NHKの大罪と反核団体の嘘、日本で反原発を謳うが中共の核には無反応
今回も原子力問題を取り上げます。以前このブログで、日本の原発には反対しても、中国共産党が行う核実験には反対しない、共産主義に毒された日本の多くの知識人の実態を、その象徴であるノーベル賞作家大江健三郎氏を取り上げて記述しましたが、実はNHKも組織としてそれと同じ罪を犯しているのです。
以前にも登場願った物理学者の高田純氏の著書「脱原発は中共の罠」の一節に、その詳細が記述されているので以下に引用してご紹介します。
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NHKの大罪と反核団体の嘘
日木人は楼蘭遺跡周辺での中国共産党の核実験の事実をほとんど知らされてこなかった。NHKをはじめ、日本のメディアがこの情報を報道してこなかった。しかも、米仏の核実験に強く抗議してきた国内の反核平和団体が、この問題に沈黙していた。時には、中国の核実験を擁誰する発言すらあったのだ。
中国政府のウイグル人およびチベット人等への核を使用した犯罪は明白である。戦時でなく平時での戦慄の核使用が、国家により実行されていた。前世紀から今世紀に続く史上最大の人権・人道問題である。
これに対する日本メディアの姿勢に問題ありと言わざるを得ない。特に、この核爆発災害に一切触れることなく、一力的にシルクロードの歴史ロマン番組を繰り返し放送してきたNHKの責任は重い。日本の公共放送は、この地での中国による核爆発の危険性についての情報を報道してこなかった。あたかも、NHKからの情報発信が中共政府により制御されているかのごときである。
NHKの国際部が、チャイナの核実験のおおよその場所を知らないはずはない。普通の日本人でさえ、その場所がロプノールであることは知っているからである。この彷徨える湖として知られるシルクロードのロプノールは、NHKが現地取材し放送した楼蘭遺跡に近い。
NHK国際部およびNHK広島局は、以前より、核爆発災害学の専門家である私のことを知っている。しかし、2008年7月に『中国の核実験』が刊行されて、この書の存在を知ってからも、この情報を全く番組で取り上げていない。
知り合いの国際部記者と、この件について電話で話したことがある。その際、英国のテレビ局がウイグルの核被災者たちの健康影響を隠密取材したドキュメンタリー「死のシルクロード」を話題にした。これは1998年に世界83力国で放送され、翌年、ローリー・ペック賞を得ている。これをNHKで放送したかどうか確認したが、答えはNOであった。私の『中国の核実験』と合わせて、NHKで放送すべきだと提案したのが、2008年のことである。未だに、そうした番組制作の話はない。同様な態度をとっているのは、広島市に本社を置く中国新開だ。拙著が発行された年の7月に、付き合いのある記者へ、本件の情報を知らせた。また、出版社から、拙著が謹呈されている。
チャイナ問題に対する日本の主要メディアの報道姿勢に異常を感じているのは、筆者だけではあるまい。特に、人権・人道問題に関わる日本の報道はおかしい。
核爆発災害で、矛盾が露呈したのは、国内の“反核”団体である。私は、「原水禁」(原水爆禁止日本国民会議)、「原水協」(原水爆禁止日本協議会)などの団体と直接の付き合いはないので、『中国の核実験』出版後、どういった見解を持ったのかはわからない。
しかし、チャイナの核爆発災害に対する黙認は、「ノーモアーヒロシマ、ノーモアーナガサキ」の大合唱と矛盾する。これら。”反核”団体の核の蛮行の黙認は、これら団体が反核団体ではなかったことを証明するものである。私は、ある程度の範囲で、これら団体の存在意義をこれまで認めていたが、その意識は100%、吹き飛んでしまった。
それら団体の中枢は、反核平和の意識ではなく、単なる「反米・反日」に違いない。真に平和を望む心ある日本人は、これら団体から離れた方が良い。最悪の人権・人道問題となった中共の核の蛮行を黙認する人たちは、共産党と同罪である。
日本の木馬NHKを粉砕しようI・
私は放射線防護情報センターを主宰し、国内外の核事象の発生に対して、適切な情報を日本国民へ迅速に発信すべく、インターネットサイトを運営している。それは20年近く前、私が最初の著書『世界の放射線被曝地調査』を出版した頃に始まった。
非営利・井政府組織だが、国民保護の課題や核放射線利用の正しい方向への進厦のために、政府機関・地方機関・民問機関の個人と連携している。また、この分野のわが国の研究の進厦を促すために、大学および国立研究機関の専門家を世話人として、私か代表となって、放射線防護医療研究会を運営した。
これらのきっかけは、2004年に出版した『東京に核兵器テロ!』が、内閣官房および初代国民保護室長らに注目されて、私が国民保護基本指針作成に関わったことにある。こうして私は国防課題に目覚めた。
これまで、2006年の北朝鮮の核実験の日本への核放射線影響の予測と監視、2007年の中越沖地震に対する柏崎刈羽原子力発電所の耐震性の確認、2008年の四川地震で崩壊したと想像されるチャイナの核兵器関連施設などを報じてきた。
放射線情報センターとして、最大に注力している対象が、中共の核兵器・弾道ミサイル問題である。日本を標的とした核を搭載した弾道ミサイル、これが日本最大の脅威である。
人命無視の共産党だから、真に怖い。北の弾道ミサイルの比ではない。まさに、わが国にとってのダモクレスの剣である。有事の際には、中共政府は躊躇せず、発射ボタンを押すだろう。
3・18東京シンポジウムの席で、私から参加者へ、この目的を持つシルクロード科学プロジェクトが始動した。私とアニワル・トフテイ氏が中心である。白石念舟氏は特別顧問として応援いただいた(白石念舟氏は2015年お亡くなりになられた)。
プロジェクトは、国内外の専門科学者および普通の人たちの組織である日本シルクロード科学倶楽部の応援を受けながら、複数の課題が進められている。『中国の核実験』の英語・ウイグル語翻訳版の出版事業も、そのひとつであった。
シルクロードでの核爆発災害の調査は、人道と科学による、ウイグル、チベット、南モンゴル、カザフスタンなどのシルクロードの人々への支援であった。
私は「対岸の火事ではない」と訴え、全国の大学図書館へ50冊寄贈することで、情報の拡散を図った。しかし、10年が経過し、中共支配地域の事態はさらに悪化した。
100万人以上のウイグル人を強制収容する人権問題。
南シナ海に中共は人工島の軍事基地を建設し、軍事力による支配を強めた。
2020年、香港の一国二制度の約束を反故とし、民主主義を崩壊させた。
無実の囚人=法輪功信者やウイグル人からの臓器狩りと移植ビジネス。
習近平を国家主席とする中共は21世紀の今、帝国化し、「一帯一路」のスローガンで、世界支配の野望をむき出しにしている。
これに対し、国際社会は中共の人権蹂躙と軍事拡大路線を背景とした横暴を強く非難している。その先頭にあるアメリカのトランプ大統領は、2020年、まず米国内のトロイの木馬を粉砕した。
日本は、日米同盟がありながら、トランプ流の木馬粉砕ができていない。「日本の木馬」の力も小さくない。多くの日本国民が国内に人っている木馬の存在に気がつかなければいけない。それが国防の第一歩になる。
日本シルクロード倶楽部の副会長は関西で人気のインターネット・ブロガーの”おつるさん”こと、中曽千鶴子氏である。札幌にいた私は、人を惹き付ける大きな魅力ある彼女と共同し、人道と科学の行動を厦開してきた。その彼女が、「NHKから国民を守る党」から立候補して、川西市市議会議員となったのは、大変うれしい。
危険な工作組織の中国中央電視台がNHK局内にいるのは許せない事態だ。NHKを解体するか、改組しなければ、日本の未来はない。中共の悪事の隠蔽とデマ報道に加担するメディアをはじめとする日本の木馬を粉砕しよう。その世爆剤となるのが本書の出版であり、私の狙いである。
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トロイの木馬とは「内通者や巧妙に相手を陥れる罠」のことを言いますが、日本にはそのトロイの木馬たる、反日親中の人や組織が至る所にいて、日本の弱体化を虎視眈々と狙っています。NHKもその一つであり、また多くのメディアや個人がそれに加担しています。
中共の核実験もさすがに現在では頻度は少なくなっているでしょうが、その成果たる核爆発物・核弾頭は日本に向け数百発も狙いを定めているのです。親中の人たちはだからこそ対話が必要と常に言いますが、軍事力の後ろ盾のない日本が、腰の引けた対話をしても、彼らが覇権や侵略をやめるはずはありません。いくら抗議しても尖閣の領海侵犯はやめないのがそれを物語っています。ですから違う対応が必要です。それは日本人が英知を結集して考え出さねばなりません。もちろんその前に「トロイの木馬」を粉砕することが重要ですが。
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