韓国:漢字を捨てた民族の笑えない勘違いと、「旭日旗」狂騒曲
このブログでも何回か取り上げた、韓国の「旭日旗」狂騒曲。世界中の「旭日旗」に似た物件を見つけては「大炎上」。その狂騒の様は異常を通り越してまさに「ビョーキ」です。
この「ビョーキ」の実態と、漢字を捨てた民族の文字にまつわる勘違いの実情を、韓国に在住するライターの立花志音氏が、JBpressに寄稿したコラムから引用します。タイトルは『漢字ドリルの挿絵を旭日旗と騒ぐ韓国を「ビョーキ」と評した長男 甲子園にはためく某新聞社の社旗を旭日旗と騒ぐ韓国人の悪い冗談』(12/13)で、以下に掲載します。
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先月の話であるが、漢字の意味を間違えて解説した記者がネット上で大騒動を招いた。
韓国の保守系最大野党「国民の力」の李俊錫代表が、大統領選挙に出馬表明した「国民の党」の安哲秀代表に「武運を祈る」と激励した話題に対して、「武運」を「無運」だと勘違いして、火花を散らしたと反対の説明をしたのだ。
韓国語で話す場合、「武運」と「無運」は同じ発音で、両方とも「むうん」と言う。そして、ハングル表記も全く同じだ。記者は「武運」という言葉を知らなかったのだろう。
韓国語の漢字は読み方が一つしかないため、同音異義語の熟語がとても多い。
一番簡単な例を提示すると、韓国語で「謝罪」を意味する言葉を漢字で表すと「謝過」となり、「りんご」は「沙果」になる。だが、両方ともハングルでは「사과」と表記され、「サグァ」と発音する。
他にも例を挙げればキリがない。それにもかかわらず、漢字を使わずにハングルのみで表記されるため、読み手は意味を文脈で判断する以外に手がない。
武運の意味を間違って解説した記者はネット上でかなり非難され、放送局は謝罪に追い込まれた。
だが、「武運」が分からなかったのは記者だけではなかっただろう。ニュースが流れている最中から「武運を祈る」のインターネット検索数が上がり、一日で1万5000件に達したという。ネットユーザーは記者が武運の意味を知らなかったとして非難したが、知らなかったから検索したのだろう。
この国は自分のことは棚に上げて、他人を非難することが本当に好きだ。
現在の韓国社会で漢字はほとんど使われていない。新聞にも、街の看板にも漢字はほとんど見られない。かろうじて地下鉄の駅名に漢字の表記があるくらいだろう。
1970年に当時の大統領、朴正煕によって漢字廃止宣言がされた。漢字を使うと日本統治時代を思い出すからという理由だったようだ。そして、韓国人はハングル文字を世界で一番優れていると考えている。
漢字が読めない歴史学者の歴史認識
10月9日はハングルの日で国民の休日になっている。ハングルの頒布を記念して、ハングルの独創性と科学性を広めて、ハングル文字に自負心を持つための記念日である。自国の文字に誇りを持つことに異論はないが、理由はともあれ韓国は漢字を50年前に捨ててしまったのである。
漢字が読めないことで今回のような騒動が大なり小なり起きるたびに、漢字を勉強しなければならないという議論、いわゆる漢字復活論が巻き起こる。
2014年に朴槿恵大統領は漢字教育の重要性を訴えて、2018年から小学校3年生から教科書に漢字を少しずつ使うことで漢字教育を再開しようとしたが、ハングル関連団体から猛反発を受けて漢字復活は叶わなかった。筆者はこの経緯をニュースで見た時に、ハングル団体余計なことをしてくれるなと本当に恨めしく思ったものだった。
現在、韓国の学習要領では漢字学習は必須項目ではなく、校長の裁量に任されているので、通っている学校によって漢字能力に差が出る。何よりも学校の教師が漢字教育を受けていないため、教えることができない。それが、漢字復活論を妨げている一番の理由ではないだろうか。
基本的に漢字が読めないのは、教師だけではなく学者も同じである。
歴史学者なのにもかかわらず、漢字が苦手な学者もいると聞く。漢字の読めない学者が古文書をどのように解読するのか、非常に疑問である。竹島問題にしても、慰安婦問題にしても、もう少し韓国の学者に漢字の読解能力と論理的思考能力があったなら、議論が進んだのではないかと思う。
筆者が韓国語を学び始めた時、漢字がないことが非常に不便に感じられた。もともと漢字だった熟語はたくさんあるのに、表記はハングルだけなのだ。韓国人がどうやってこれを理解しているのか、不思議でしょうがなかった。
ハングルで書かれた長い文章を読み続けていると、すべてローマ字で書かれた日本語の文章を読んでいるような気分になる。
最近、韓国の教育番組で「あなたの読解力」という番組が話題になったので見てみると、やはり韓国人も長文や熟語の多い文章を読むのに苦労しているようだった。大声ではあまり言わないが、韓国人も漢字がないことを不便だと思っている人もいるのだ。
しかし、表立っては言えないのか、韓国の教育関連企業では語彙力の少ない人を「貧語症」と呼び、そうならないように幼児期から読書が必須だとひたすら親たちに呼びかけている。
太陽のイラストを旭日旗と騒ぐ親の神経
長男が年長の時、幼稚園で漢字検定試験を受けたことがあった。もちろん一番やさしいレベルだった。日本から韓国に来たばかりの長男にとっては、楽しく勉強できて割と簡単に合格したようだった。しかし、その後の生活で使うことがなかったので次の段階に進むことはなかった。
韓国の教育関連会社は幼稚園の年少の歳から、漢字学習をオプションとして推し進めている。教育熱心な親は昔の日本のそろばん塾の習い事のような感覚で、子供たちに漢字検定試験を入学後もどんどん受けさせているようだ。
我が家も韓国で生まれ育った次男が一年生になったが、家にある本にも、学校の教室にも、街の看板にも表記されることのない漢字に興味を持たせることは至難の業だ。日本人が漢文を学ぶよりも100倍難しいと思いながら、通信教育会社からもらった漢字練習帳に時々なぞり書きをさせている。
ところがまた最近、その我が家にある漢字練習帳が炎上した。「日」の文字を学習するページに書かれた太陽の挿絵が、旭日旗に似ているとして、ネット上のママカフェ会員たちからクレームが起こったのだ。
この国の旭日旗に対するヒステリーは相当のもので、一度炎上したら手が付けられない。
出版社側は「意図的ではないが、問題になるのならば謝罪する」として「問題の挿絵は訂正が済み、教材は回収、破棄した」と明らかにした。
「(太陽の挿絵を見て)子供がどこかで見たと聞いてきたのだが、答えることができなかった。旭日旗みたいだけど、作る側は少し気を使ってほしい」
このたった一行のコメント欄から騒動が始まったらしい。
問題の挿絵は世界中の誰が見ても太陽である。太陽だと答えることができない親がおかしいと思わないのか。日本だったら完全にモンスターペアレンツ扱いである。
普通に太陽の挿絵を描いただけで、いちゃもんを付けられて、謝罪に追い込まれ、商品の回収をする羽目に陥るのが今のリアル韓国である。
ちなみに、既に回収破棄したとされる年長用の漢字練習帳はまだ我が家にある。
「H2」に出てきた某新聞社の社旗に騒ぐ韓国
今までも韓国は重箱の隅をつつくように、世界中で赤い円形のモチーフが現れるたびに旭日旗を連想すると、大騒ぎする。韓国人は徹底的に旭日旗が日本軍国主義の象徴でドイツのハーケンクロイツと同じだと主張して譲らない。
最近では「鬼滅の刃」の主人公の耳飾りの朝日のモチーフが問題になったことが記憶に新しい。数年前に米ペンシルバニア大学の食堂のステンドグラスに描かれた太陽の絵が「旭日旗」だと韓国人留学生が抗議したこともある。
最近、息子が持ってきたのはあだち充の漫画「H2」である。韓国語の私設ファンサイトのようなところで、話の中に旭日旗が出てきたので金輪際ファンをやめるという書き込みだった。
高校生が野球をする漫画になぜ旭日旗が出てくるのか心当たりはない。息子に該当箇所を見せてもらったら、なんとそれは甲子園にはためいている某新聞社の社旗だったのである。
ついでに息子に今回の太陽の挿絵の話をしたら、「もう、韓国人は太陽を見ないで生きた方がいいんじゃないの?ビョーキだね。政治家は責任を取って首をくくった方がいいんじゃないの?」という答えが返ってきた。
来年3月に行われる大統領選挙では中学生に叱責されないような政権になることを切に祈る。
◇
世論に大きな影響を受ける韓国政界ですから、「ビョーキ」と仮に分かっていても、日本に忖度して「旭日旗」狂騒曲を鎮める政権など、決してできないでしょう。そして立花志も指摘しているように「この国は自分のことは棚に上げて、他人を非難することが本当に好きだ」という国民です。併合時代における日本からの多大な恩恵を完全否定して、日本を非難することでアイデンティティーを保ちたいのです。ですから戦前は自分たちも日本国民だったのに、手のひらを返したように日本の軍、その象徴の「旭日旗」を、ヒステリックにやり玉に挙げたいのでしょう。
この「ビョーキ」に病んだ、ヒステリック国家とは、日本の政治家がよく言う「友好関係」を築こうなどと、決して思わないことです。むしろ「敵性国家」そのものですから、今の交流を極度におさえた政治関係が続くことは、むしろ日本のためです。そして「慰安婦」や「徴用工」問題を、間違っていましたと、取り下げて謝罪すれば、普通の交流に戻していけばいいと思います。そうでない限り「非韓三原則(助けない、教えない、関わらない)」を貫いていくのが日本の取るべき道だと思います。
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