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2020年7月28日 (火)

もはや高齢者専用メディア? 視聴者離れの危機感が薄いテレビ局

1_20200728124101  テレビ番組の劣化が叫ばれて久しくなります。「一億総白痴化」、60年以上前の1957年に、社会評論家だった大宅壮一氏が生み出した流行語でした。当時の週刊誌『週刊東京』における、以下の論評が広まったものでした。(Wikipediaより)

 「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億白痴化運動』が展開されていると言って好い。」

 以来面々とこの白痴番組が続いているわけですが、近年のインターネットの普及に伴って、かなりテレビ離れが進んでいるようです。かつて80%近くあったゴールデンタイムの総世帯視聴率も今や60%近く、特に若者のテレビ離れが進んでいるようです。

 テレビ局側もドラマやバラエティー、クイズ番組や特集物をそろえて、何とか若者をつなぎ留めたいようですが、空回りのようです。ドラマもかつての大ヒット作品は消え去り、今は相変わらずの同じパターンのネタですから、飽きられても仕方ないでしょう。バラエティーなどばかばかしすぎて、一部のお笑い好きにしか合わないでしょうし、クイズも同様マンネリ化が激しくあまり見たいという気を起こさせません。

 朝から夕方までは、MCを取り囲んで多くのコメンターがワイワイやっている井戸端会議風の報道番組のオンパレード。これも情報の伝達・拡散と言う意味合いもありますが、何しろ数が多すぎて各局毎回同じようなケースを取り上げるのですから、「もういい、うんざりする」、と思ってしまいます。

 それに何といっても一方通行で、しかも選択肢が極めて少ない、と言ったことから、インターネットの視聴に流れるのは、当然だろうと思います。選択の自由度の多さと、SNSのように双方向の情報のやり取りができる魅力があります。又文章だけでなく画像や映像のアップも可能です。テレビにはない魅力がそこにはあるのです。

 若者のテレビ離れと言いますが、高齢者の私でも利用時間はネットの方がかなり多い。そしてテレビは海外ドラマのような、あらかじめ録画したものを見るのに多く使いますから、生の放送を見るのはごくわずかです。

 ですからタイトルに少し違和感がありますが、若者のテレビ離れについて記述したコラムがありましたので、以下に引用します。そのタイトルは『もはや高齢者専用メディア? いま視聴者たちがテレビに求めるもの』(マネーポストWEB 7/27)です。

 若者を中心に「テレビ離れ」が進行中と言われるが、その傾向に外出自粛が拍車をかけている面もあるのかもしれない。インプレス総合研究所によると、外出自粛により在宅時間が増えたことで、どのような活動が増加したかを聞いたところ、「無料の動画を見る」が27.5%でトップ。次いで、「テレビ番組を見る」が26.3%だった。注目は「無料の動画を見る」が「テレビ番組を見る」を僅かながら上回ったことだ。

 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ自粛ムードは続いている。家にいる時間の過ごし方として、テレビ番組の視聴が選ばれなくなりつつある理由とは何か。そして、テレビに求めるものとは――。視聴者の本音を探った。

 40代の男性会社員・Aさんは、外出自粛の間、一時期テレビ視聴の時間が増えたが、現在はほとんど見ない。それでも、たまに視聴しては疑問が沸くという。

「よく『若者のテレビ離れ』と言いますが、そもそもテレビが好きなシニア向けの番組ばかりですよね。しかもコロナ禍では、ネットで話題になっていることばかり取り上げていた。そんなのある程度ネットを見ている人にとっては『遅い』と感じるうえに、『テレビで取り上げるようなことじゃない』って感じで、興ざめです」(Aさん)

 Aさんの70代の両親は、テレビを一日中つけっぱなしだ。そんな両親の姿を知るAさんは、「もはや高齢者のための“専用メディア”ですよね」と語る。

「とくに外出自粛期間中は、両親はテレビ番組ばかり見ていた。僕たちくらいの世代になれば、地上波に見たいものがないと動画を見たりしますが、スマホも持たないシニアは、もっぱらテレビ。実家のテレビもネットにもつないであげたんですが、いまいち見方がわからないようです。

 テレビでは、積極的に若いタレントを起用して、若者ウケを狙っているものもあると思いますが、いっそシニア向けと割り切った番組だけでいいのでは。『若者のテレビ離れ』なんて別に問題ではない。もしシニアがテレビ離れしたら、相当深刻なものになるでしょうが」(Aさん)

◆「事実だけを淡々と伝えてほしい」

 20代の女性会社員・Bさんは、バラエティ番組の予定調和感や出演者だけが楽しむ身内感などに嫌気がさして、テレビではアニメとドラマ以外は見なくなったという。

「それなりに予算があるのだから、ドラマに力を入れればいいと思います。演出や編集、脚本など、作り込まれた世界こそがテレビの魅力。ちゃんとした構成や演出といった部分で、本気の勝負をして欲しいです」(Bさん)

 Bさんは、コロナ禍の芸能人のYouTube参入ラッシュにも違和感を覚えていると話す。

「素顔やその人らしさが見えて、良い面もあるのでしょうが、プロっぽい編集が多くて、結局テレビを見ている感覚になってしまうのが残念でなりません。YouTube の“素人らしさ”が消えつつあって……。YouTubeの『急上昇』の上位が、ほぼ芸能人ということが増えていて、それもどこかで見たような内容。効果音の付け方やテロップなど編集の仕方も似たりよったりで、最近はとても複雑な気持ちです」(Bさん)

 30代の男性会社員・Cさんは、出演者の主観や感情が入る情報番組に嫌気が差していると明かす。だからこそ、ニュースで「アナウンサーが事実だけを淡々と伝えること」がいま求められているのではないかと語る。

「僕の家庭では子どもの頃、夕食時はNHKニュースというのが定番でした。いま思えば、アナウンサーがニュースを読み上げるだけにほぼ終始している。他に登場する人がいたとしても、“ちゃんとした専門家”。感情的な解釈や批判のようなものがなくて、不快にならない。

 コロナ騒動になる前は、日中テレビを見なかったのでわかりませんでしたが、“情報番組”をうたっていても、ただただ専門家でもない出演者が好き勝手な意見を言っているものが多いんですね。情報を扱うのはニュースだけでいいと思います。やっぱり、訓練されたアナウンサーの声で聞いて、きちんとした映像が見られるのは安心です。それはやっぱり、テレビならではだと思います」(Cさん)

 テレビ離れが進むいま、あらためてテレビに求められているものは何か。視聴者たちにもそれぞれの意見があるようだ。

 こういう声を、テレビの編集者は耳にしないのでしょうか。テレビも今や「作ったから見てくれ」では、誰も見ないでしょう。このコラムにあるように、他の映像を伴う情報メディアにアクセスできない高齢者は、他の手段がないので視聴するでしょうが、この先数年、十数年すれば、そういう情報難民はどんどん減っていくでしょう。今のままではテレビ局の将来は暗澹たるものになるのは間違いないように思います。つまり必要性のないものは淘汰されていく。自然の成り行きです。

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