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2022年8月 1日 (月)

日本人信者を騙し、多額の献金を強要した旧統一教会の実態

1_20220731134801  安部元首相を狙撃し殺害した山上容疑者は、母親の旧統一教会への多額の献金が、家族の破滅の要因となったと判断し、教会を襲撃しようとしたが事成就せず、どういうわけか関連団体にビデオレターを送った安部元首相を代わりに標的にしたと、本人は言っているそうですね。

 そこにはそんな単純な動機だろうかと、何か背後に見えない力が彼をして犯罪に走らせたのではないかと、大いに疑問を挟む部分がありますが、それは別として、今回はその旧統一教会の内情の一片を、韓国在住のライター立花志音氏の、JBpressに寄稿した記事から引用して紹介しましょう。タイトルは『韓国に嫁いだ統一教会日本人妻の歴史観と2世信徒の証言 旧ソ連崩壊後、霊感商法に走った統一教会と日本人の巨額献金の使い道』です。

 韓国に住んでいると、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の人と知り合う機会は多い。特に地方に住んでいる日本人女性は、十中八九、統一教会の合同結婚式により嫁いできた人だ。

 基本的に旧統一教会の日本人女性は、反日的自虐的史観に染まっている。

 日本は韓国を不法に侵略して、この国の財産も韓国人としての名前も、女性も略奪したのだから、韓国人が納得するまで謝罪しなければならない。それは、日本政府がしなければいけないことなのだけれど、日本政府が嘘をついているから、自分たちが代わりに韓国に謝罪するのだ。そして、日本の統一教会は日本の過去の罪滅ぼしとして、韓国と世界のために献金し続ければならない──という考え方をしている。

 完全な反日左翼思想である。しかし、軍事的安全保障的な視点の話題になると、韓国と日本とアメリカは一体となって、神を否定する共産主義と戦うべきだと話し出す人もいる。

 この矛盾に満ちた、宗教団体の正体は何なのだろうかという疑問が常々あった。

 今回、安倍晋三元総理が暗殺されて以降、事件の容疑者の母親が統一教会に多額の献金をしていたことから、日本のマスコミでは統一教会が異常なほどにクローズアップされているようだ。

 韓国に住む筆者が、複数の現役信徒、元信徒、いわゆる2世信徒の人々から聞いた話をもとに感じたことを述べたい。

韓国における旧統一教会のイメージ

 旧統一教会は「キリスト教をベースとしているが、キリスト教を逸脱した別の物(新興宗教)」である。これは、学生時代に「キリスト教概論」の授業で教科書として使っていた本に書いてあった言葉である。

 幼稚園からキリスト教になじんできた筆者は、新興宗教であっても、基本的に信仰の自由は保障されるべきだと考えている。

 日本のテレビでは、「カルトがどうだ」「政治との癒着が悪いことだ」と騒がれているようだが、自民党の横で政権与党としてくっついている某政党とその母体の宗教団体はどうなるのだろうかという疑問も出てくる。

 個人的には、旧統一教会側が半強制的に献金をさせ、それによって家庭を崩壊させるような事態が本当にあったのか。その献金が原因で子供が進学や将来の夢をあきらめなければならないほどの貧困を招いたのか。また、そのような人たちが他にもいて、宗教団体関係者に殺意を抱いたり、メンタル崩壊と呼べるような状態の子供や若者がいたりするのか、ということが重要な論点の一つなのではないかと思う。

 韓国における旧統一教会のイメージは「お家騒動系新興宗教」である。日本のメディアでも報道されているが、現在の旧統一教会は教祖文鮮明の妻、韓鶴子氏が率いる「世界平和家庭連合」、3男顕進氏の「グローバルピースフェスティバル財団」、7男の文享進氏が率いる「サンクチュアリ教会」の3派に分かれている。

 きっかけは信徒たちもよく分かっていないようだ。もしくは「臭い物に蓋」で詮索しないように、信徒たちに規制をかけているかもしれない。

 先日、マスコミで話題になったのは元教会ナンバー2の郭錠煥氏が韓国で開いた記者会見である。

 郭氏は、「旧統一教会に携わった人たちは今回の銃撃事件と無関係ではいられません。心よりお詫びします」と謝罪し、教会が「本来のあるべき場所から完全に道を外れた」と主張したうえで、「日本の教会は経済部隊だった」ことを認める発言をした。

 その話について筆者は同世代の2世信徒から聞いた。

「あれは、お前が言うなって感じですよ。自分たちは教会を出ていく時にごっそり、不動産とか資産を持って出て行ったのに。教会本部と骨肉ドロ沼系の裁判をさんざんやって、結局は所有権が郭錠煥サイドに認められたけど、あれだって結局は日本からの献金なんですよ」

 彼女が話してくれたのは、3男顕進氏のグループが教会本部と袂を分かった時に持ち出した資産のことである。謝罪した郭錠煥氏の娘は3男顕進氏の妻にあたる。

 どうやら、日本の信徒から集めた献金は海を越えて韓国に送られているようだ。そして、教会の創始者一家の騒動の原因にもなっているようだ。

旧統一教会の2世信徒が示唆する「中曽根裁定」

「でもね、私が生まれる前の話だけど、私の両親は日本の共産化を防ぐために『勝共運動』っていうのを頑張っていたのは確かなんですけどね。昔の話を聞くと、お父さんは愛国者だったんだなって思いました。今は何の力もないみたいですけど」とも話していた。

 彼女のこの言葉が気になって、旧統一教会が作ったとされている「勝共連合」について調べてみた。

 何のことはない。少し検索するだけで普通に出てきた。目についたのは、1974年5月7日に東京帝国ホテルで開かれた「希望の日 晩餐会」という動画だった。旧統一教会の教祖文鮮明氏の講演会が堂々と行われていた。

 名誉実行委員長は岸信介元首相で、当時の福田赳夫大蔵大臣が「アジアに偉大な指導者現る、その名は文鮮明」と祝辞を述べている。この様子は普通にYouTubeで見ることができるし、今まで誰かが隠していたわけでもなさそうだ。

 先に出た2世信徒の話によると、この頃、自民党の保守層と文鮮明氏率いる勝共連合は、日本の赤化を防ぐために尽力していたというのだ。この動きは中曽根政権の時代まで続いたという。

 そして、驚く話も聞いた。

「教会的には中曽根総理の後任は安倍晋太郎さんになってほしかったみたいですね。なるはずだったのに、何かの事情で竹下総理になってしまったと父から聞きました」

 ううむ。これがどうやら、かの有名な「中曽根裁定」か。あくまで聞いた話である。

旧統一教会がリゾート開発に投じた多額の資金の源

 SNSで知り合ったソウルの元教会員の人の話でも、中曽根政権が終わって以降、勝共連合の勢いは衰え、母体の統一教会は印鑑を売ったり、壺を売ったりすることに走り、多額のお金を集め始めた様子がうかがえた。

 そして、現在まで天文学的金額の献金が集められて、そのほとんどが国外に持ち出されていると思われる。

 旧統一教会が様々な企業経営に乗り出しているのは、韓国内では有名な話だ。多数のグループ企業があり、旧統一教会はお金があると韓国人たちは思っている。

 スキー場やゴルフ場のリゾート開発や、オーシャンビューのホテル建設など大量の資金がグループ企業に投入されている。

 筆者がソウルに語学留学している時に、音大に通っている日本人女性と親しくなった。わざわざソウルの音大に日本人がどうして来ているのか疑問に思って聞いてみたら、彼女は統一教会系企業に勤務している韓国人男性と結婚して、ソウルで学生生活をしていたのだった。彼女とは現在も交流が続いているが、時々話してくれる教会の話には驚かされることも多い。

「あのホテルは45階建ての高層ホテルになるはずだったのに、日本から来るはずのお金が足りなくてこの高さになったって話だよ」

 韓国のリゾート開発の資金源は、日本からの送金だったのだろう。

 ソウル、光州、釜山と韓半島各地に散らばった、何人かの信徒に実情を聞いてみた筆者の感想は、「韓国らしい」の一言に尽きる。

 日本人に過去の過ちを責め立てて、罪悪感と自虐史観を植え付けお金を要求することは、慰安婦問題も徴用工問題も同じである。当事者ではない人に、また当事者でもない第3者が、のこのこと出てきて金銭を要求することは、どんな人がすることなのかは読者の皆さまの方がお分かりだと思う。

 安倍元総理の暗殺事件をきっかけに、クローズアップされた旧統一教会だが、問題の論点はどうやら日本の国外にありそうだ。

 故岸信介氏にしろ中曽根康弘氏にしろ、また安部元首相にしても日本の保守派の重鎮でしたから、反共を掲げる旧統一教会への親和性は強かったのかも知れません。

 ただ立花氏のこのコラムでは、旧統一教会の裏の顔(実は真の顔)は反日思想に固まっていて、日韓併合時の日本の統治を逆恨みし、それを元に日本人信者を「韓国に悪いことをした」と思い込ませて、その謝罪を込めた多額の献金を要求した実態が語られています。

 このコラム以外にも、慰安婦の強制連行と陵辱の話も出して、日本人信者を献金に追い込んだと言う話もありますが、それこそ朝日新聞のでっち上げが、ここにも大きな影響を与えているようです。

 そしてその日本人からの献金が韓国に持ちだされ、多くの関連企業設立に利用されているのが実態のようです。まさに宗教を隠れ蓑にした国際的詐欺集団という感じですね。今では大きく3つの関連団体に分かれているようですが、もとは反日ぼったくり集団だったと言っても過言ではないでしょう。日本の政治家は早々に袂を分かつべきだと思います。

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