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2021年7月 6日 (火)

北朝鮮の「点滴液は水と砂糖、点滴容器はビール瓶」は本当だった

Top_image  今回は新型コロナの感染者がいないという、北朝鮮の医療事情について、脱北した医師の話を取り上げます。元々コロナ患者がいないなどと言うのは、全くのデマだとは思いますが、それよりもこの医師の話に正直驚いてしまいます。

 その人李泰炅氏がJBpressに寄稿したコラム『北朝鮮の「点滴液は水と砂糖、点滴容器はビール瓶」は本当だった 脱北医師が語る、賄賂で電気を動かし代用点滴液を手に入れた日々』(7/2)を以下に引用して紹介します。

 ◇

「北朝鮮ではビール瓶で点滴注射している」

 そんな衝撃的な記事が2015年03月、ソウル新聞に掲載された。常識では理解できない報道に人々が仰天したのは言うまでもない。輸血、水液、手術、施術など医療全般においては滅菌が最優先で、ビール瓶から血管に点滴するなど、専門家はもちろん一般人にもにわかには信じ難いだろう。

 1997年、国際NGO「国境なき医師団」のエリック・ゲメレ事務総長が1週間にわたり北朝鮮を視察した際に、「薬草を除くと、アスピリンや麻酔薬などの基礎医薬品さえなく、北朝鮮の医療体制は崩壊した状態」「点滴液も水と砂糖を混ぜたもの」と述べたことがある。

 この2つの話を合わせれば、砂糖を溶かした水をビール瓶に入れ、注射針をつないで点滴しているように聞こえるに違いない。実際、その通りである。私もその現場にいた。ただ、より正確に言えば、砂糖をただ水に溶かすだけでなく、栄養として使える「添加糖」に加工して使っていた。

 北朝鮮の病院の病類別統計によると、冬は呼吸器病が蔓延し、夏は消化器病が蔓延する。90年代初めの「苦難の行軍」では、全国民が貧困と虚弱に喘いだ。栄養不足が呼吸器病や消化器病を誘発する中、治療においては栄養状態の改善が何より重要だった。

 点滴などの栄養療法と薬物治療を併用しないと瞬く間に死に至る。前回記事「脱北医師が暴く、北朝鮮が世界に喧伝する「無償治療」の真実」で書いた通り、北朝鮮の医師は抗生剤や治療薬を市場で買うように患者に指示を出す。だが、点滴液や食塩水、ブドウ糖は市場では購入できない。点滴容器は割れやすくかさ張るので、行商人による北朝鮮の市場では流通が難しい。商人が市場で売る薬ではないのだ。

点滴の際に患者にビール瓶を要求する医師

 点滴液は病院の製剤科で製造される。生理的食塩水は塩を精製し、蒸留水で濃度を調整して高圧滅菌する。蒸留水は4気圧の高圧で30分以上かけて滅菌する。このようにして作った点滴液をビール瓶に入れるのだ。

 現在、韓国で使われている点滴パックは北朝鮮にはない。患者に点滴が必要になると、まずはビール瓶を5本患者に要求する。ビール瓶は中性洗剤で洗浄して高圧滅菌釜で徹底的に消毒するが、この工程を繰り返すと、高圧と熱に耐え切れずに破損する。そのため、製剤科は患者にビール瓶を要求し続けることになる。

 また、点滴液の生成には電気が欠かせない。高圧滅菌中に停電すると、すべてが不良になる。蒸留水は液体冷却器で生産するので、医師は電気や水を供給する部署に賄賂を払う。もちろん、賄賂の原資は患者である。実際に必要な賄賂より多い量を患者から受け取り、関係者の取り分を除いた残りをそれぞれの部署に渡すのだ。党幹部には賄賂を要求できないので、彼らの分も一般国民に要求する。

 消化不良症や飢えた子供の患者を治療する際、生理的食塩水は必須である。栄養も必須で本来はブドウ糖液を点滴するが、経済が破綻した北朝鮮でブドウ糖の原料は供給されない。そこで、患者たちに砂糖を強要する。要求ではなく強要だ。

 5キロの砂糖で2キロ程度の添加糖を生成する。残る3キロの砂糖は病院関係者の取り分になる。ブドウ糖の代わりに添加糖を使うことからゲメレ事務総長の「点滴液も水と砂糖を混ぜた」という話が出たのだろう。水道水に砂糖を混ぜて注射するわけではない。濾過、蒸留水の希釈、高圧滅菌の過程を経て作られたブドウ糖の代用品だ。

 配電部はしばしば電源を切るが、賄賂を渡すと数時間通電してくれる。その繰り返しで生成した「生理食塩水」と「添加糖」が患者に与えられるが、栄養状態が改善されることはない。

輸血が必要な場合は献血用に登録した人を呼ぶ

 消化不良で3日を過ぎた子どもたちは、水分不足と栄養不足になる。最も効果的な処置は輸血である。血液はそれぞれの地域の輸血所から供給される。病院は輸血を得る際にも賄賂を送るが、少量しか受けられない。そこで、事前に登録しておいた身体条件が良好なO型被採血者に、必要に応じて来院してもらう。

 一度に300グラム程度の血を抜いて、レモンソーダ30グラムの抗凝固剤で補充する。これで、11人の子供に1人あたり30グラムずつ輸血できる。被採血者には患者が持ってきた餅とご飯をお腹いっぱい食べてもらい、砂糖2キロを提供する。被採血者は食事やおやつと引き換えに300グラムの血液を提供するのだ。

 医師と看護師は採血の1週間前から輸血を行う11人の子ども重症患者を選定して、親に食べ物を要求する。何が何でも受け取らなければならない。輸血したからといって完治できる保証はないが、親や親戚は子供のためにすべてを捧げて生存を祈る。

「苦難の行軍」で無報酬と変わらなくなった医師や看護師は賄賂のために働き、患者と家族は米や金を差し出して治療を受け、被採血者は血を売って食べ物を得る。

 私は賄賂の大小で治療が変わる世の中を「地上の楽園」と称する北朝鮮社会に幻滅を感じた。患者の命を賄賂と天秤にかける医業に、良心の呵責を覚えた。しかし、ほかに生きていく方法はない。医師の良心も北朝鮮人民の生活も凄惨だ。権力の座を守ることに固執する絶対的な権力者が恨めしい。

 今すぐにでも改革・開放し、資本主義市場経済を受け入れれば、北朝鮮の異常なシステムを正常化できるだろう。それにより、真の「人民の国」になることは火を見るより明らかだ。しかし、世界中の人々が知る現実が「裸の王様」である「金氏王」には見えないようだ。

 ◇

 なんとも凄まじい国の状況です。医療状況のみならず、生活基盤の食料やエネルギーが決定的に不足している中で、指導者のみがぶくぶくと太っている様は、現代の人間社会とはとても思えません。

 こんな状況では、ひとたび感染すれば、発症したコロナ患者はまともな治療を受けられず、殆ど亡くなってしまうような気もします。コロナに感染すれば、ですから無症状か死亡してしまうので、患者がゼロと言っている、そんな冗談とも言える状況かもしれません。

 北朝鮮に運悪く生まれただけで、その人に罪はありません。裸の王様で一人でおいしいものを食べているような最高指導者が、その状況が異常だと気がつくしかないのでしょうが、とても無理でしょう。残念ですね。

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