有本香氏:高市早苗さんを日本初の女性総理に!
本日自民党総裁選が告示されます。昨日出馬を決定した野田聖子氏を含め、4人で総理・総裁の席が争われます。その中で、初の女性総理を期待される高市早苗氏、保守層には絶大な支持を受ける高市氏ですが、予断を許さないというのが率直な状況でしょう。それでも野田聖子氏に続き二人目の女性候補として、期待は高まっています。
今回は保守論壇の一人有本香氏が、少し前に月刊hanadaプラスに寄稿したコラム『高市早苗さんを日本初の女性総理に!』(8/10)を取り上げ、以下に引用掲載します。
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「今回、私自身も総裁選に出馬することを決断した」と『文藝春秋』(2021年9月号)で出馬宣言をした高市早苗議員。だが、彼女が歩んだ政治人生はけっして平坦なものではなかった。田原総一朗氏、朝日新聞、NHK、週刊文春など極めて不当な「メディアリンチ」に遭ってきたのだ。マスコミはなぜ彼女をいたく嫌うのか。有本香氏はなぜ10年前から「初の女性総理は高市さんに」と言い続けてきたのか。月刊『Hanada』2021年5月号に掲載されたコラムを特別公開!
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田原総一朗氏に「無知で下品」と面罵された過去
高市早苗さんといえば、総務大臣や党幹部などの重職を歴任した、自民党の大物女性議員だ。その高市さんがいま(21年3月11日)、文春砲が発端の、極めて不当な「メディアリンチ」に遭っている。
今回の事の経緯に入る前に、高市さんはなぜ、よくメディアに虐められるのかを考えてみた。その始まりとして私の脳裏に浮かぶのはいまから18年前、テレビ番組でのワンシーンだ。当時、若手与党議員だった高市さんは画面のなかで、テレビ界の“妖怪”田原総一朗氏に「無知で下品」と面罵されていた。
いち視聴者だった私でもムカッ腹が立ったのだから、ご本人の腹立ちは察するに余りある。しかしなにぶん生放送中のこと、高市さんは感情的になることなく、無言で悔しさを噛み殺していた。この経緯は高市さんのブログにいまも残っているので引用しよう。
「満州事変以降の戦争は、日本にとって自存自衛の戦争だったと思うか?」との田原さんの問いに対して「セキュリティーの為の戦争だったと思う」と私(高市)が答えた途端、田原さんがまくしたて始めました。「下品で無知な人にバッジつけて靖国のことを語ってもらいたくない」「こういう幼稚な人が下品な言葉で靖国、靖国って言う」「靖国神社に行ったら、下品な人間の、憎たらしい顔をしたのが集まっている」
田原氏は後日この発言を謝罪したが、当時の氏は複数の番組で、議員や論客相手に同様のことをしていた。「あの戦争は侵略戦争だったか否か」と詰問し、踏み絵を迫っていたのである。
私から見れば、公共の電波を使ってチャチな「思想検閲」をする田原氏のほうがよっぽど「無知で下品」だと思ったが、当時は、ほとんどの人が田原氏の軍門に降っていた。堂々と「自衛のためだった」と答えた人はごく少数。女性議員では高市さんただ1人ではなかったかと記憶する。以来、私は、歳の近い高市さんに敬意と期待を抱いた。
それから約8年後の2010年、下野していた自民党の議員だった高市さんに、初めて1対1でお目にかかった。田原氏との1件に触れると、高市さんは存外に明るい声で、「あれは酷かったね。あのあと、朝日新聞にも叩かれて、選挙にも響いて、負けちゃったわ」と振り返った。
酷い経験を恨みがましく言わないところに、私は好感を強くした。そしてこのあと、「自民党が政権を取り返して高市さんが要職に就かれたら、まずすべきは何か」という私の問いに、彼女は次のように答えた。
「歴史認識の問題ね。個別の政策はいろいろあるけれど、何よりも、自国に対する『認識』、この大元を正さないと。過去の談話、あれらを見直すことから始める必要がある」
フェイクニュースによる高市落とし
その後、女性初の与党政調会長となり、閣僚をも歴任したが、高市さんは頑として靖國参拝を続けた。その際に発せられるコメントは常に、田原氏の言った「下品さ」からは程遠い、心はあるが隙のない言葉で組み立てられていた。そんな高市さんを、田原氏やマスメディアは何かにつけて不当に攻撃し、そのたびに高市さんは冷静に反論し続けた。
今般その高市さんを標的にしたのは、新聞でもテレビでもなく『週刊文春』(2021年3月18日号)だった。悪意ある見出しと写真使いで、高市さんが総務相時代に、NTTから高額接待を受けたかのようにミスリードしたのである。
記事をすべて読めば、高市さんが領収書のコピーまで付けて「割り勘だった」ことを説明したと分かるが、多くの人は中吊りや新聞広告の見出しだけで「高市氏も接待された」と思い込む。
続いて、Yahoo!ニュースがこの記事を転載、トップ画面で「NTT 高市元総務相らも接待」と発信した。さらに後日、NHKが、まるで接待露見後に返金したかのように切り取り報道――。
大週刊誌と公共放送、ネット企業がスクラムを組んでの「フェイクニュースによる高市落とし」だった。これでは堪ったものではない。「死ね」「犯罪者」などのメールが高市さん側に多数届いたと仄聞する。
今回の1件には、2つの「背景」が関係していると推察する。ひとつは高市さんが力を入れているNHK改革を阻止したい勢力の影響。もうひとつは、「田原事件」と同じ18年前、当時も左派が進めたがっていた「夫婦別姓」のための民法改正、これを阻む「私案」を高市さんが起草し、自民党政調に出した過去だ。
そう、高市さんは、左派が進めたい愚策を鉄壁の理論武装で粉砕できる数少ない政治家である。だからメディアは彼女をいたく嫌う。
となれば、天の邪鬼の私は、ぜひとも高市さんに本邦初の女性総理を目指してもらいたく思う。日本の悪しき「戦後」と、田原氏「18年の呪い」を完全封殺するためにも、一層の奮起を期待するところである。
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日本のメディアの多くが左傾化し、日本を陥れる記事を平気で垂れ流し、高市氏のように日本を強く良くしようとする一方、過去をことさら否定せず、靖国参拝を続けようとする姿勢には、凄まじいばかりのバッシングを行う。それでは背景をよく知らない視聴者や購読者は、日本の悪い面ばかりを読み取らされ、結果として国家というものに、「悪」を感じさせてしまう。
これが有本氏の言う『田原総一朗氏、朝日新聞、NHK、週刊文春』の狙いの実態でしょう。背景には共産党を含む特定野党や中国の意図が見え隠れします。そんな国賊のようなメディア人に敢然と立ち向かう高市氏を高く評価したいと思います。そしてまず手始めに偏向し続ける、NHKを含む地上波改革をお願いしたいと思います。普通の国日本にするために。
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