少子化問題

2020年6月 5日 (金)

世界一出生率の低い韓国の実態、しかし対岸の火事ではない日本の少子化

Https___imgixproxyn8sjp_dskkzo3153242008  日本で少子化の懸念が高まる契機となったのが、所謂「1.57ショック」と言われる1989年の事でした。その当時の様子を2018年6月8日付の日本経済新聞夕刊の記事(タイトル『6月9日 出生率「1.57ショック」、少子化対策の契機に』)から引用します。

 1990年6月9日、厚生省(当時)が発表した統計に世は騒然となった。ひとりの女性が生涯に産む子どもの数の理論値(合計特殊出生率)が89年は1.57に落ち込み、戦後最低を更新したのだ。「丙午(ひのえうま)」の迷信で出産を避ける人が続出し、「異常値」とみなされてきた66年の1.58を下回った衝撃は大きく、国や自治体に対策を急ぐよう求める声が高まった。

 91年には「育児休業法」が成立。政府は94年に「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について(エンゼルプラン)」を策定し、0~2歳児保育や延長保育、地域子育て支援センターの整備などに力を注ぐ。2001年には「待機児童ゼロ作戦」を打ち出し、自治体は保育所誘致に奔走。それでも出生率は1.5を下回り、今年6月1日発表の17年も1.43にとどまった。期待を込めて語られてきたベビーブームの再来は遠く、30年近くたった今も少子化は最新の課題であり続けている。

 男女同権への意識の高まりや、価値観の変化、より豊かな生活を求めて共稼ぎの常態化、個人の自由を求めての結婚放棄や出産の手控えなど、様々な要因により出生率の減少要因は多く、改善ははかどりません。票に結び付きにくいことから国会議員の関心も薄く、政府も当面の課題に忙殺され、取り組みは緩慢です。

 しかし少子化による悪影響は今後怒涛のように押し寄せてくるでしょう。一番大きいのは働き手減少による経済的なダメージで、それに伴い社会福祉への原資が先細りとなり、生活困窮者や高齢者への手当てが急激に減少する。社会全体の活気が薄れ、空き家や空き地が加速度的に増大し、国民所得の全体的な減少により貧困層が増え、それに伴い犯罪も増えていくでしょう。

 これは私の勝手な想像ですが、そうでないというなら、根拠のある説明を政府からしてもらいたいし、又野党も含め国会議員の意見も聞いてみたいと思います。

 この問題は少子高齢化先進国の日本が先行していますが、韓国でも深刻化しています。何しろ出生率は日本より低い。その辺の事情を室谷克実氏のコラム「亡国へと進む韓国の少子化 文政権で経済社会状況は一層悪化…60歳未満で53万人超が失業」(6/04)から以下に引用します。

 韓国の低出産率=少子化は、いよいよ「亡国への域」に入ったようだ。背景には、若年層がなかなか安定した職に就けないため、結婚は容易でないし、出産にも踏み切れない経済社会状況がある。

 ところが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「わが経済は正しい方向に進んでいる」との認識で固まり、「韓国版ニューディールの実施」といった空念仏ばかり唱えている。その大統領が、元慰安婦支援団体のスキャンダルが明るみに出ても、6割もの支持率を集めているのだから、どうにも救われない国だ。

 1人の女性が生涯に産む子供数の予測値である合計特殊出生率は、今年1~3月期は0・90で、前年同期の1・02より1割近くも落ち込んだ。韓国の合計特殊出生率は例年1~3月期が最も高く、後の四半期は少しずつ落ち込んでいく。

 前年(通年)の合計特殊出生率は0・92で、世界最低だった。今年1~3月期は前年(通年)よりも低い数値で始まったわけだ。この時期の出産は、まだ新型コロナ禍の影響がない。4月以降は「人工中絶大国」ならではの影響がモロに数字になって現れそうだ。

 恋愛、結婚、出産という3つの夢を放棄した「3放世代」という言葉が流行語になったのは朴槿恵(パク・クネ)政権の時代だった。同じような経済社会状況が続いてきたわけだが、文政権は事態を一層悪化させた。

 法定最低賃金を大幅に引き上げるとともに、財政資金を国民に直接配布する所得主導成長政策が、その最大の原因だ。

 最低賃金は3年通算すると、32%上昇した。それにより、懐(ふところ)が豊かになった国民が消費を増大させ、好景気が持続し、政府は税収が増える-そういう夢想の政策だ。

 現実は、中堅・中小零細企業が人件費負担に耐え切れず、人減らしに踏み切った。超強力労組がある大手企業や公営企業の社員、あるいは公務員は人減らしされることもなく、最低賃金引き上げに伴う底上げ効果を享受している。結果として貧富の格差が拡大した。

 政権は姑息な手を使う。不要な準公務員を増やした。人民共和国型の新職種の開発だ。大学構内を巡回して、講義をしていない教室の照明を消す「電気管理士」は、その典型といえる。

 そして、60歳以上を対象にした失業対策事業のバラマキは猛烈だ。

 今年3月の雇用統計によると、60歳以上の雇用者数は前年同月比33万6000人増えた。が、全体では19万5000人減少した。つまり、60歳未満では53万1000人が失業したということだ。

 韓国の政権に「雇用」対策はない。あるのは、見掛けだけの雇用「率」対策だ。韓国の大卒男子が初就職する平均年齢は、兵役や就職浪人期間などで、いまや30歳に達する。
 孔子は「三十而立、四十而不惑(=三十にして立つ、四十にして迷わず)」だったそうだが、韓国人は30歳にして職を得ても、「いつ解雇されるか」と惑い続けなければならない。何とか結婚できたとしても、子供をもうける決断はなかなかつかないだろう。

 婚姻件数も減少傾向にあり、結婚5年で子供がいない夫婦の比率は15年の35・5%から18年には40・2%に上昇した。自殺率の高さ「世界一」は続いている。ここ5カ月連続して総人口が減った。

 文大統領は先日の就任3周年記念演説で、「世界を先導する大韓民国」を目標として掲げたが、私には「どうにも、お先真っ暗な国」としか思えない。

 出生率や失業率など、韓国は日本より悪い数字も多く、貧富の格差や国民の債務の多さなど、韓国自体の問題もありますが、「3放世代」など、多くは日本も同様な状況があり、笑ってはいられません。

 これから先、国会議員や政府官僚がこの問題を真剣に取り上げ、そしてマスコミもスキャンダルばかり追うのではなく、国民を啓もうする姿勢を見せなければ、韓国の亡国を見る前に日本人は絶滅危惧種となるおそれがあります。そうならないよう、ここ10年が正念場でしょう。

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