世界を困らせる3大バカ老人とは バカ老人が国のトップに立つと、自国民他国民とも被害は甚大
世界には200以上の国がありますが。大きく分けて民主主義国家、権威主義国家、その他の国家に分類されると思います。日本は民主主義国家ですが、今やその数、世界では少数派かも知れません。
その内権威主義国家はやっかいです。国の内外に緊張をもたらす存在です。その指導者が特に権威主義の塊であれば、その影響は極めて大きくなります。その内3人を上げるとしたら・・・
ウクライナを侵略したプーチン、台湾侵攻をほのめかす習近平、そしてミャンマーでクーデターを起こしたミン・アウン・フラインの3人、いずれも独裁国家で国民そっちのけで覇権の限りを尽くしています。
著述業の勢古浩爾氏がこの3人を取り上げたコラムを、JBpressに寄稿しました。タイトルは『世界を困らせる3大バカ老人とは バカ老人が国のトップに立つと、自国民他国民とも被害は甚大』(2/22公開)で、以下に引用します。
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老人バカというと、老人全般がバカという意味にとらえられようが、バカ老人といえば一部の老人のことである。
しかしまあ、いまや老人全般がバカ、といいたいような気もする。というのも賢く落ち着いた老人は、テレビやネットでも、新聞や雑誌でも、はたまた身近な暮らしのなかでも、ほとんど見ることがないからである(養老孟司氏など、ごく少数だがいることはいる)。
一口にバカといっても種類や程度は無数、存在は無限である。
身近にいる暮らしのなかのバカは、なるほど影響力は小さいかもしれないが、迷惑を被る人間にとってはたまったもんじゃないのである。下手をすると穏やかな生活が脅かされて、暮らしに支障がでる。
だが、バカが国のトップに立ったりすると、被害は甚大である。自国民だけにととまらず、ときには他国民を巻き込んでしまう。しかもこのバカに「老い」が加わると、目も当てられない事態になる。
バカの四条件に照らして世界を見れば
「老い」は、腐ったゴムのように可塑性がないから、バカ老人のやることすべてに寸毫の反省もない。もともと頭が固まって反省がないからバカ、なわけなのだが、「老い」はそれをさらに不可逆的に強化するのだ。
バカの特徴の一つは、世間にはとっくにばれているのに、自分がバカだと思っていないことである。だから無茶苦茶をやってもまったく平気なのだ。
特徴の二は、平気でうそをつくことである。生まれてからほんとうのことをいったことがないのじゃないかと思うほど、ウソが板についているのだ。
特徴の三は、若いときからバカだということで、老人になってから急にバカになったということはない。
特徴の四は、俗情のかたまりだ、ということである。
そこでこの四条件に照らして現在の世界を見渡してみれば(とはいえもう最初から決めていたのだが)、世界の3大バカ老人が浮上する。ロシアのプーチン大統領(69)、中国の習近平国家主席(70)、それにミャンマーのミン・アウン・フライン軍総司令官(67)である。
ロシアには役者が揃っている
3人目のアウン・フラインについては異論が出るかもしれない。ヒジャブ着用をめぐる市民デモを弾圧したイランのハメネイ師(84)がいるじゃないか。いや、北朝鮮で唯一丸々と太った金正恩総書記(40)はどうした?
しかし残念ながらハメネイはいま一つ実体が曖昧だし、金正恩はまだ若いので「老い」の条件を満たしていない。あとベラルーシ大統領のルカシェンコ(69)がいるが、これも地味でいまひとつ。
他には前米大統領のトランプ(76)がいる。前ブラジル大統領のボルソナロ(67)も相当なバカだったが、この二人は失権しているからとりあえず除外。ちなみにシリアのアサド大統領(57)もバカ度は高いが、まだ若い。
ちなみにロシアにはまだいる。ロシアには役者が揃っており、老人の3バカ大将はプーチン、ラブロフ外相(72)とショイグ国防相(68)である。
その下に次の3バカ大将予備軍のメドベージェフ(58)がいる。このリトルプーチンはなにかというと、すぐ「核」を口にする。前駐日ロシア大使のガルージン(62)も結構なバカ老人であった。
しかしここでこういうことをいう人がいるかもしれない。いかにやっていることがひどくても、仮にもその国の元首クラスの人間に対してバカとは無礼ではないか、と。
バカという言葉が下品であることは認める。またバカという言葉が含んでいる「間抜け」という滑稽なニュアンスは、かれらを形容するにふさわしくないかもしれない。
バカという言葉は、外交上はたしかに無礼にあたるだろう。「悪の帝国」とはいっても、個人を名指しで公に「バカ」といったためしはないのである。各国の政治家はよく抑制しているものだ。
しかし外交官でもない人間にとってはそんな縛りは無用である。プーチンなんかは殺人者や虐殺者と呼んでもいいくらいだ。習近平もミン・アウン・フラインもアサドも金正恩もそうである。
3大老人は同じ穴のムジナ
プーチンは自国に反撃したら核を使うぞという無言の脅迫をしながら、一方的にウクライナを爆撃し放題という汚い戦争をやっている。西側が恐れているのは、バカはなにをするかわからないことである。
習近平の中国も、いうことなすことがなにひとつ信用できない。ひとつとしてほんとうのことをいったことがないし、ひとつでも世界のためになることをしたこともない。
またミン・アウン・フラインは、典型的な政治的後進国の独裁者である。
世界が注視しないのをいいことに、2011年にミャンマー軍の最高司令官に就任して以来、国民を弾圧し、一家でミャンマーを食い物にしている。
息子のアウン・ピャエ・ソネは、貿易、建設、保険、通信、医療、リゾート経営などの事業をほしいままにしている。娘のキン・ティリ・テット・モンは高級スポーツジムチェーンとメディア制作会社などを所有している。テレビで見たが、ミン・アウン・フラインは息子か娘の結婚式を宮殿みたいなところで豪華にやっていた。もちろん国費を使ってである。
そしてこのミン・アウン・フラインを後押ししているのが習近平でありプーチンだ。ミン・アウン・フラインは、反政府勢力弾圧のためだけに、中国とロシアから武器や戦闘機を購入しているのである。この3老人は利権でつながり、金と暴力による後進的統治でつながっている同じ穴のムジナである。
こんなところでバカだのなんだのと悪態をついてもまったく無意味である。蟷螂の斧にもなっていないし、溜飲は全然下がらない。しかしほんとうに腹が立つなあ。かれらは人を殺してもまったくなんとも思っていないのである。ほんとうに邪悪な人間というものは存在するのだ。
国連の機能不全に無力感
この一年間、ウクライナ国民とロシア兵士が何万人も死に、現在も死んでいるのだ。しかし世界はどうすることもできない。
それでもアメリカやEUはよくウクライナをよく支えているというべきか。第二次大戦前にドイツがチェコを侵略したとき、西側はチェコを見殺しにしたことを思えば、戦後民主勢力の進歩であるだろう。
しかし国連は完全に機能不全に陥ったままである。バカげた常任理事国(米・英・仏・露・中)の拒否権があるために何事も決まらない。とくにロシアと中国のやることに対しては、国連は手も足もでないのである。
当の国連改革(安保理改革)もロシアか中国が拒否権をもっているかぎり、実現できないのである。しかし国連決議が実現しても、従わなければいいのだし、戦前の日本のようにいざとなれば脱退することも可能なのだ。
その無力感にいても立ってもいられなくなったのか、プーチンに関して日本でこういうことがあった。
去年6月、72歳のじいさんが“プーチンわら人形”を作って、千葉県松戸市の神社の神木に釘で打ち付け、逮捕されたというのである。
その男は、本殿で律儀に二礼二拍手一礼したあと、神社奥に行き、プーチンの顔写真を貼り付けたわら人形を木に打ち付けたのである。額には「凶」と書かれ、人形の体内からは「ウラジーミル・プーチン 1952年10月7日生 70才 抹殺祈願」と書かれた紙が出てきたという。
このじいさんは妻と二人暮らしで、ふだんのかれは花を植えたり、教会に行ったりする気持ちの優しい人らしい。逮捕後かれは黙秘したというが、まあ大した罪にもならず釈放されたことだろう。
かくすればかくなるものと知りながらの、やむにやまれぬ大和魂が、たぶんこのじいさんを動かしたのだろう。気持ちはわかるが、しかしやったことがちょっとバカだったかもしれない。
◇
この勢古という人、プロフィールを見ると1947年生まれですから、まさに老人です。「老人全般がバカ」とは、自分も含め自嘲気味に書いたのかも知れません。そして瀬古氏に反論しますが、賢く落ち着いた老人は養老孟司氏以外にも多くいると思いますね。
それはともかく、バカ老人の4条件は確かにこの3人にぴったりです。ですが私は老人でなくてもこの4条件に当てはまる「金正恩」、瀬古氏が実態が曖昧と言っていますが「ハメネイ」を入れて、「5大バカ指導者」としたらいいと思います。
イランもミャンマーも親日国だったのですが、今やこのバカ指導者に国民が蹂躙されて、本当に気の毒です。そして中朝露の3国。これは間違いなく日本の脅威となっています。私も老人ですから5人のわら人形を造って、釘で打ち付けたい気分にはなります。ですがバカ老人と言われないように、実際はやりませんが。
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