桂春蝶氏:高市早苗氏が政調会長ではつまらない、岸田氏の人事
岸田政権が発足し、所信表明演説も終わって、世の中は一気に総選挙モードになりました。相変わらず野党は政権批判のオンパレードですが、かといって彼等の政策は何なのか殆ど見えてきません。こんな状況ですから政権交代はまずないでしょう。
ところで岸田政権の目玉は、内閣よりも党にあり、甘利幹事長と高市総務会長がその両翼を担っていると考えて間違いないでしょう。
その高市氏、早速政調会長の立場として、『矢野財務次官が、新型コロナウイルス禍を受けた経済対策論争を「バラマキ合戦のような政策論」などと表現したことに対し、「大変失礼な言い方だ」と不快感を示したとNHKの番組で述べ、「基礎的な財政収支にこだわって本当に困っている方を助けない。これほどばかげた話は無い」と強調しました。』(読売新聞)。
この高市氏の政調会長への登用に対し、落語家の桂春蝶氏がzakzakに、次のようなタイトルで記事を寄せています。『岸田氏の落ち着いた人事、高市氏が政調会長ではつまらない 阪神の野村・星野監督に相当』(10/5)で、以下に引用して掲載します。
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自民党総裁選は岸田文雄氏が勝利し、4日、第100代首相に選出されます。ただ、人事にしろ何か落ち着いていて面白みがない。高市早苗氏を政調会長というのもつまらない。官房長官や外相、防衛相にしたら良かったのに。
自民党はなぜ、岸田総裁を含めて、このような布陣で次期衆院選に臨もうとしたのか? それは野党が情けなさすぎて、弱すぎて、「これでも十分に勝てる」と考えているからでしょう。
例えば、プロ野球セ・リーグ。私は阪神タイガースのファンですが、最近の阪神はホームで広島に3連敗するなど調子がよくありません。でも、まだ優勝の可能性があるのは、ヤクルトと巨人がよく負けるからです。阪神が負けても、ヤクルトがDeNAに連敗してホッとしている。そんな状況と、いまの自民党は似ていませんか?
「まあ周りも壊滅的やしな。現状維持で何となーく行こう。そのうち選手の調子も上がるやろ…」
これと同じ状況で時間が稼げるのは、自民、公明与党以外が弱すぎるからだと思います。
でも、本当にこのままでいいのか? 私はそうは思いません。阪神で例え話を続けますが、自民党の「岸田総裁」という決定は、1980年代後半から90年代暗黒期の阪神に似ていて、なあなあ感覚で生え抜きの監督を続けていたころと同じ臭いがします。
阪神が今日、毎年でもAクラス入りできるようになったのは間違いなく、外様の野村克也さんと星野仙一さんを監督に招聘(しょうへい)したからです。あの人事は、虎のすべてを変えたと言っていいでしょう。選手やフロント、オーナー、親会社の価値観を激変させました。あれがなかったら、いまだに万年最下位だったと思います。
さて、自民党内でいま、その勢いがある政治家は高市氏しかいません。この人の「毅然(きぜん)とした態度、話し方」は、どこから来るのだろうと思います。
実は、関西の大学出身の首相は過去2人(=京都大学卒業の池田勇人氏と、神戸大学中退の宇野宗佑氏)しかいないそうです。それ以外は、東京系だとか。奈良出身で神戸大学卒業の高市氏は、初めから「群れられない環境」のなか、強くたくましく育ってきたのではないでしょうか?
岸田氏は「私の特技は、人の話をしっかり聞くこと」という。では、中国や韓国の言うことも、しっかり聞くのでしょうか?
高市氏は、中韓に厳しく対峙(たいじ)する姿勢です。靖国神社参拝も「どの国でも、国策に殉じられた方に敬意を表し、感謝の気持ちを捧げている。これを外交問題にしてはならない」と語ります。ここを強く主張できるのは素晴らしいことです。
阪神における「野村監督」「星野監督」という存在の再来、自民党に置き換えると、それは高市早苗氏だと思うのです。
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岸田総裁選出の自民党は、80年代から90年代のなあなあ感覚で生え抜きの監督を続けていた阪神と同じ臭いがする、というたとえは、岸田首相には少し耳が痛いでしょうが、その後、野村監督や星野監督を据えて強くなった、その存在と同じように、自民党を安定した強い政党に維持する役割が高市早苗氏にある、と桂春蝶氏は言っているのです。
私も同感で、腰の引けた、あるいは優等生然とした自民党役員、閣僚の多い中で、持論を曲げず国益最優先で政策や行動を進める高市氏に、おおいに期待を寄せています。また省益ファーストの省庁にもどんどんもの申していただきたい。そして次の総理に向けて頑張っていただきたいと強く思いますね。
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