立民、共産、またも党利党略のための決議案連発で深夜国会へ
このブログでは、「国会の本来の姿を目指し改革すべきだ」との視点で、様々な形で現状と改革案を取り上げてきました。今国会も昨日16日閉幕しましたが、またも間際に一部野党の無意味な抵抗が実施され、本来の姿からはほど遠い姿をさらけ出しました。
今朝の読売新聞が報じた記事を以下に引用します。タイトルは『立・共 未明まで抗戦 安保土地法成立…解任決議案 連発』です。
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立憲民主、共産両党は、16日に成立した「重要土地等調査・規制法」の参院採決を巡り、委員長の解任決議案を連発して抵抗路線を鮮明にした。成立が午前2時半頃にずれ込み、コロナ下で「未明国会」に及んだことには与野党から疑問の声が上がっている。
立民の安住淳国会対策委員長は16日、同法採決を巡る対応について、国会内で記者団に「(与党が)強引にやってきたから我々も対抗せざるを得なかった」と語気を強めた。
立民、共産両党は14日、与党側が参院内閣委員会で法案採決を提案したことを受け、森屋宏参院内閣委員長(自民)の解任決議案を提出。15日に委員会で法案が可決され、参院本会議に緊急上程されると、今度は水落敏栄参院議院運営委員長(自民)の解任決議案を提出して徹底抗戦した。安住氏は「私権制限に関わり、慎重に審議すべきだった」と与党側を批判した。
これに対し、自民党参院幹部は「円満に進めてきた審議を立民、共産が壊した。深夜国会にする必要があったのか」と吐き捨てる。与党側は衆院採決にあたり、立民などの主張に配慮した付帯決議も採択した。それでも立民、共産が抵抗を強めたのは、衆院選を意識して対決姿勢をアピールする狙いがあったとみている。公明党の西田実仁選対委員長は党会合で「立民、共産の一体性が大変強く印象に残った」と皮肉った。
野党からも苦言が相次いだ。日本維新の会の馬場幹事長は「無駄な時間とお金を使って本当に深夜国会をする必要があったのか」と語り、国民民主党の玉木代表も「コロナ禍で国民に夜8時以降は活動を抑えるようお願いしている中で理解を得にくい。働き方改革の観点からも見直すべきだ」と指摘した。
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与野党幹部から苦言が呈されたとありますが、なぜ国会の審議中にこのような無意味な決議案を出した党や人物に、その場でその正当性をしっかり質し、筋が通らなければきちんとした反論を出した上で、その提出を止められないのか。権利だと言っても、それが国会の本質的な役割とかけ離れていれば、それを阻止できるようにしなければ、指摘の通り「無駄なお金と時間」を浪費するだけです。
企業であればその目的、つまりその企業の存続とそのための利益を高めるために、役員会などの会議を開きます。国会も国の存続、つまり主権の維持や、国民の生命と財産の将来にわたっての安全確保のために議論を重ね、その英知を絞る努力をすべきです。上記に見られるようにそれが全くないがしろにされ、党利党略のためだけに行動しているとすれば何をか言わんやです。
一部野党にとっては、国のための仕事は「政府」、自分たちの役目はその政府のあら探しだと思っているのでしょうか。それではいつまで経っても政権側に立つことは期待できません。こんな人物や党には、さっさと国会から去っていただきたいものです。
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