経営

2019年1月 8日 (火)

童話 「どうなる『お人好し花園』の今後」

 童話第2弾です。登場人物は前回と同じですが、前回の花畑は個人経営でしたが、今回は集団経営になりました。そして前回の「警察君」が改名して「トランプ花園」に変わりました。童話の開始です、今回もご笑覧いただければ幸いです。
 

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 主人公の「お人好し花園」は小さな花園です。その西の方角には悪徳経営の花園が取り囲んでいます。まずその南側に位置する「ゆすり花園」、多くの花師を抱え土地も広い。そして北側には最も広い土地を持つ「やくざ花園」。その中間に小さな「たかり花園」と「こじき花園」が南北隣り合わせにあります。そして東には遠く離れて「トランプ花園」が結構な大きな土地を持って構えています。

 最近この花園の間にいろいろな出来事がありました。まず花を作るより石ころを集めては「お人好し花園」「たかり花園」を威嚇していた「こじき花園」が、「トランプ花園」に届くような投石手を育て上げようとしました。これを以前は無視していましたが、経営者が変わった「トランプ花園」が周りの花園に「こじき花園」に花の種を絶対あげないようにと締め付けを強化するように、協力を求めました。

 昔から「トランプ花園」と共同防衛で協力していた「お人好し花園」と「たかり花園」は元々種をあげていませんでしたが、多くの種をあげていた「ゆすり花園」や「やくざ花園」はこの申し出に渋々応じざるを得ませんでした。

 このような状況で困った「こじき花園」は「トランプ花園」に投石手は育てないと宣言し、両者の間で話し合いを持つことになりました。しかし投石手を完全に止めさせるまで、「トランプ花園」は花の種を渡さないよう、周囲の花園に依頼を続けています。
 

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 ところが最近になって「ゆすり花園」「やくざ花園」がその申し出に背き始めました。更には犬猿の仲だった「たかり花園」も経営者が変わったのを機に、「こじき花園」に手をさしのべ始めたのです。「トランプ花園」はこの「たかり花園」の動きに怒り、今までの共同防衛の仲を再考し始めた模様です。

 もう一つの動きは「ゆすり花園」が育苗手のスパイを「トランプ花園」に忍び込ませ、「トランプ花園」の栽培技術を盗もうとした事件に関わるものです。以前から「ゆすり花園」はこう言う行為が多く、「お人好し花園」も度々被害に遭っていました。「お人好し花園」はお人好しなので、文句も言わず我慢していましたが、「トランプ花園」は黙っていません。

 そこで「トランプ花園」は「ゆすり花園」とお互いに売買していた花の売り買いを、大幅に制限する行為に出ました。直ちに「ゆすり花園」も反撃に出ましたが、より多くの花を「トランプ花園」に買って貰っていたので、たちまち収入が落ち込んだ模様ですが、今までの儲けが多いので、何とか持ちこたえているようです。

 その間主人公「お人好し花園」は、「やくざ花園」に以前不当な形で取られた土地の返還を求めて、交渉を再開しましたが、「やくざ花園」もしぶとくなかなか進展しません。そうこうしているうちに、前の童話でも触れたように「たかり花園」から、もう既に解決済みであるずっと以前の労賃を払えという、二重取りの不当な要求を受けました。

 それに加えて今回、「たかり花園」が「お人好し花園」の従業員に向って、石ころを投げる兆候を見せたのです。「お人好し花園」は厳重に抗議したのに、「たかり花園」は全くそれを認めず、謝罪もしません。むしろ「お人好し花園」の従業員の行動に難癖を付けて、逆に謝罪を要求する暴挙にでています。この件は絶対にお人好し対応では済ませられません。

 この「お人好し花園」の大きな課題は先に述べた「やくざ花園」との土地問題、「ゆすり花園」との土地を巡るゆすられ問題、実は以前からあったのですが「こじき花園」の従業員誘拐監禁問題、そしてこの「たかり花園」との様々な問題と、西方の悪徳花園との間に多くの課題を抱えています。お人好しなるが為の宿命のような状況です。
 

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 更にもう一つ、内部に抱える大きな問題があります。従業員の花園に対する愛着心の問題です。そんなに多くはないのですが、かつて「トランプ花園」と大喧嘩をしたときに、叩きのまされた結果「トランプ花園」に二度と喧嘩をするなと懺悔を強要され、従業員の多くがそれに従わされ、完璧なお人好しにされてしまった経緯があり、その影響をぬぐえない残党がいるのです。

 その従業員達はなぜか、叩きのまされた「トランプ花園」に対してではなく、かつてもう一つの喧嘩相手だった「ゆすり花園」や「やくざ花園」、そして一緒に花を作ってあげていた「たかり花園」や「こじき花園」に親近感を持ち続け、これら悪徳花園の様々な暴挙に口をつぐみ、逆に加担するような言動をしているのです。

 一部「ゆすり花園」の口車に乗り、「ゆすり花園」に属するようなことを望むトンデモ従業員もいて、これら従業員の処遇をどうしていけばいいか、実は花園間の所属替えが極めて困難な制度もあり、「お人好し花園」の大きな課題のひとつとなっています。

 物語はこれでおしまいですが、この「お人好し花園」、喧嘩できないとされた過去のトラウマから脱却し、名前も「誇りある花園」とでも改名し、再出発できるかどうか。そうなるよう、祈りたいですね。

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