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2022年2月26日 (土)

人類の歴史は戦争の歴史、果たして日本の未来は

Img_a7c18df04b7a782de2e33100e9fb536a1347  プーチンロシアのウクライナ侵攻が始まりました。プーチン大統領の政治家転身時からの夢、「旧ソ連の勢力圏の復興」。習近平国家主席の「中国の夢」に極めて類似した、数世紀前の皇帝然とした夢です。

 カザフスタンやベラルーシなど、親ロシアの旧ソ連の共和国が並み居る中で、バルト3国とジョージア(旧グルジア)、そして8年前からこのウクライナがロシアから袂を分かちました。

 バルト3国は早々にNATOに加盟しましたが、グルジアはロシアの侵略を受け国の一部を親ロシア地域にされました。そして8年前ウクライナもクリミア半島をロシアに併合され、又東部2州は親ロシア地域として自治権を強奪されました。

 更に今回のウクライナ全土侵攻です。国連やNATO軍は機能しません。まさにプーチンの思い通りのシナリオに沿って、ウクライナの親ロシア政権樹立へ駒を進めようとしています。

 私は3年半前にこのブログを始めました。第1回目の投稿は『「戦争を語り継ぐ」を考える』でした。戦争の悲惨さを語り継ぐことが圧倒的に多い中で、なぜあの戦争に至ったのか、と言う視点が完全に抜け落ちていることを指摘しました。

 また『人類の歴史は戦争の歴史』と言うタイトルの投稿には、人はより多くのものを得たい、そのためにもより多くの支配地域を得たい、そして更には、より自身を強く権威づけたいと言う欲望が、必ず争いとなって、戦争を起こすことを、有史以来続けてきた、と記述しました。

 今回のプーチンロシアのウクライナ侵攻は、まさにこのソ連でのKGB時代に培った権威欲と、その権威に従わないウクライナへの報復、そしてウクライナ穀倉地帯の支配欲も重なって起こした侵略戦争でしょう。

 80年前に日本が起こした対米戦争とは根本的に異なるのが、この点です。かつて共産主義の世界拡散を企てるソ連への北からの脅威と、資源なき国家の充足を企てた日本による満州の属国化が引き金となって、ルーズベルトアメリカに日本の資源と経済封鎖を決定づけさせてしまい、やむなく起こした対米戦争。「窮鼠猫をかむ」の戦争です。結果は惨憺たる敗戦でした。

 ただし、かつて日本の占領軍総司令官だったマッカーサーに、アメリカ上院軍事・外交合同委員会で、「日本は自衛の戦争だった」、と言わしめたように、今回のロシアの対ウクライナ戦争とは次元が違います。またイラク戦争や、湾岸戦争ともその性格は全く異なります。

 こうした皇帝然とした人物による周辺国へ属国化を企てる戦争は、中国の台湾併合とその性格がよく似ています。民主国家陣営が有効な手立てを打ち出せないまま、プーチンの思い通りに事が進めば、習近平中国は大いに力を得て、台湾に向かうでしょう。極めて憂慮した事態になります。

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Images-7_20220226142301  話は変わりますが、私がこのブログを立ち上げた狙いは、一貫して「強い日本を取り戻したい」、そのためには何をしたらいいか、そして何から守ればいいか、ということでした。

 その第一は、今の日本の弱体化を強力に推し進めたGHQによる負の遺産、「自虐史観」と9条憲法からの解放です。大東亜戦争で戦った国や、戦場となって迷惑をかけた国への国家賠償はとっくの昔に済んでいます。いまや「自虐史観」は取っ払わなければなりません。9条も改正しなければなりません。

 ところがそれを阻むものが、日本に多くあります。まずは偏向メディア。各種市民団体。そして共産主義的思考にかぶれた政治家、作家、弁護士や大学教授。映画や音楽関係者。

 これら「自虐史観」から発生した「周辺国贔屓」の日本人が、日本の足を引っ張っているのです。更には在日朝鮮人や韓国人、中国人が「自虐史観」日本人と結託して日本叩きを続けています。

 一方日本の官僚、特に「外務省」の腰砕け外交が火に油を注いでいます。9条の元で手枷足枷をかけられた日本の自衛隊の、足下を見すかした中朝(南北)露4カ国からの、愚問難問に右往左往して、何もできていないのが実態です。竹島を取られ尖閣を脅かされ、拉致被害者を出し千島が他国の軍門に下っていても、です。

 こんな腰が引けた日本に誰がしたのでしょう。元はGHQですが、占領終了後は日本人です。「自虐史観」の洗脳は、上記疑似共産主義者の脳裏にこびりついて離れません。メディアが助長します。しかしそれを一掃するのは「政治」です。

 だが残念ながら、あの安倍元首相でさえ、偏向報道を繰り返す地上波の寡占状況を変えられなかったし、9条も変えられなかった。つまり国民の間に深く浸透した「自虐史観」の洗脳状態が、「日本は周辺諸国に悪いことをした」「日本は軍を持つと先祖帰りする」「安倍は又日本を軍国主義にしようとしている」と言った、洗脳された状態から抜け出せないのです。

 スパイ防止法もできないまま、外国スパイの温床になっていて、様々な情報を抜き取られていても、まさに「羮に懲りて膾を吹く」状態から逸脱できない層が、国民の中にはある一定の割合いて、陰に陽に普通の国になることを阻害しているのです。

 そうした中で国力をますます弱体化させる、他の要因が改善されず進行しています。「少子化」です。年間数回にわたって繰り返される通常国会において、どれだけ話題として取り上げられたでしょう。どの政党がどれだけの具体的改善案を提出したでしょうか。そうした中で、地方は疲弊し、税収は頭打ちとなり、農家や他の産業の後継者は不足し、空き家は増え、耕作放棄地は増加の一途を辿っています。少子化庁の新設のような小手先の手段では、この流れは止められないと思います。国家的プロジェクトに持ち上げなければ。

 前述の外務省のみならず、農水省、厚労省、総務省、内閣府に至るまで、前例踏襲で現場現実をしっかり把握しないまま、机上の実態にそぐわない行政を続けてきた結果が、少子化を食い止められず、農林水産業の疲弊を招き、企業の海外移転を放置し、デジタル後進国となり、失われた30年を作り出してきたのでしょう。

 少子化政策のみならず、原発を過度に抑制し、太陽光や風力に多くを頼る現実味のないカーボンニュートラル政策や、食糧不足が目前に迫ってきているのに、具体性のない食糧確保計画など、日本の未来に横たわる難問を、その一つ一つの状況をきっちり把握し、優先順位をつけ、最善の解決策に落とし込める国家プロジェクトを、官民一体となった日本人の総力でもって立ち上げなければ、失われた30年は40年となり50年となって、日本の明日の未来は明るくならないと思います。

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 今回(750回)でもってこのブログを一旦休止いたします。「人気プログラミング」のサイトでは90名の方にフォロワーになっていただきました。ご覧になっていただき感謝申し上げます。又再開できるときまで、お元気でお過ごしください。

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