有本香氏:立民・源馬議員の認識を問う 習体制の独裁強化めぐる「一個人のツイートを政務官がRT」と国会で問題視
日本の野党の体たらくは度々取り上げていますが、昨今の旧統一教会問題にのめり込んだ様子は、これが果たして日本国民を代表する国会議員なのかと、首をかしげたくなります。他に少子化問題や、経済、財政、安保、エネルギー、食料等の問題が山積している中、来る日も来る日も、旧統一教会と政府・与党議員の関係の追求をし、これで政府・与党を追い込んだと自慢げなのに、うんざりしてしまいます。
そうした中で、立民の打越さく良議員が19日の参議院予算委員会で、山際前経済再生担当大臣に、「旧統一教会の信者かどうか」を質問したことが、問題になっています。ノンフィクションライターの石戸諭氏は、「社会的には許されないとされることが、平気で起きる国会。僕の経験で言っても、これメディア企業でやったらアウトですね」と批判しています。当然自民党からも批判が出ています。
さらに26日には衆議院外務委員会でも、立民の源馬謙太郎議員が政務官のリツイートを取り上げて、「問題だ」となじって見せたようです。そのツイートの発信者、有本香氏がzakzakにその詳細を寄稿していますので、以下に引用します。タイトルは『立民・源馬議員の認識を問う 習体制の独裁強化めぐる「一個人のツイートを政務官がRT」と問題視、衆院外務委員会で話題』です。
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衆院外務委員会で26日、私のツイートが取り上げられたというので、アーカイブ動画を確認した。質問者は立憲民主党の源馬謙太郎議員(49)だ。
立民関係者からは不勉強となじられるかもしれないが、私はこの議員についてほとんど知らない。同郷の静岡県選出(静岡8区)にもかかわらずだ。あえて言えば、これまで国会での目立つ活躍・実績はない人との認識である。その源馬氏が問題にしたのは、次の拙ツイートだ。
「共産党大会でのドラマ。胡錦濤前国家主席が人民大会堂から連れ出される場面が世界に流された。習近平の3期目は政敵の〝徹底排除〟から始まる。今後、経済は統制されて改革開放の果実は溶け、言論と人権は一層抑圧される。日本にとって対岸の火事ではない。逃げ遅れた日本企業からも犠牲者が出るだろう」(10月22日)
これは、同日、北京で行われていた中国共産党大会の閉幕式での一幕に関し、AFP通信のオリバー・ホサム氏が、写真付きで投稿したツイートを引用し、私のコメントを付した投稿だ。その私のツイートを、外務大臣政務官を務める高木啓衆院議員がリツイート(以下、RT)した。これが「問題だ」と、源馬議員はなじってみせた。
バカバカしい話だが、私のツイートを政務官がRTしたぐらいのことで、国権の最高機関での貴重な数分が割かれたのだ。せっかくだから、振り返っておく。
私のツイートの元となった、胡氏の不自然な形での退席をめぐっては、今日に至るも世界中のメディア、中国ウォッチャーの間でさまざまに憶測されている。大半が、「体調不良が原因」とする中国側の説明を疑問視している。
ただし、私のツイートは胡氏をめぐる異常な光景にのみ向けた言及ではない。140字というツイッターの文字制限ゆえ、極力絞った表現にならざるを得ないのだが、「習近平の3期目は政敵の〝徹底排除〟から始まる」という部分は、この時に発表された新人事を受けたものでもある。胡氏に近い李克強首相らが、党の最高指導部メンバーである政治局常務委員からそろって外れた新体制、これを「政敵の徹底排除」と言わずして何というのか。
また、景気対策などを指揮してきた李氏の後任として来年3月の首相就任がほぼ確実となったのは、上海市のトップ李強氏だ。習氏の「ゼロコロナ政策」への忠義立てのためか、経済の街・上海を延々とロックダウンし続けて、市民から大不評を買った人物である。
経済通として知られる劉鶴副首相も新体制の選から漏れた。劉氏の後任は、地方勤務の長い何立峰氏だ。李強氏、何氏、いずれも習氏の地方時代からの「忠臣」だが、「この布陣では中国の景気回復は難しいのではないか」という懸念、疑問の声は、これまた世界中のメディアが伝えている。
自由や人権の抑圧が一層深刻化する懸念も、夕刊フジ読者の皆さまなら、多くがピンとくるだろう。習近平体制の10年は、全ウイグル人を苛烈な生き地獄にたたき込んだと言っても過言ではない。
ウイグル問題などの惨状はこれまで本コラムでも繰り返し書いてきたが、米国はついに、「ウイグル強制労働防止法」まで施行させ、EU(欧州連合)も追随しようという流れができつつある。これは回り回って日本企業への「刃」となりかねない。
そうした中国の現状と予測を、少々ラフな表現ではあるが、端的に書いた私のツイートのRTについて、源馬氏は高木政務官に執拗(しつよう)に食い下がった。
「大メディアのツイートならまだしも、有本さんという一個人のツイートを、政務官がRTするのはいかがなものか」「高木政務官も有本さんと同じ認識か」と、しつこくただしたのだ。
源馬議員よ、私のツイート、特に私の中国認識に何か重大な誤りや問題があるとでも言いたいのか。大メディアの報道なら良くて、私という個人の発信は信頼に足らない、私の発信は公人が参考にするに値しないとでも言いたいのか。
内容に文句があるなら、ぜひ私に直接言ってきてほしい。その際には当然、貴殿の国際情勢への認識や人権問題への見識・解決案を、極めて具体的に開陳してもらいたいと思うが、どうか。
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もはや重箱の隅では飽き足らなくて、海浜の大量の砂の中の一個の貝殻をつつくような、全く国民生活とは何ら関係のない些末なことを、国会という公的でしかも参加する議員に多くの国税が支払われている場で、時間を浪費するこの感覚が全く分かりません。
それほど国会議員というその職が持つ意義を全く分かっていない言動が、毎日続くこの日本は、将来果たしてどうなっていくのでしょうか。その日本の未来を案じて、隣の中国の政治の動きを発信した有本氏のツイートの中身を、この源馬議員少しは考えたことがあるのでしょうか。もしかしたら自身も習近平体制をよしと思っているかも知れません。そうであれば恐ろしいことです。
それと同時に何故か過去よりずっと、特定野党や左派系メディアに、殊更人の揚げ足を取ろうとする動きが多いように思います。政府・与党やその応援団、もっと言えば保守の面々に対する言論封殺の動きが、目立ちます。それにマスコミが加担して、まるで「表現の自由」を抑圧する憲法違反がまかり通っているようです。それが言論封殺の大国、中国への憧憬であれば何をか言わんやでしょう。ただし自身は言い放題だからより始末が悪いと思います。何とかしなければいけません。
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