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2022年11月 6日 (日)

今やイスラエルに匹敵する周辺の安全保障環境の日本、しかし両国の安全保障観は別世界だ

Images-18  イスラエルでは、今回の選挙でネタニヤフ元首相を支持する野党勢力が過半数を獲得する情勢で、政権復帰の可能性が出てきています。イスラエルは周囲をアラブ世界に囲まれ、イランとも確執が強い国で、その不安定な周辺情勢をにらみ、核保有も併せ持つ強固な軍事国家となっています。

 このイスラエルと今やそれほど大きくは変わらない、周辺の安全保障リスクを抱えた日本、しかし両国の間には大きな安全保障観の違いがあります。その概要を産経新聞論説委員兼政治部編集委員の阿比留瑠比氏が、同紙に掲載したコラムから引用します。タイトルは『日本が位置する厳しい世界』です。

2日付の本紙朝刊国際面は、通算15年にわたりイスラエルの首相を務めたネタニヤフ氏が首相に復帰するかが焦点だと報じていた。記事を読みながら平成26年5月に来日したネタニヤフ氏と会談した安倍晋三首相(当時)が、筆者につぶやいた言葉を思い出した。

「日本の安全保障観は、イスラエルのそれとは別世界だね」

この日、両首脳は安全保障対話、サイバーセキュリティーに関する協力、防衛当局間の交流拡大、宇宙関連機関間の交流促進などを確認する共同声明を発表している。日本から見れば、いずれも抑止力向上につながる成果だったが、会談でネタニヤフ氏が示した危機感、緊張感はさらに強い印象を残したのだろう。

安倍氏は翌27年1月、エルサレムを訪問してネタニヤフ氏との夕食会に臨んだ際のエピソードも語った。安倍氏が「(紛争相手の)パレスチナともう少しうまくやれないものか」と問うと、ネタニヤフ氏はこう答えたという。

「日本とは、住む世界が違うんですよ。地図を見ても、イスラエルの周りにまともな民主主義国は一国もない」

それから7年余がたち、日本をめぐる安全保障環境は悪化の一途をたどった。ウクライナを侵略中のロシアも、つかれたようにミサイルを連射する北朝鮮も、習近平国家主席の独裁体制を完成させた中国も、まともな民主主義国ではない。

特に、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を妥協の余地のない国益を意味する「核心的利益」と位置付け、台湾侵攻の意思をあらわにする中国に対しては、備えを急がなければならない。

もはや「中国で絶対的な権力を手に入れたリーダーは何を目指すのか。(中略)どこかで歴史に名を残すことを考えるだろう。台湾有事はあるかないかではなく、いつあるかだ」(細野豪志元環境相の10月22日のツイート)といった見方は、ごく一般的になった。

ところが現在も、中国に対する自民、公明両与党の認識には隔たりがあり、公明党は中国を「脅威」としてとらえることにも反対している。北側一雄副代表は「中国本土にミサイルを反撃能力で発射する想定は、現時点ではしていない」と語っている。

中国を想定しつつ、中国を名指ししないだけなら戦術としてあり得るが、想定自体を否定すれば抑止力にはならない。与党のていたらくをただすべき野党も、宗教の問題で頭がいっぱいだときている。

国会は相変わらず安全保障問題に鈍感なままだが、一方で民間側には危機感が広がりつつあるのか。11月2日付日経新聞朝刊は、「台湾有事、半数が対応策」「進出50社調査、備え広がる」という見出しの記事を掲載していた。

日経が台湾進出企業大手50社の現地トップらに取材したところ、23社で駐在員の退避計画や事業継続計画の策定作業が進んでいることが分かったという。現地トップらの以下のようなコメントが興味深い。

「今回の中国共産党大会で明らかにフェーズが変わった」「台湾~成田便の1年間有効な航空券は既に社員全員分を確保した」「台湾のサーバーに上げていた情報を全て、日本のサーバーに移した」…。

政治家の最も重要な責務は、国民の生命、財産、自由を守ることである。ならば最優先課題は、安全保障にほかならない。現在の日本の地理的条件は、イスラエルとはかけ離れた別世界ではないのである。

 中朝露独裁国家3国の現状は言を俟たず、極めて厳しい安全保障環境の中に置かれている日本。それなのに国民もメディアも北朝鮮のミサイル発射が続く中、Jアラートで生活が脅かされるなどと騒いでいる始末です。まさにイスラエルとは別世界でしょう。

 日本の国会では相変わらず旧統一教会問題で野党が大はしゃぎ。被害者救済に向けた与野党協議会に関し、「立憲民主党の泉健太代表が4日、決裂した場合は岸田文雄内閣に対する不信任決議案提出に値すると言及した」、とあるように、野党第一党の立民は、旧統一教会信者の被害者救済が内閣不信任に匹敵する最重要課題と位置づけているようです。まさに最たる無責任野党でしょう。

 しかしこんな野党に対し、与党や岸田政権は毅然とした対応をしていません。旧態依然の国会対応で、何とかなると思っているのでしょうか。特定野党とメディアが作り上げた旧統一教会問題で支持率を下げ、その下がった支持率を気にして旧統一教会問題から目を離せず、首根っこを押さえられている現状を見るとうんざりしてきます。故石原慎太郎氏のような物言える政治家が出てきて欲しいと、切に願います。

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