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2022年2月19日 (土)

Netflix作品『新聞記者』に見る、東京新聞と望月衣塑子記者の正体

13_20220219104801  Netflixと映画製作会社のスターサンズが共同企画製作したNetflix作品『新聞記者』が1月13日から配信されています。2019年6月公開映画『新聞記者』を連続ドラマ化したものだと言うことです。

 しかしこのドラマ、東京新聞の望月衣塑子記者が、財務省の職員の自殺の遺書を入手したあたりのエピソードをストーリー仕立てしているようですが、フィクションと言っているもののあくまで実話を模写した展開で、問題なのはそこに悪質な改竄が加わっていることでしょう。

 元東京新聞の論説委員で現在ジャーナリストの長谷川幸洋氏が、2週にわたって現代ビジネスに寄稿した記事からその概要を見てみます。タイトルは『Netflix「新聞記者」騒動で明らかになった、大手マスコミの「ご都合主義」 以前と何も変わっていない』(2/04)、と『Netflixのドラマ「新聞記者」、まだまだ「問題だらけ」だと言える理由 一体、何が起こっているのか?』(2/11)で、以下に引用します。

 ◇

(1)Netflix「新聞記者」騒動で明らかになった、大手マスコミの「ご都合主義」

ドラマ「新聞記者」制作の内側

動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)が配信中のドラマ「新聞記者」が炎上している。週刊文春が「森友遺族が悲嘆するドラマ『新聞記者』の悪質改ざん」と題した記事で、驚愕の内幕を暴露したのだ。以下、私が気になった点を書いてみる。

問題の記事は、2月3日号に掲載された。内容をご承知の読者も多いと思うので、簡単に紹介するが、森友事件で自死された財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんをモデルに、遺書を「東都新聞の女性記者が入手した」というストーリーを軸に描いたドラマである。

遺書入手をはじめ、ドラマは、多くの点が森友事件の出来事とは異なるのだが、制作者は「フィクション」と言っているので、ここでは措く。以下、週刊文春の記事を基に、いくつか挙げてみよう。「事実関係が違う」という指摘があれば、後で訂正しよう。

赤木さんはドラマ制作に全面協力したのか、と思いきや、実は、モデルと思われる東京新聞の望月衣塑子記者やプロデューサーの河村光庸氏に不信感を抱いて、協力を断っていた。結局、望月氏とはその後、音信不通状態になるが、河村氏らは制作を続け、完成後に突然、謝罪を申し出た、という。

だが、望月氏は謝罪の場に現れなかった、という。

記事によれば、赤木さんは「なぜ彼女はこの場に来ないのですか」と尋ねたが、河村氏は「望月さんには何度も同席するよう頼んだんですが、『会社の上層部に、もう一切かかわるなと止められている』と」返すのが精一杯だった、という。

これは、河村氏がそう思い込んだか、勝手にそういう話にしてしまった可能性もある。だが、もしも本当だったら、見逃せない。

東京新聞は自社PRのためにドラマ制作に協力し、記者が遺族から遺書を借りておきながら(その一部を返していないことを承知していたかどうか、はさておき)「一切かかわるな、と指示した」という話になってしまう。にわかに信じがたい話である。

そのうえ「望月記者が『報道のため』というから、(注・赤木さんが望月氏に)貸し出した写真や画像データ、遺書、音声データなどは一部しか返却されていない」という。東京新聞は、そんな事情を知らなかったのだろうか。

コメントを読んでも疑問が残る

東京新聞は、文春の取材に何と答えたか。

〈取材源にかかわることや取材内容など業務にかかわることはお答えしておりません。取材で得た情報等を報道目的以外で使用することはありません。ネットフリックスへの協力は、社屋を撮影場所として提供した範囲の協力であり、ドラマの内容には関与しておりません〉

文春によれば「今も東京新聞を訪ねると、ドラマをPRする特設コーナーが社屋に設けられ」ている、という。ドラマのPRを兼ねて、自社のPRにも利用しているとすれば「ドラマの内容に関与していない」というのは、少し苦しくないか。中身に注文を付けてはいないとしても、事前に「PRに役立つドラマ」くらいの認識はあっただろう。

「取材で得た情報等を報道目的以外で使用することはない」という言い分にも、首をかしげる。文春によれば、望月氏は、赤木さんに最初に接触したときから、河村氏の手紙を紹介し、ドラマ制作の話を持ちかけているからだ。東京新聞が事前に知らなかった可能性はあるが、結果的に疑問が残るコメントになっている。

そもそも、望月氏は、自分が考える正義のためには「報道記者の仕事を逸脱してもいい」と考えているフシもある。それは、望月氏自身が最近のインタビューで認めている。次のようだ。

〈良くも悪くも、私が踏み越えている部分はたくさんあります。今回の場合は『(注・入管法)改正案を通してはいけない』という一心でしたね。報道で世の中が変わる部分もあります。でも、すべての議員がニュースを熱心に読んでいるわけではない。報道以外の方法でも伝えていかなくてはいけないと思うんです〉(BUSINESS INSIDER 1月13日)

そう考えるのは、彼女の勝手である。ただ、そうだとすれば、ますます望月氏は「取材で得た情報を、そのままドラマに利用したのではないか」と見られてしまうのではないか。

このインタビューは「Netflixでドラマ化『新聞記者』望月衣塑子氏に聞く、社会の理不尽に立ち向かう原動力」というタイトルが付けられている。だが、中身はなぜか、肝心のドラマに何も触れていない。編集者がキャッチーなコピーにしただけなのだろうか。

5年前と比べて、何も変わっていない

私が望月氏だけでなく、東京新聞の姿勢が気にかかるのは、かつて私が関わった「ニュース女子」騒動の際、東京新聞は番組と何も関係ないのに、途中から出てきて「『ニュース女子』問題 深く反省」という「社告のような反省文」を掲載した経緯があるからだ。

この反省文では、当時の論説主幹が「他メディアで起きたことであっても責任と反省を深く感じています。とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」などと書いていた。

私に言わせれば、番組とまったく関係ない東京新聞の論説主幹が「なぜ、責任と反省を深く感じるのか」(反省を感じる、という日本語もおかしい)という話である。それは左翼から批判を浴びて「左派新聞としての姿勢を疑われかねない」、もっと言えば「読者を失う」と心配したからだろう。

つまり、東京新聞は「ビジネス上の都合」で反省文を掲載した。

今回も、まさに「ビジネス上の判断」でドラマ制作に協力した、と私は思う。ところが「取材で得た情報等を報道目的以外で使うことはない」と説明し、都合が悪くなると「社屋を貸しただけ」と言っている。そして、記者は何も答えていない。

これこそ「ご都合主義」ではないか。「報道の倫理」や「新聞社、記者としての節度」はどこにいったのか。40年以上もそれなりに仕事をしてきた東京新聞OBとして、実に情けない気持ちである。繰り返すが、関係者に反論があれば、お寄せいただきたい。

(2)Netflixのドラマ「新聞記者」、まだまだ「問題だらけ」だと言える理由

プライドはどこへ消えたのか?

先週のコラムで、動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)が配信中のドラマ「新聞記者」の話題を取り上げた。その後、いくつかの事柄が分かったので、フォローアップしておこう。新聞とジャーナリズムにとっては、重要な問題と思うからだ。

まず、モデルになった東京新聞について、私は先週のコラムで「事前に『PRに役立つドラマ』くらいの認識はあっただろう」と書いた。どうやら、その通りだったようだ。

というのは、東京新聞の望月衣塑子記者が昨年10月に出版した著書「報道現場」(KADOKAWA)で、東京新聞が編集局を撮影場所として提供する経緯を明らかにしているからだ(著書は「虎ノ門ニュース」で、ご一緒した須田慎一郎さんに教えていただいた)。そこで、望月氏は東京新聞代表の言葉を、こう記していた。

〈…撮影は20年夏から始まることになった。新聞社のシーンの撮影は、映画と同様に東京新聞の編集局を使わせてほしいという依頼を受けたと聞いた。コロナ禍ではあったが、PCR検査を毎日おこなうなど、感染対策を徹底するということなどを条件に、最終的に東京新聞の菅沼堅吾代表も承諾してくれた。

「若い人にも共感をもって読まれる新聞とは何か。新聞業界やジャーナリズムというテーマにしっかりスポットを当ててくれている。せっかくの機会だから提供しないとな」

菅沼代表が後にOKした理由をそう教えてくれた。本当にうれしかった〉

東京新聞は、ドラマが新聞業界やジャーナリズムの宣伝になると考えて、社屋を撮影に提供していた。これを読んで、私は「やっぱりそうか」と思った。同時に、そうだとすると「新聞のプライドはどこに行ったのか」と、がっかりした。

「堕落」を象徴している

ドラマは、森友事件で自死された財務省近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんがモデルになった遺族の女性が、東京新聞と思われる東都新聞に夫の遺書を提供する、という設定だ。そして「東都新聞」は遺書を1面トップで大々的に報じた。

現実はどうだったかと言えば、遺書を入手したのは、元NHK記者の相澤冬樹氏であり、相澤氏の記事として、遺書の内容を報じたのは、2020年3月18日に発売された週刊文春だった。2月3日号の週刊文春によれば、望月氏が赤木さんに初めて接触したのも、この週刊文春の記事がきっかけだ。

東京新聞は同じマスコミ業界にいるのだから当然、遺書を報じたのは週刊文春で、記事を書いたのも望月氏ではなく、相澤氏と認識していたはずだ。

そうだとすると、東京新聞は「自社の特ダネではない」と知っていながら、あたかも自社の特ダネであるかのように描いたドラマが「新聞業界やジャーナリズムの宣伝になる」と思って協力した、という話になる。

いわば「特ダネを横取りした」形だ。いくらドラマとはいえ、これはちょっと恥ずかしくないか。「新聞業界やジャーナリズムなんて、こんなもの」と思われたら、他社だって迷惑だろう。「ウチは週刊誌の特ダネを横取りしてまで宣伝しよう、とは思わないぜ」という声が聞こえてきそうだ。

ドラマでは「週刊文春」と「週刊新潮」がモデルと思われる「週刊文潮」なる週刊誌の記者が登場し、赤木さんを待ち伏せ取材するシーンが描かれている。あたかも「下品で無礼な記者」といった扱いだ。いかにも、週刊誌を貶めるような描き方だった。

これも、私は「特ダネを報じた週刊誌に申しわけないじゃないか」と思う。新聞やジャーナリズムのプライドは、どこに行ったのか。こういう姿勢こそが「新聞の堕落」を象徴している。いや、そう言ったら他紙に失礼か。これは東京新聞の問題だ。

「真摯な対応」するのは当然

東京新聞は特ダネをとれなかっただけではない。

文春記事によれば、遺族である赤木さんと望月氏、プロデューサーなど制作陣との関係もこじれている。にもかかわらず「赤木さんが東都新聞に遺書を持ち込み、それを報じた」という筋書きは、赤木さんとすれば、気持ちを逆なでされたも同然だったのではないか。

ドラマとはいえ、結果的にであれ、新聞が遺族にそんな扱いをしていいのか。弱者に寄り添うどころか、弱者に鞭打つような仕打ちと思う。

関係悪化を、東京新聞が事前に知っていたかどうかは、分からない。

ただ、そうだとしても、自社の記者が最初から、ドラマの制作に関わっているのだから「そんな事情とは知りませんでした」では、通らないだろう。少なくとも、知った時点で「新聞社として真摯に対応する」のは当然、と思う。

望月氏は自分とドラマの関わりについて、先の著書でこう記している。

〈(注・ドラマのプロデューサーである)河村さんは一つに満足しないし、立ち止まらない方だ。(注・映画版「新聞記者」の)日本アカデミー賞の受賞からしばらくしてもらった電話にはまた驚かされた。新聞記者を主人公にしたドラマがネットフリックスで実現しそうで、しかも主演は米倉涼子さんだという。…米倉さんがどんな新聞記者を演じるのか。話を聞いた瞬間からワクワクしてきた。…あれよあれという間に話が進み…(以下、前出の引用部分に続く)〉

一方で、望月氏は2月8日、ツイッターにこう投稿した。

〈週刊誌報道について

取材でお借りした資料は全て返却しており、週刊誌にも会社からその旨、回答しています。遺書は元々お借りしていません。

1年半前の週刊誌報道後、本件は会社対応となり、取材は別の記者が担当しています。

ドラマの内容には関与していません〉

「一切かかわるな」という会社の指示は、本当だったようだ。これまた、首をかしげる対応である。ただ、遺書などについては、文春記事を基に「貸し出した写真や画像データ、遺書、音声データなどは一部しか返却されていない」と書いた先週のコラムを、修正しておきたい。

ドラマの設定に対する違和感

以上を指摘したうえで、肝心のドラマの設定についても、一言、述べておこう。

高橋洋一さんによれば「本来、ゴミが埋まっていると分かっていた土地を売却するなら、競争入札すべきだったのに、随意契約にしたのが、そもそもの間違い。ところが、マスコミは『安倍晋三首相(当時)が関わっている』と思い込んで、スキャンダルに仕立てた」のが、森友事件の真相という。

高橋さんの元には、この見立てを裏付けるように「官僚から、と思われる内部告発も寄せられている」という。そうだとすれば、ドラマの設定自体も真実とは、まったくかけ離れた話になる。そういうドラマを東京新聞は応援し、宣伝に使ったのである。

2017年2月10日公開コラムと先週のコラムで書いたように、私の「ニュース女子」騒動では、東京新聞は番組とまったく関係ないのに「他メディアで起きたことであっても、責任と反省を深く感じています」という奇妙な、社告のような反省文を掲載した。

今回の「事件」は、まさに東京新聞が社を挙げて関わっている。沈黙するのではなく、今回こそ、社告で見解を述べたらどうか。

 ◇

 長谷川氏の見解通り、東京新聞は完全に「堕落」していて、その堕落した新聞側から週刊誌を貶めるような描き方を、ドラマの中で描いている事に至っては、「堕落」の象徴とも言えるでしょう。

 さらに菅義偉氏が官房長官時代に、トンデモ質問を繰り返した望月衣塑子記者。火の粉が自分に降りかかると「会社から一切関わるな」と言われたと言うことを理由に、逃げの一手のような対応です。菅氏には執拗に食い下がり逃がさないぞ、と言う対応を取りながら、自身は都合良く逃げを打つ。まあそういう性格なのでしょう

 又新聞社側にとっては、余計なことを言われては困るという、思いも強かったのかも知れません。つまりドラマでもよくある隠蔽を維持するために、口を封印させる手です。いずれにしろこのドラマは、他社の特ダネを横取りし、事実をねじ曲げ、当時の安倍首相を、批判の矛先にしようとした映画の焼き直しです。最悪のドラマと言っていいでしょう。

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