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2021年8月19日 (木)

嘘か誠か、自民党総裁選:菅総理の続投を阻む大物の動き

Image_20210818161801  衆議院議員の任期満了日10月21日が近づくにつれ、解散や自民党総裁選の実施日が大きく取り沙汰されるようになってきました。ところがここへ来て、管総理の続投というシナリオが大きく揺らいできたようです。支持率の急落だけではなく、以前の予想を裏切る、ある人たちの思惑が急浮上してきたという見立てが、ささやかれているようです。

 週刊ポストの8月27日・9月3日号の記事から引用します。タイトルは『安倍・麻生氏 自民総裁選に対抗馬出し菅首相無投票再選の阻止狙う』(8/18)です。今回は、嘘か誠か、真偽のほどは不明ですがこの記事を取り上げます。

 ◇

 9月末の自民党総裁選挙では、安倍晋三・前首相側近の高市早苗・前総務相や岸田文雄・前政調会長の出馬が取りざたされているが、そこには菅義偉・首相の再選を阻みたい安倍氏や麻生太郎・副総理の思惑があるとされる。

 安倍、麻生、菅の3氏は安倍政権の7年8か月、“同じ釜の飯”を食ったいわば政治的同志であり、昨年の総裁選で菅義偉・総裁(首相)を誕生させた。つい3か月前にも、安倍氏は「当然、継続して首相の職を続けるべきだ」と菅首相の総裁再選支持を表明していた。

 それがなぜ、対立候補の出馬を促して事実上の「菅降ろし」に舵を切ったのか。

 きっかけは菅首相と二階俊博・幹事長による総裁選「強行突破」作戦だ。自民党は8月3日の総裁選挙管理委員会の初会合で、党員投票など規定通りの総裁選実施を決め、「9月29日投開票」の日程が有力視されている。二階氏はこの日の会見で「複数の候補になり得るかどうか見通しがない。現職が再選される可能性が極めて高い状況なのは誰もが承知の通りだ」と最終的には総裁選を行なわず、菅首相の無投票再選になることを強く示唆する言い方をした。二階派の閣僚経験者が語る。

「予定通り9月に総裁選を実施すれば、対抗馬はいない。安倍さんがポスト菅の候補に名前を挙げた茂木敏充・外相、加藤勝信・官房長官、下村博文・政調会長、岸田前政調会長の4人はいずれも派閥の複雑な事情を抱えて出馬は難しい。世論調査で人気の高い河野太郎・行革相や石破茂・元幹事長も準備をしていない。二階さんは菅総理に、支持率が低くても9月に総裁選をやれば無投票再選できると持ちかけ、強行突破に動いた」

 このことが安倍、麻生両氏を“菅はオレたちの言うことを聞く気はない”と強く刺激した。政治評論家・有馬晴海氏が語る。

「菅首相のコロナ失政が続いても、自民党に代わりの有力な総理総裁候補がいないのは事実。だから安倍氏と麻生氏は菅再選を支持する条件として自分たちの言うことに従わない二階幹事長の交代を要求していた。ところが、菅首相は要求を飲まないばかりか、逆に二階氏の戦略に乗った。無投票再選なら二階氏がこの先も幹事長続投になってしまう」

 安倍氏らは早急に総裁候補のカードをつくる必要に迫られた。

「(7月30日に行われたとされる)安倍・麻生会談では、誰でもいいから総裁選に出馬させて菅首相の無投票再選を阻止することを確認したはずです。2人が高市支持に回るとは限りません。総裁選に複数の候補が出馬しさえすれば、自分たちが誰を支持するかでキングメーカーになれるし、評判の悪い菅首相はどんどん不利になっていく。それが彼らの狙いです」(有馬氏)

「女性」「無派閥」「安倍側近」で担ぎやすい高市氏は、安倍・麻生氏にとって総裁選実施に持ち込むためだけの“捨て駒”候補ということのようだ。

残された道は解散か

 自民党は今回の総裁選で「党員投票」を実施する方針だ。党員票が議員票と同数に換算されるため、派閥の数合わせだけでは決まらない。それだけに、高市氏の出馬をきっかけに総裁選は女性候補や若手が入り乱れた大乱戦になる可能性が出てきた。

「高市の出馬宣言で、“女性総理候補の最右翼”を自任する野田聖子も親しい議員に声をかけて推薦人集めを始めた。若手からも、河野太郎に近い議員たちが『政策論争を戦わせるべき』と主張して候補擁立の動きを見せている。選挙に弱い議員は誰が首相になれば選挙に有利になるかで選ぶから、収拾がつかなくなる」(閣僚経験者)

 そうなると無投票再選のつもりだった菅首相は一転、絶体絶命のピンチに立たされる。

 だから二階氏が進める「9月29日投開票」という総裁選日程は、無投票再選が無理な場合も想定して、菅首相が政権の緊急避難のために解散ができるように組まれている。

「いざというときは、総裁選投票日前に衆院を解散することで総裁選を強制的に中止し、総選挙後に改めてやり直すことになる」(二階派議員)

 前出の有馬氏は言う。

「高市氏が推薦人20人の確保にメドが立てば、岸田氏ら他の候補も出馬に動くでしょう。菅総理はパラリンピック閉会後、総裁選が無投票にならないと判断した段階で解散を打つに違いありません。総選挙を乗り切ってみせるしか生き残る道がないからです」(前出・有馬氏)

 しかし、自民党は総選挙で苦戦を免れない。

 一方の麻生、安倍氏はたとえ菅首相が総裁選を回避して解散しても、総選挙に敗北すれば、それを理由に政権から引きずり降ろそうと逃げ道を塞いでいる。

 かつて政権を共に支えた2人との戦いは、菅首相にとって厳しいものになりそうだ。

 ◇

 政界は一寸先は闇だそうですから、どうなるかわかりませんし、またこの週刊誌の記事も根拠があるかどうかも分かりません。ただ「火のないところに煙は立たず」、と言いますから、あながちでたらめではないのかも知れません。特に中韓に媚びを売る二階氏を、幹事長から引きずり下ろそうとする動きには妥当性がありそうです。

 いずれにしろ、衆議院は任期を間近に迎え、総裁選ももうすぐです。一方政治課題としては、新型コロナの感染症もまだ蔓延中ですし、アフガニスタン情勢や対中国、韓国問題も引き続き大きな課題です。総裁選の予想は別にして、何とか政府与党にこれらの課題対応の主導権をとってもらい、この難局を乗り切ってもらいたいですね。

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