離島防衛

2020年8月 5日 (水)

中国政府「尖閣侵入」予告の異常!日本国内の「親中派」蠢動も??

11  昨日、一昨日と、心理工作によって共産主義側の主張を無自覚で代弁する日本人、すなわち「デュープス」を取り上げました。その共産主義を現在でも頑なに体制として固辞し、改革開放を隠れ蓑にして多くの民主主義国家から資本と技術を導入し、驚異的な経済発展を遂げた中国。

 その経過の実態は、他国の知的財産権の侵犯を通じて技術情報を盗み取り、軍事とインテリジェンスの集中強化に国家を挙げて取り組み、国民を絶対監視の下に置きながら反対勢力にものを言わせぬ体制を完成させ、今や強大な覇権国家となったことでしょう。

 そして覇権の矛先はこの日本にも向けられ、111日に亘る尖閣周辺の公船による威嚇の果てに、多数の漁船による領海侵入を予告してきました。その詳細をZakzakのコラム『中国政府「尖閣侵入」予告の異常! 日本国内の「親中派」蠢動も…在日米軍「同盟国として100%守る」 佐藤正久氏「迷わず国内法を適用」』(8/03)を引用し以下に掲載します。

 中国政府が異常な通告をしてきた。日本固有の領土である沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に、16日の休漁期間終了後、多数の漁船による領海侵入を予告するような主張をしてきたのだ。海上民兵を含む中国漁船団と、中国海警局の武装公船が領海に大挙して押し寄せる危険性がある。世界全体で68万人以上の死者を出す、新型コロナウイルスの大流行を引き起こしながら、日本の主権を強引に侵害するつもりなのか。日本国内の「親中派」の蠢動と、在日米軍の協力姿勢とは。世界が新型コロナで混乱するなか、自国の領土・領海を守る日本政府の対応と、日本国民の覚悟が求められそうだ。

 「尖閣諸島に、中国漁船が大量にやってくる危険性はゼロではない。海上保安庁の守りに加え、警察や法務省の入国管理担当官を事前に尖閣諸島で待機させて、不法上陸などがあれば、迷わず国内法を適用する。日本は『領土・領海を守り抜く』という覚悟を示し、具体的に対処すべきだ」

 「ヒゲの隊長」こと佐藤正久元外務副大臣は開口一番、こう語った。

 発言の詳細は後述するとして、衝撃のニュースは、産経新聞が3日朝刊の1面トップで、「中国、尖閣に漁船団予告」「大挙侵入『日本に止める資格ない』」との見出しで伝えた。

 同紙によると、中国政府が「大挙侵入予告」といえる主張を伝えてきたのは、7月2~5日に尖閣周辺の領海に侵入した中国公船2隻が日本漁船1隻に接近し、2012年の尖閣諸島国有化以降最長の39時間以上も領海にとどまった時期だという。

 中国政府当局は「日本の海上保安庁は(尖閣周辺で)1隻の日本漁船すら航行するのを止められなかった」と批判し、「数百隻もの中国漁船の(尖閣周辺での)航行を制止するよう(日本が)要求する資格はない」と述べた。

 日本政府高官は、この主張を「休漁明けの挑発を正当化する布石」と分析しているという。

 尖閣周辺では、16年の休漁明けに4日間で延べ72隻の漁船が領海侵入し、公船15隻も領海侵入したり領海外側の接続水域を航行した。当時、「漁船には、軍で訓練を受けて武装した100人以上の海上民兵が乗り込んでいる」との報道もあった。18年以降は中国当局が尖閣周辺に漁船が近づかないよう指示していたとされる。

 今年は、4月に予定していた中国の習近平国家主席の「国賓」来日の延期が3月に決まると、尖閣周辺で公船が確認され続け、今月2日時点でも接続水域を航行していた。「111日連続」の確認で、国有化以降最長を更新している。

 中国政府は、5月8~10日に公船が領海に侵入して日本漁船を追尾した際、「『中国の領海』で違法操業」している日本漁船を「法に基づき追尾・監視」したとの見解を表明。法執行を強調することで、中国の領有権主張を強める狙いがあったとみられる。

 沖縄県警は休漁明けに備え、海保と国境離島警備隊を4月に新設し警戒感を強めているが、それで対応できるのか。昨年7月には、ベトナムの排他的経済水域で、中国公船とともに海上民兵船が活動した前例もある。

 海洋防衛の専門家、東海大学海洋学部の山田吉彦教授(海洋政策)は「日本への挑発だ。世界から注目を集めることで『尖閣周辺は中国の海だ』とアピールする目的もあるのだろう。海上保安庁や警察は、日本の国内法に従って、中国漁船団に違法行為があれば拿捕(だほ)するなど、粛々と法執行すべきだ。ただ、中国漁船には、海上保安庁の巡視船に接触(衝突)させる狙いも感じられる。対応には制約が求められる可能性もある」と語った。

 米国の有力シンクタンクが調査報告書で、日本国内の「親中派」の存在に注目するなか、在日米軍のケビン・シュナイダー司令官は7月29日、オンラインでの記者会見で、中国漁船団の尖閣諸島周辺への大挙侵入の可能性を指摘して、日本の対応を「同盟国として支援する」「100%忠実に守る」と表明した。

 前出の佐藤氏は「中国側に付け入るスキを与えぬよう、『海上自衛隊と米海軍が尖閣対応の会議を開いた』『久場島と大正島の米軍射爆撃場のあり方について日米で議論を始めた』などと、日米で強力に対処している姿勢を見せるのも一策だ。上空でも、海上自衛隊の哨戒機と航空自衛隊の早期警戒機をどんどん飛ばして、警戒監視を行う。対中国との『宣伝戦』にあたるのも、わが国の備えとして不可欠だ」と語っている。

 尖閣諸島は中国の唱える「革新的利益」の領土項目にあげられています。日本政府の外務省のホームページには「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり、現に我が国はこれを有効に支配しています。したがって、尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しません。」と記述されていますが、あの中国の事です、こんな記述など一顧だにしないでしょう。

 また国際司法裁判所に提訴する手もありますが、如何に日本の主張が正当性を持つものだとしても、中国は反論し続けるでしょうし、仮に判決が日本側の勝訴に至っても、あの南シナ海のフィリピンとの領海紛争での敗訴判決に対し、その判決を「紙くず」とみなし、無視した中国です。実質的な効果は期待できません。

 この手の漁船団が大挙して押しかける行為は、南米エクアドルのガラパゴス諸島近海でも行われています。公海上の操業ですが、8月3日付の読売新聞に以下の記述があります(抜粋)。

 エクアドル海軍は、7月中旬に約260隻の漁船団がガラパゴス諸島沖の公海で操業しているのを確認し、監視を続けている。フカヒレ目的でサメ漁を行っているとみられる。2017年8月には、エクアドル当局が海洋保護区内で違法操業していた中国船を拿捕だほし、船内から絶滅が危惧されているシュモクザメを含むサメ約6600匹が見つかる事件があった。

 日本一国で中国に対抗する力は正直言ってまずないでしょうから、記事にあるように日米同盟のもと、アメリカと共同して事に当たるしかありません。「日米統合機動展開部隊」常設構想も俎上にのぼっており、何とかこの中国の野望を抑える必要があります。

 記事の中で「親中派の蠢動」とありますがどういう意味か、まさか彼らは中国のやりたい放題にやらせろ、と言うことではないでしょうね。中国共産党びいきの「デュープス」の一部にその動きがあるとすれば、もう完全に中国のスパイのようなものです。そんな人は日本を離れ中国に是非行って欲しいものです。

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