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2021年8月25日 (水)

石垣市の尖閣の標柱設置、上陸申請するも国は拒否、領土守る覚悟はあるのか

9-2  ここ数年連日のように、尖閣諸島周辺の威嚇航行を繰り返す中国海警局の船。時折操業中の日本漁船の追尾も行われています。それに対し日本の海上保安庁の巡視船が、領海侵犯の場合には領海から出るように警告を発していますが、殆ど効果がありません。なぜならその後も繰り返されているからです。

 政府の対応と言えば、「遺憾」や「抗議」を繰り返すのみで、対抗処置をとるでもなく、結果的には何もしていません。それに業を煮やしたのか、石垣市が動きを見せました。その詳細をzakzakから引用します。タイトルは『石垣市が尖閣諸島の標柱作製、国に上陸申請へ 日本固有の領土を明確にする狙いも』(8/24)です。

 ◇

 沖縄県・尖閣諸島が日本固有の領土であることを広く示そうと、同県石垣市が島名などを刻んだ標柱を製作し、23日公開した。今後は魚釣島など尖閣5島に設置する方針で、国に対し上陸申請を行うことにしている。

 「尖閣周辺に中国公船が連日出没し、大変厳しい状況が続いている。尖閣について国民に広く正しく知ってもらうことが大切だ」

 中山義隆市長は23日の記者会見でこう語った。

 標柱は高さ108センチ、幅30センチ。石垣島産の御影石でつくられ、表面に「八重山尖閣諸島 魚釣島」などの島名が、裏面に「沖縄県石垣市字登野城尖閣二三九二番地」などの住所地名(字名)が刻まれている。

 尖閣諸島を行政区域とする石垣市では昨年10月、字名を「石垣市字登野城」から「石垣市字登野城尖閣」に変更した。標柱製作は行政手続きの一環で、合わせて日本領土であることを明確にする狙いもある。

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 これはまさに竹島の問題と同じ構図です。つまり政府が何もしないから、地方自治体である地元が、やむにやまれず動こうとしているのです。それに対し、政府の反応は予想通りでした。産経新聞の記事から引用します。タイトルは『石垣市による尖閣諸島への上陸申請「原則認めない」 加藤長官』(8/24)です。

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加藤勝信官房長官は24日の記者会見で、沖縄県石垣市が計画する尖閣諸島(同市)の字名変更に伴う行政標柱設置のための上陸申請を原則として認めない考えを示した。「政府は尖閣諸島および周辺海域の安定的な維持管理という目的のため、原則として政府関係者をのぞき、何人も上陸を認めない」と述べた。同市から上陸申請があった場合、この方針に従って判断すると説明した。

 ◇

 その背景には、中国の反発を恐れていることが目に見えるようです。政府関係者ならいいような言い回しですが、誰一人として上陸をしようとしていないではないですか。

 それより政府はこの中国の意のままにされている尖閣を、どう守ろうとしているのでしょうか。裏では様々な検討をしているようですが、まずは覚悟を持って対応しようとしている様子はまったくと言っていいほど見えてきません。

 昨日与野党の国会議員6名が、尖閣視察に参加表明をしたようですが、政府として加藤官房長官が、いや菅首相が日の丸を持って上陸したらどうでしょう。韓国は李明博元大統領が竹島に上陸しました。ロシアもメドベージェフ元大統領が北方領土を訪問しました。まあできないでしょうね。日本人のかつての大和魂はもう消え去ったのでしょう。

 日本のメディアでは、石垣市のこの動きにエールを送る記事は全く見ません。それに対し中国メディアは、石垣市のこの動きに対しすぐに反応しました。Record Chinaの記事から引用します。タイトルは『石垣市が尖閣諸島上陸を申請へ、石碑設置を計画=「重大な挑発!」と中国メディア反発』(8/24) です。

 ◇

沖縄県石垣市が尖閣諸島に字名の行政標識を設置するために国に上陸申請を行う方針を示したことについて、環球網は24日に「重大な挑発!」と反発する記事を掲載した。写真は山東省にある釣魚島主権記念館。

沖縄県石垣市が尖閣諸島に字名の行政標識を設置するために国に上陸申請を行う方針を示したことについて、中国メディアの環球網は24日に「重大な挑発!」と題し、反発する記事を掲載した。

環球網の記事はNHKの報道を基に、「沖縄県石垣市は23日、尖閣諸島(釣魚島)の個別の島の名称を記した石碑を公開した。石垣市は日本政府に上陸申請を行う方針を明らかにし、『尖閣諸島』と書かれた石碑を釣魚島に立てようとしている」と報道。「“改名”騒動後、石垣市はまだ挑発を続けている」と不快感を示した。

その上で、「この茶番劇は昨年10月から始まった。石垣市議会が釣魚島の名前を『登野城』から『登野城尖閣』に変更する議案を可決した」「制作された5つの行政標識の表には『八重山尖閣諸島』の文字と各島の名称が、裏面には『登野城尖閣』などの文字が記されている。製作費はおよそ200万円だ」などと伝えた。

また、「これだけにとどまらず」と前置きし、石垣市の中山義隆市長が「尖閣諸島の状況を広く知ってもらいたい」「新しい標柱を建てることで、島の歴史を後世に伝えていきたい」との考えを示したと報じている。

記事は、「最近、日本は釣魚島問題で相次いで挑発的な動きを見せている」と指摘。「中国側の立場は明確で一貫している」として、中国外交部の「釣魚島とその付属島しょは古来より中国固有の領土であり、中国は釣魚島の主権において十分な歴史的・法理的根拠を持っている」「日本の行動は釣魚島が中国に属するという客観的事実を少しも変えることはできず、釣魚島の領土主権を守る中国の決意は揺るぎない」との主張を繰り返した。(翻訳・編集/北田)

 ◇

 これを読んでいて、中国の独善と勝手な解釈に眉をひそめると同時に、反対の面を見るならば、今更ながら日本の政府やメディアが、全く領土を守る、つまり主権を守るという独立国家の基本的なところを、見失っていることがよく分かります。

 何も喧嘩をすればいいと言うのではありません。ただ少しは外交というものを考えろと言いたいのです。外交は仲良しクラブで語らう場ではありません。自国の国益や主権を守るために、それこそ覚悟を持って対応すべき場だと思います。少しは中国を見習え、とさえ言いたくなるような、弱腰でかつ他人事です。これではいつか中国の領土になってしまうでしょう。

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