も、痛烈な皮肉になっている。

 「新」を抜いたもともとの「全国大学生代表者協議会」(全大協)は、韓国の民主化時代を代表する活動家集団。文政権発足時の大統領秘書室長だった任鍾●(=析の下に日)(イム・ジョンソク)氏は全大協の元委員長で、北朝鮮の公式イデオロギーを奉じる主体(チュチェ)思想派の大物として知られた。女子大生を北朝鮮に送り、国家保安法違反の罪で収監された過去がある。

 「新全大協」は、大統領府(青瓦台)をはじめとする政権幹部に「全大協」出身者が多いことを踏まえて、左派の欺瞞をパロディー化しているのだ。政権側は腹に据えかねていたに違いない。

「誰よりも民主主義を弾圧」

 6月28日、新全大協は反撃に出た。青年への有罪判決を批判する壁新聞を出したのだ。今回は褒め殺しやパロディーではなく、正面からの全面批判である。

 「激しいのどの渇きだ、民主主義よ、万歳」と題して「民主を唱える者たちが政権を取って誰よりも民主主義を弾圧している」「人権を唱える者たちが政権を取ると誰よりも表現の自由を圧迫している」「独裁打倒を唱える者たちが、三権のすべてを掌握して独裁権力を行使している」

 そのうえで、「いまや、われわれの生命・財産を守る方法は市民たちが直接、抵抗することだけです。私たち青年や大学生たちが火付け役になります」と決意表明した。

 韓国ではこのところ、北朝鮮が挑発行動を起こす名目に利用した対北宣伝ビラの散布を行った脱北者団体への当局による家宅捜索が行われたほか、同団体の法人認可取り消しの手続きも進んでいる。同団体は「表現の自由を奪われた」として国連人権理事会への提訴の方針を明らかにしている。

 国内外に向けて「親北反日独裁化」を突き進む文政権。誰がどう見ても、北朝鮮への接近と中国への同胞化を目指している姿勢が丸見えです。ただ北朝鮮には袖にされ、中国には無視されているのは周知の通りです。何故なら未だに韓国は、文政権がどう思おうと米韓同盟(米韓相互防衛条約)の一方の国なのです。

 従って文政権の立ち位置は、完全に矛盾に満ちていると言っていいでしょう。個人の想いと国際関係の中の韓国の立場は全く別物です。日韓基本条約を蔑(ないがし)ろにし、日韓併合を不法と位置づけても、国際条約は消し去ることはできません。消し去るには両国の同意が必要です。

 同時に米韓同盟も消せません。もちろんアメリカが同意すれば可能ですが、しかし同意の裏にはアメリカによる大変なしっぺ返しが来るはずです。文大統領にはそこまでの腹はないでしょうし、野党になり下がっているとはいえ、保守派が黙っていません。もし米韓同盟破棄などと言いだせば、内戦状態になるでしょう。国民の多くも北朝鮮に同胞愛を感じていても、共産主義化は望まないと思います。

 つまり文政権のできるのは唯一「蝙蝠(こうもり)」になることです。国際関係では民主国側、しかし彼の思いは北朝鮮であり韓国内での独裁政権保持でしょう。それが司法の取り込み、検察の抱き込み、親日派の清算、保守派の弾圧という流れを作っているように思えます。

 しかし所詮「蝙蝠」です。国内はいいとしても海外からの信頼はどんどん薄れていくことでしょう。日本はすでに一部親韓派を除いて7割以上は嫌韓(1月20日付日本経済新聞調査)です。米国の信頼度も低いでしょう。北朝鮮、中国も上記の通りです。大統領退任後の院政も狙っているのかもしれませんが、せいぜい逮捕されないように願うような状況になるのが最もありうる姿だと思います。

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